【追記09/08/12】
CDジャーナルという音楽誌がある。その音楽誌のブログページに、この日のQUEENESSライブも紹介されている。心温まる記事なので、こちら読んでみてくださいね。
http://www.cdjournal.com/main/blog/blog.php?bno=666
Thunderbolt and lightning
Very very frightening me!!!
8月7日、無事に会場入りし、セッティングを終えたQueenessメンバー。この日の本番は18:45を予定していた。その15分ほど前に公開サウンドチェックを行っていた最中。突然の雨に襲われるステージ。
最初パラパラ雨が降っていたのだが、そのうちやむだろう・・・なんて呑気に構えていた。そしたら本格的にやってきましたゲリラ豪雨!そして雷鳴!
ワシを除くメンバーはステージ上手(かみて=客席から向かって右側)、そしてワシはステージ下手(ヘタではなく「しもて」=客席から見て左側)のテントに避難する。
スタッフの皆さんは楽器を雨から守るので東奔西走状態。容赦なく打ち付けるような雨と風の中、「濡れた」なんて生ぬるい状況ではなく、プールに服を着たまま飛び込んだような状態である。そしてテントの中にも雨が流れ込んでくる。
場内アナウンスが流れる。
「豪雨と雷で、危険な状態ですので、皆様建物の中に避難してください。ライブについては雨の様子を見ながら、開始できるか検討の上、後ほどお知らせします・・・」
そしてワシが避難してたテント内にマネージャー氏(今回のイベント、「カレッタビアライブ」の総合プロデューサでもある)が登場。
マネージャ氏:「まだここにいたの?スタッフ回すからすぐに楽屋に避難して」
ワシ:「わかった・・・」
間もなくスタッフ2名がテントに登場し、その2名に守られるようにワシは楽屋に戻る。途中、一般のお客さんがいる通路を通らなきゃ楽屋に行けない。ステージの上では恥ずかしくないんだけど、普通に歩くと意外に恥ずかしいフレディー衣装のワシ。一般通路をスタッフに守られながら歩くワシ。当然、避難中のお客さんもいらっしゃるわけで・・・
お客さん:「フレディーさん、ライブ中止ですか?」
ワシ:「すんません、ワシにもわからんです。発表待ってください。」
いや、そっけなくするつもりもないのだが、ワシにも本当にわからんのだよ。例え雨がやんだからと言っても、ステージ上は水浸し。漏電の可能性だってあるし、どこまで楽器が使えるかなんて、この状況じゃわからんし・・・で、なんとか無事に楽屋に戻ったら涙目になってる我らがギタリスト、ブライアン・ちゃ~り~・ヨシカワ君。エフェクター類が完全に水没してしまったらしい。しかもエフェクターを入れているケース(エフェクターボードと言う)も水浸しである。このケースには電源がしこんであるのだが、当然通電するわけにもいかない。
呆然としながら楽屋で時間が過ぎる。そこにマネージャ氏登場。
マネージャー氏:「もし雨脚が緩んだら、なにか演奏できないかな?」
メンバー:「えっ、ホントにやるの?」
マネージャー氏:「楽器がどこまで使えるかわからないからアンプラグドで・・・」
ワシ:「AC.Queenならともかくも、このバンドじゃアンプラグドなんてやったことないよ」
マネージャー氏:「わかってるんだけどさ、実はファンの人たくさん残ってるんだよ」
メンバー:「えーっ、だったらなんかやりたいけど・・・」
急遽、ミーティングが始まる。で・・・
メンバー:「なにができるか出てみないとわかんないけど、やりましょう!」
その後、会場ではアナウンスがあったり、スタッフがあちこちに散らばって避難したお客さんに伝え歩いてくれたりしたらしく、19時15分の段階でステージ前は黒山の人だかりである。しかし、この段階でも何をやるか決めていない。
ワシ:「まずはワシがステージに出るから、がくちゃん(ベース)と松ちゃん(ドラム)一緒に来て。ちゃ~り~、1曲終わったら呼び込むからちょっと待ってて。」
ちゅうわけで、3人でステージにあがりI Was Born To Love Youを演奏。この曲、新バンドでは一度も演奏したことないし、リハーサルすらしたことがない、まさにぶっつけ本番の演奏である。
この状況ではいつもの英語だけでのMCは結構つらい。なので、この日は禁を破って?日本語と英語両方を交えたMCをするワシ。そんでちゃ~り~登場!Fat Bottomed Girlsを演奏する。
さぁて、次はなにやろうかなぁ???
