カナダで山歩きをしていた時も高山植物が咲く時期はそれを楽しみにしていたものですが、一つ一つの花の名前を覚えるまでには至らずでした。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州Brandywine Meadows
北海道に来てから、特に「ひぐま大学」で大雪山の山々を登るようになってからは毎回の登山で様々な高山植物を教えられるので、徐々にですが名前なども覚えようという気になっています。それで、先日「ひぐま大学」の顧問格である寺島一男さんが薦めてくれた「北海道の高山植物」(著者:梅沢俊、発行:北海道新聞社)という本が写真がたくさん載っていて良さそうなので購入して見ました。
しかし、そもそも植物にはほとんど興味のなかった私には「植物の分類には、大きく被子植物と裸子植物、それにシダ植物があり、被子植物はまた双子葉合弁花類、双子葉離弁花類、単子葉類が用いられる」などと言われて、それ毎に分類された800種以上の植物を見ていくことは容易ではありません。
「どこの山のこの辺りで見かける植物はこれだ」的なモノを期待してしまうことは学術研究をされている先生方には大変失礼なことだと思いますので、これからは自分が見た植物がこの本に照らしてどういう位置づけの植物かを調べるツールとして役立てることにしようと思っています。
例えば、この夏出会ったいくつかの代表的な花で言えばこんな感じです。
コマクサ
赤岳を登る途中にある’コマクサ平で出会う。「被子植物の双子葉離弁花類に属し、高山のれき地に生える高さ5~20㎝の多年草。花期6月下旬から8月。分布は北海道(大雪山、阿寒、知床山地、日高山脈)、本州(中部、北部)」
チングルマ
旭岳中腹の裾合平で出会う。「被子植物の双子葉離弁花類に属し、亜高山から高山の湿地やれき地に生える草状の落葉小低木。花期6月から8月中旬。分布は北海道、本州(中部以北)」
ただ、山を歩いている時に目の前の花の名前を知りたい時には本は持参していないので、Wifi電波が届くならばGoogle レンズが役立ちますし、電波がないところでも使えるという「高山植物がすぐわかる」というアプリを見つけました。
これはまだ試したことがないので今週末に出かける大雪高原沼巡りで使ってみようと思います。ちなみに、上の本の表紙もアプリでも使われているのはコマクサです。高山植物の女王と言われている所以ですね。