ヘコまされた被害者&その家族と不登校児童・生徒&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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第三者委員会に期待してはいけない(その2)

2016年10月03日 14時45分50秒 | 相続
  昨日は『学校事故・事件を語る会』集いに参加してきました。
 東京の都立K高校で,学校におけるいじめが原因で自殺した疑いが濃厚な被害者(高校1年生)のお母さんが来られていました。
 なぜ被害者が自ら命を絶ったかの真相解明のため第三者委員会が立ち上がったのはよいのですが,そのお母さんからすると,いじめを見過ごした学校と教育委員会の責任についても調査して欲しいのに,第三者委員会の事務局として教育委員会の職員が多数入っているのです。「第三者」とは,元々,被害者と加害者以外の者を指すのに,これでは,公平・公正な調査は期待できないのです。
 このように,第三者委員会は,もともと期待できないし,仮に真相に限りなく近い結論を出しても,それは法的拘束力がなく,握りつぶされるのです。
 私は,いじめ自殺事案では,第三者委員会には期待せず,「いじめ」のほとんどは犯罪を構成するので,速やかに①いじめていた人間(児童・生徒・学生)を刑事告訴する,②いじめを見過ごした学校等に対して損害賠償請求訴訟を提起するべきだと思います。もちろん,最悪の結果が生じる前に,転校する(避難する),警察に被害届を出す,学校に「いじめ」を止めさせるよう申し入れを行うべきだとは思いますが。

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