と思ったら、ステージから降ろされた
19:30~しばらくの間、他のイベントとの絡みで音を出せないとのこと。これだけかい!とツッコミたくもなるのだけど、いろいろと大人の事情がある中、しかたないので一旦楽屋に戻る。そんで待機。またもやマネージャ氏登場(ここ、ダースベーダーのテーマ曲をイメージしてね)。「もし雨が落ち着いてたら、8時過ぎにもう1ステージできる?」
いやいや、この状況ではできるもできないもなくて、やるしかないでしょう!?というわけで、やります!の2つ返事。多少降ってはいたものの、かなり落ち付いていたので、再びステージに戻り演奏開始。なんか人がメチャ増えてるしで、何を演奏したか、あんまり覚えてないけど確か・・・
I Want To Break Free
Crazy Little Thing Called Love
Another One Bites The Dust
Under Pressure
Tie Your Mother Down
We Will Rock You
ぐらいを演奏した気がする。ワシはアコギを弾き、ロジャー・アミーゴ・マツザキはスネアだけ(それをブラシで叩く)。ベースとギターはアンプにはつながっているんだけど、実はアンプからの音はマイクで拾っていない、いわゆる「生音」。
こんな状況なのだけど、客席は異様な盛り上がりとなり、なんとかステージを終えることができたのだった。しかし、全部完全にアドリブ状態である。モニタースピーカーも落ちていたので、自分たちがどんな音を出しているのか?それさえ定かでない。まあ雲の中を飛んでる飛行機状態(しかも計器なしで「勘」で飛んでいるようなもの)であった。
じゃぁ楽しくなかったのというと・・・
いやいや、メチャ楽しかった。気分は快晴である。お客さんの笑顔に救われ、究極のアドリブ大会はアットホームなライブとなり、まず普段はやらない日本語MCやったりして。そして終演後・・・
雨はすっかりあがっておりましたとさ
終演後に主催者サイドのOさんと話したら・・・
Oさん:「どうなるかと思ったけど、すごかったよ。よかったよかった。」
ワシ:「いや、とにかく必死でしたから・・・」
Oさん:「いやぁ、また伝説作っちゃったね」
ワシ:「あのぉ、もう伝説要らないから、フツウにステージやりたいですわ」
そう、Queenessの今回のツアー、雨が降らなかった日がないのである。誰が雨男なのだろうか?
それにしても、この日はずぶ濡れで動き回ってくれたスタッフの皆さん、そして雨の中辛抱強く待ってくれたお客様に感謝、感謝であった。
(* 本日の写真は、Catherineの撮影によるライブ風景である。)
そして次のカレッタ出演は・・・
8月12日(水)18:30演奏開始予定
フレディ・エトウ & 7080 Japan
フォーク、ニューミュージックナイトである。
チューリップ、ゴダイゴ、かぐや姫、井上陽水、泉谷しげる、甲斐バンド、アリス・・・アラフォー、アラフィフの皆さんには、涙ちょちょ切れモノの定番を、ライブでお届けします。お楽しみに!
CDジャーナルという音楽誌がある。その音楽誌のブログページに、この日のQUEENESSライブも紹介されている。心温まる記事なので、こちら読んでみてくださいね。
http://www.cdjournal.com/main/blog/blog.php?bno=666
Thunderbolt and lightning
Very very frightening me!!!
8月7日、無事に会場入りし、セッティングを終えたQueenessメンバー。この日の本番は18:45を予定していた。その15分ほど前に公開サウンドチェックを行っていた最中。突然の雨に襲われるステージ。
最初パラパラ雨が降っていたのだが、そのうちやむだろう・・・なんて呑気に構えていた。そしたら本格的にやってきましたゲリラ豪雨!そして雷鳴!
