夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

富良野やすらぎの刻(とき)第55夜

2023-09-17 07:44:48 | 日記

昨日は、毎月1度開催されている脚本家・倉本聰さんが主宰する富良野演劇工場での「富良野やすらぎの刻(とき)~倉本聰プライベートライブラリー」に出かけて来ました。

以前いただいたこの催しのリーフレットがたまたま今年の5月から9月分までしか掲載されていなかったため、毎年夏の期間だけの開催だと思っていたのですが、昨日会場でいただいたものを見て、この後もずっと毎月1回のペースでずっと開催されるものだということを知りました。

今年はこれで終わりと思っていたのでちょっとびっくりして来月以降の我が家の予定を見ると、10月21日と11月16日は予定があって出席出来ないため12月26日からまた出かけようと予定しました。

昨日は「北の国から98時代(前編)」を鑑賞して、その後倉本さんと富良野塾の塾生たち4人が壇上でこのドラマにまつわる思い出や裏話などのトークショーでしたが、この順番で行くと10月は「北の国から98時代(後編)」、11月は「北の国から2002遺言(前編)」、12月は「北の国から2002遺言(後編)」となるので、我が家は10月、11月の2作はまたyoutubeで独自に鑑賞して12月に北の国からの最終編に臨むことにしましょう。

こうして毎月続くことは楽しみであるのですが、昨日の倉本さんを拝見して、失礼ながら体調が優れていたようには見えず、足腰の衰えと8月の時に感じた頭脳明晰とは少し離れた様子に心配もしてしまいました。

北の国からシリーズが終わったら次は彼のたくさんあるドラマシリーズの中から何を取り上げるのでしょう?昨日のトークの中でも塾生の方が報告していましたが、1984年のドラマ「昨日、悲別(かなしべつ)で」を基にした「悲別2023」がこちら富良野演劇工場で12月に公演されるということなので、多分このドラマが取り上げられるのではないかと想像しました。

昨日の「98時代(前編)」は、前作で不倫、駆け落ちしていた五郎さんの娘・蛍がその相手とは終わったものの子供を身ごもっていて、一人で札幌に暮らして生む決意をしていた話を知った五郎の息子・純の幼馴染み正吉が昔からの恋慕の情を爆発させて彼女に求愛し同意を得るまでの物語でした。

トークショーでの話題の多くはこの正吉に費やされ、迫真の演技だった彼(俳優名・中沢佳仁)はこのドラマでオーディション合格したばかりの素人であり、ドラマ制作中に壁紙職人として自立し俳優業は途中で辞めたという人でした。「時代」の撮影時には既に壁紙職での責任者となっていたので出演を拒まれたそうですが、倉本さんが拝み倒して出てもらったそうです。このドラマ自体の人間模様に私たちは泣いたり、笑ったり、思いっきり共感出来るものを感じますが、それを演じる役者たちにもそれぞれの人間ドラマがあることを知って興味深いです。

もう一つのエピソードで、妊娠している蛍を演じた中嶋朋子はこのドラマと前後して実際に婚前に子供を身ごもっていたということで、肝の据わった演技は地だったという話も披露されました。面白いです。

演劇工場を出ると目の前に見える新富良野プリンスホテルの夜景

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