昨日は、この夏世間で一定の話題となっていたスタジオジブリ・宮崎駿監督の10年ぶりの長編アニメ「君たちはどう生きるか」を旭川のイオンシネマで見て来ました。敦子はジブリのファンで過去の作品は相当みているようですが、実は私はほとんど見たことがない人です。
なので、まずは最近の映画館事情について書きます。今通常の大人料金は1800円ということで1000円程度で見られるだろうと思っていた私にはちょっと驚きのプライスでした。しかし捨てる神あれば拾う神ありで、昨日はハッピーマンデーなので1100円で良い日でしたし、夫婦でどちらかが50歳以上ならばいつでも2人で2200円という料金も設定もあるので、結局私たちは2人で見る限りは1800円からは解放されていることが分かりました。
次にこの映画です。ジブリ作品を見たことがないとは言えこれまでの作品名称くらいは知っていますし、ファンタジーな娯楽作品を提供して来たという認識程度はあります。そういう人なので、多分この「君たちはどう生きるか」という作品をほぼ初めてジブリ作品として見た私には、個々の作品とはどう違うのか、宮崎駿は引退宣言の後10年ぶりに帰って来て何を訴えたかったのかなどは全然分かりません。純粋にこの映画を見た感想しか書けません。
主人公・真人と青サギ男
ちなみに使っている映像画面はスタジオジブリが公開していて自由に使っても良いということです。映像がなければブログも書かないかなと思っていたので、映像で後押しされました。
結論としてはファンタジー、冒険活劇でした。他の人が書いたものを読むと、過去のジブリ作品はそういうエンタテインメント性があったが、そういうものと決別した宮崎駿の思いが出ていたそうなのですが、私には娯楽作品とは言えないまでも十分に瑞々しい少年時代の、自分では自覚していないまでもこの先も生きて行くという決意のようなものが感じられた爽やかな後味でした。
ジブリ作品では懐かしいそうな婆達
社会に嫌気がさして別世界の構築を試みた大叔父から後継者になることを求められた主人公が、それを拒否ししがらみを背負っても目の前の現実社会で生きて行く選択をするということは、一般に少年漫画の世界ではあるあるな話なのではないでしょうか。子供たちがジブリ作品だということでタイトルには?を感じながらも見に出かけ、皆面白かったと言っているのは、私もそうだから分かるような気がします。
大叔父
こんな浅読みでは宮崎駿さんに嘆かれてしまいそうですが、この頃脈絡もなく中学生の頃の夏休みに沸いた気持ちが蘇ることがあり、それは結構複雑な思いが詰まっているもので私などにはとても言葉でも文章でも表現出来ないけれど、、彼の自伝とも言われるこの作品はそういう思いを芸術家として表現したものではないかと思うことにしました。