ワシを除くメンバーはステージ上手(かみて=客席から向かって右側)、そしてワシはステージ下手(ヘタではなく「しもて」=客席から見て左側)のテントに避難する。
スタッフの皆さんは楽器を雨から守るので東奔西走状態。容赦なく打ち付けるような雨と風の中、「濡れた」なんて生ぬるい状況ではなく、プールに服を着たまま飛び込んだような状態である。そしてテントの中にも雨が流れ込んでくる。
場内アナウンスが流れる。
「豪雨と雷で、危険な状態ですので、皆様建物の中に避難してください。ライブについては雨の様子を見ながら、開始できるか検討の上、後ほどお知らせします・・・」
そしてワシが避難してたテント内にマネージャー氏(今回のイベント、「カレッタビアライブ」の総合プロデューサでもある)が登場。
マネージャ氏:「まだここにいたの?スタッフ回すからすぐに楽屋に避難して」
ワシ:「わかった・・・」
間もなくスタッフ2名がテントに登場し、その2名に守られるようにワシは楽屋に戻る。途中、一般のお客さんがいる通路を通らなきゃ楽屋に行けない。ステージの上では恥ずかしくないんだけど、普通に歩くと意外に恥ずかしいフレディー衣装のワシ。一般通路をスタッフに守られながら歩くワシ。当然、避難中のお客さんもいらっしゃるわけで・・・
お客さん:「フレディーさん、ライブ中止ですか?」
ワシ:「すんません、ワシにもわからんです。発表待ってください。」
いや、そっけなくするつもりもないのだが、ワシにも本当にわからんのだよ。例え雨がやんだからと言っても、ステージ上は水浸し。漏電の可能性だってあるし、どこまで楽器が使えるかなんて、この状況じゃわからんし・・・で、なんとか無事に楽屋に戻ったら涙目になってる我らがギタリスト、ブライアン・ちゃ~り~・ヨシカワ君。エフェクター類が完全に水没してしまったらしい。しかもエフェクターを入れているケース(エフェクターボードと言う)も水浸しである。このケースには電源がしこんであるのだが、当然通電するわけにもいかない。
呆然としながら楽屋で時間が過ぎる。そこにマネージャ氏登場。
マネージャー氏:「もし雨脚が緩んだら、なにか演奏できないかな?」
メンバー:「えっ、ホントにやるの?」
マネージャー氏:「楽器がどこまで使えるかわからないからアンプラグドで・・・」
ワシ:「AC.Queenならともかくも、このバンドじゃアンプラグドなんてやったことないよ」
マネージャー氏:「わかってるんだけどさ、実はファンの人たくさん残ってるんだよ」
メンバー:「えーっ、だったらなんかやりたいけど・・・」
急遽、ミーティングが始まる。で・・・
メンバー:「なにができるか出てみないとわかんないけど、やりましょう!」
その後、会場ではアナウンスがあったり、スタッフがあちこちに散らばって避難したお客さんに伝え歩いてくれたりしたらしく、19時15分の段階でステージ前は黒山の人だかりである。しかし、この段階でも何をやるか決めていない。
ワシ:「まずはワシがステージに出るから、がくちゃん(ベース)と松ちゃん(ドラム)一緒に来て。ちゃ~り~、1曲終わったら呼び込むからちょっと待ってて。」
ちゅうわけで、3人でステージにあがりI Was Born To Love Youを演奏。この曲、新バンドでは一度も演奏したことないし、リハーサルすらしたことがない、まさにぶっつけ本番の演奏である。
この状況ではいつもの英語だけでのMCは結構つらい。なので、この日は禁を破って?日本語と英語両方を交えたMCをするワシ。そんでちゃ~り~登場!Fat Bottomed Girlsを演奏する。
さぁて、次はなにやろうかなぁ???
