ツイッター NFLとの提携発表で株価が急騰
ツイッターが全米フットボール・リーグ(NFL)との間で複数年契約を行った。より多くのユーザを同社のプラットフォームに呼びこむことが狙いだ。この発表と同時に暫定CEOのジャック・ドーシーが3万1000株以上、87万5000ドル(約1億1千万円)に及ぶ自社株を購入したこともSECへの届出から分かった。その後、ツイッターの株価は7.8%上昇。29.17ドルに逹した。
ジャック・ドーシーはツイッターの共同創業者であるが、同社が新しく正規のCEOを見つけるまでの暫定CEOだ。しかし、投資家のクリス・サッカはドーシーをフルタイムのCEOに推薦している。前CEOのディック・コストロは先月、同社を去っている。
CFOのアンソニー・ノトもドーシーの支援に加わりツイッター社の株を20万ドル相当購入した。ピーター・カリーやピーター・フェントンを含む役員達も同様に株購入を行った。ジャック・ドーシーのツイッター株の購入額は彼の22億ドル(約2743億円)の純資産に比べればわずかなものだが、投資家らは彼が自社株を購入したことを歓迎している。
ツイッターの株価は今年に入って22%下落し、ここ1年間では35%下げている。7月末の四半期報告の直後に株価は上がったが、その後、ユーザ成長率への懸念から下落していた。直近の決算はアナリストの予測を越える好結果だったが、株価は市場公開後の最低価格まで下落し、一時は公開価格の26ドルに届きそうなほどだった。
ツイッターは経営構造を刷新、新たなリーダーを探しているところだが、NFLとの取り組みは同社の成長率への懸念に対し、一定の回答を示したとも言える。
(以下略)