ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

QueenフェチなあなたにおくるQueeness機材マニアック情報

2011-02-06 00:00:01 | Queeness
1月10日、六本木Abbey Road

サウンドチェック中にQueeness保有の12弦ギターを並べて写真撮ってみた。



そう、Queen機材フェチならよーくご存知のOvationの12弦ギターである。
1970年代後期~1980年代(フレディーについてはWorksツアーより前まで)に使われていたOvationの12弦。写真左側にあるのが、Queenが使っていたのと同じPacemakerと呼ばれるモデルである。右にあるGlen Campbellと呼ばれるモデルは非常によく似たモデルではあるが、ポジションマークの形状が異なり、さらに指板のバインディングがあったり、ペグが金色だったり・・・つまりはPacemakerの一つ上のグレードである。

本来であれば、2本ともPacemakerで揃えたかったのだけど、これらのモデルは1982年頃に製造中止となったモデルで、日本へ入ってきている本数も少なく、中古市場でも滅多に見かけることはない。

上記写真のギター達も、Pacemakerについては米国eBayのサイトで友人にオークションで落としてもらい輸入。そしてGlen Campbellについては国内某楽器屋でほぼジャンク扱いだったものを購入。昔は新品で数十万したギターなのだけど、ワシは両方とも3万円程度で購入。ただし、その修理・調整・ピックアップ(簡単に言えば内蔵マイク)の取り付けほかで、1本あたり8万円程度の費用をかけて「使える」状態に再生したのだ。もちろん、それらの調整はワシの全てのギターの面倒を見てもらっているアンフィニカスタムワークスさんによるものである。

実は、ブライアンのギターには変わったカスタマイズがされている。



よーく耳の穴をかっぽじって?いや、目を凝らして見て欲しい。
左の写真(Pacemeker)の弦の並びは、通常の12弦ギターの弦の並びである。左端の弦(12弦)がその右の弦(11弦)よりも細いのがお分かりいただけるだろうか?片や、右の写真(Glen Campbell)の弦の並びは、左端の弦(12弦)がその右の11弦よりも太い。そう、通常の6弦ギターで言うところの3弦~6弦のオクターブ上の弦と、通常の弦の並びが逆なのである。

これは以前、Royal Familyというバンドでブライアン役をやっていた、ラリルレさんと話していてわかったのだけど、だったらそこまでコピーしなきゃというわけで、わざわざ1本は通常の12弦(フレディーが使っていた形)、そしてもう1本は弦の並びが入れ替わった仕様(つまりブライアンの形)にカスタマイズして使っている。これ以上の説明は実際に弾きながら説明しないとわかりにくいのでこの辺にしておくが、この2本。明らかに違うニュアンスが出てくる。

QueenのLove Of My Lifeのライブ演奏(Live KillersやLive at Wembleyなどで聞くことができる)は、このブライアン仕様の12弦でないと、同じ音を出すことはほぼ不可能なのだ。

さて、アコギのあとはエレキ・・・ってかこちらがむしろ王道!



さてさて3台並んでいる、いわゆるRed Specialと呼ばれる、ブライアン・メイ・モデルのギター達。これは1月30日のHoney Bee公演のセッティング時に撮影したものである。真ん中にあるのが、Queenessが米国の某メーカにあれこれ特注して、カスタムで作ってもらったもの。右側にあるのが、Brian・ちゃ~り~・ヨシカワ君の盟友のギタービルダー、ミツル君が自分自身のためにモディファイをして製作しその後ヨシカワ君の手に渡った、aventureギターのカスタムモデル。

そして、左側にあるのは・・・
あのBrian May Superのプロトタイプ(シリアル番号003)!

これは残念ながらQueenessの持ち物ではない。もともとKz Guitarを、そしてBrian May Superを作っていた伊集院さんのモノ。この日のライブで貸して頂いたのだ。伊集院さんありがとう!

さらにさらに、この写真でギターのすぐ後ろにあるVOX AC30 6TB。これは、実際にBrianが使っているAC30と同じ改造を施してある。細かく言えばまだ改造点はあるらしいのだけど、これまた伊集院さんの監修でヨシカワ君のAC30は、実は今年から「ほぼBrian May仕様」に改造されている。回路やらケーブルやら、いろんなものが取り替えられているらしい。

Queenessはこれからも、マクロとミクロの両面から、そしてハードとソフトの両面から、いろんなことにこだわり続けてゆきたいと思うのであった。
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