と思ったら、ステージから降ろされた
19:30~しばらくの間、他のイベントとの絡みで音を出せないとのこと。これだけかい!とツッコミたくもなるのだけど、いろいろと大人の事情がある中、しかたないので一旦楽屋に戻る。そんで待機。またもやマネージャ氏登場(ここ、ダースベーダーのテーマ曲をイメージしてね)。「もし雨が落ち着いてたら、8時過ぎにもう1ステージできる?」
いやいや、この状況ではできるもできないもなくて、やるしかないでしょう!?というわけで、やります!の2つ返事。多少降ってはいたものの、かなり落ち付いていたので、再びステージに戻り演奏開始。なんか人がメチャ増えてるしで、何を演奏したか、あんまり覚えてないけど確か・・・
I Want To Break Free
Crazy Little Thing Called Love
Another One Bites The Dust
Under Pressure
Tie Your Mother Down
We Will Rock You
ぐらいを演奏した気がする。ワシはアコギを弾き、ロジャー・アミーゴ・マツザキはスネアだけ(それをブラシで叩く)。ベースとギターはアンプにはつながっているんだけど、実はアンプからの音はマイクで拾っていない、いわゆる「生音」。
こんな状況なのだけど、客席は異様な盛り上がりとなり、なんとかステージを終えることができたのだった。しかし、全部完全にアドリブ状態である。モニタースピーカーも落ちていたので、自分たちがどんな音を出しているのか?それさえ定かでない。まあ雲の中を飛んでる飛行機状態(しかも計器なしで「勘」で飛んでいるようなもの)であった。
じゃぁ楽しくなかったのというと・・・
いやいや、メチャ楽しかった。気分は快晴である。お客さんの笑顔に救われ、究極のアドリブ大会はアットホームなライブとなり、まず普段はやらない日本語MCやったりして。そして終演後・・・
雨はすっかりあがっておりましたとさ
終演後に主催者サイドのOさんと話したら・・・
Oさん:「どうなるかと思ったけど、すごかったよ。よかったよかった。」
ワシ:「いや、とにかく必死でしたから・・・」
Oさん:「いやぁ、また伝説作っちゃったね」
ワシ:「あのぉ、もう伝説要らないから、フツウにステージやりたいですわ」
そう、Queenessの今回のツアー、雨が降らなかった日がないのである。誰が雨男なのだろうか?
それにしても、この日はずぶ濡れで動き回ってくれたスタッフの皆さん、そして雨の中辛抱強く待ってくれたお客様に感謝、感謝であった。
(* 本日の写真は、Catherineの撮影によるライブ風景である。)
そして次のカレッタ出演は・・・
8月12日(水)18:30演奏開始予定
フレディ・エトウ & 7080 Japan
フォーク、ニューミュージックナイトである。
チューリップ、ゴダイゴ、かぐや姫、井上陽水、泉谷しげる、甲斐バンド、アリス・・・アラフォー、アラフィフの皆さんには、涙ちょちょ切れモノの定番を、ライブでお届けします。お楽しみに!
HAGE男なら知ってます(笑)
明日、観に聴きに行きます!
一番残念だったのはメンバーの皆さんですよね
涙目ちゃーりー…わかります
気のせいかステージに現われた江藤さんも目が潤んでいたように見えましたが…コンタクトのせいかな?
あの状況下で、リハなしでアンプラグドのQUEENをこなしてしまうというのはさすがです
楽器や機材のケアをしなきゃならないところだったのに、ライブをしてくれたのは本当に嬉しかったです
ずぶ濡れになっても観たかったもんね
感激でした
日本語MCのふれでぃが嬉しい
普段英語では喋れないちゃーりー・ブライアンが、日本語だとおもろいのが嬉しい
このスタイル、いいなと思ってしまいました
そう
日本語MCもOKだよね
(*^_^*)
じょん・ひろせが最後に「ありがとう」って言ってくれたのも印象的でした
今日も行きますよー
かぐや姫期待してます
酔いどれ…?だったりして?
(・ω・;)
しかも生ぬるいもんじゃない感じ
チャーリーさん元気だしてね
わたしもビール大好物なんで
一度いってみたいです
今夜もがんばってね
行った甲斐がありました。ありがとうございました。
>>誰が『雨男』かわかりませんが
>>HAGE男なら知ってます(笑)
ふーん、HAGE男ねぇ・・・
誰だろう?・・・って
こら!!!
じゅりあんさん
あそこまで雨にたたられるとは・・・(涙)
でもレインコートあってよかったです。あの雨ではね。
不完全燃焼とのこと・・・私たちも同じです。
最終日は洋楽アンプラグド!頑張ります。
nonさん
それはきっとコンタクトのせいだと思います。なにせよく見える!!!
ヨシカワ君は、ライブ翌日、エフェクターを全部分解して、家で乾燥したらしいですよー。
>>リハなしでアンプラグドのQUEENをこなしてしまうというのはさすがです
意地と気合の産物です(笑)
ゆっち☆さん
沖縄も結構大変ではありましたが、今回はホントにゲリラ豪雨。逃げ場がないとはまさにこのことでした。
まだあと1回ありますよー。見に来ます?沖縄から(笑)
MASAMARUさん
行った甲斐があったって言われると本当にうれしいです。あの雨の中残って頂いたすべての皆さんに感謝!です。