ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

歳を取ると昔を思い出したくなるらしい

2012-03-16 00:43:51 | Weblog
どうも歳を取ると昔を思い出したりしたくなるらしい。

割と最近までは(40代半ばぐらいまでは)昔のことやら昔の友達やら、正直どうでもいいと思ってたし、前を向くことにしか興味がなかったのだけど。ここ数年はある意味解雇趣味・・・いや懐古趣味になってるような気がする自分がいたりする。

そもそもクラス会などにほとんど行ったことがなかった数年前のワシ。ちょうど2年ほど前に高校のプチクラス会 in 東京に行って来た時の話である。

2年前のある日、渋谷で「舞鶴会」なるイベントと言う名の飲み会が催された。要はワシの卒業した、名門大分舞鶴高校の東京でのプチクラス会である。

ワシ、高校3年の時にアメリカに留学してたので、入学年次から卒業まで4年かかっている。入学した時の友人はワシよりも1年前に高校卒業し、ワシは1年下の皆と一緒に卒業。そんなこともあって、一緒に入学した友人と同じ年度の卒業アルバムに、ワシはいない・・・と思う。じゃぁ、一緒に卒業した皆、つまり卒業アルバムに載ってる方の皆と親しいか?と言われれば、一部を除いてそうでもなかったりする。だって半年しか一緒にいなかったからね。

で、その日の会は入学年次のクラス会。ということは、ワシが高校1年から3年の前半までを一緒に過ごした人たちの集まりである。

さらに遡ること1年前、大分県人会という会にひょんなことから呼ばれて行ってきた。そこで同級生のS君と再会(ちなみに彼はワシの贔屓のエアライン(=青組)で仕事をしている)。そしてそのあと何度か飲み会のお誘いがあったが、スケジュールが合わなくて行けないままでいて、今回初参加となったわけだ。ほとんどの皆とは何と30年ぶりの再会である。

高校時代から何度かモデルチェンジをしてるワシ。高校時代のワシを軽トラックとすれば、30年の間でその軽トラックが11tトラックになったようなそんな感じで、きっと皆はワシのことわからんだろうなぁ・・・と思っていた。

当たってました。もちろん1学年に450名もいたわけで、普通にワシのことを覚えてない人もいる。そしてその逆でワシが覚えてない人もいたりするわけである。が、ワシのことを覚えているけど、今の(モデルチェンジ後の)ワシが誰だか分らんという人もおった。

集まったのは13名。

その中に1名、高校時代決して仲が良かったとは言えない同級生K君がいた。2年生の時にとなりのクラスだったんだけど、ワシのことを嫌っているのか?どうもいつも睨まれてるような感じ。小心者(周りはそう見てはくれないかもしれないが)のワシとしては、なんか怖かったのだ。

で、居酒屋の一室に入る。S君は「皆、誰かわからんやろ(笑)」ってな感じで笑ってる。ワシも正直数名しかわからない。でも、その因縁のK君だけはすぐにわかったワシ。「おーっ、きゃあ!」とまず一言。彼のあだ名は「きゃあ」だったんだけど、それがすぐに口から出てきた自分にもびっくり。

30年の年月というものは、いろんなことを氷解させてくれるのかな?すぐに懐かしい話になり;

ワシ:「いやぁ、ワシ、あんたのこと怖かったんよ。だっていつもワシを睨みよったし・・・
K君:「両方とも音楽やってたけど、ジャンル違ったし、お前はいろんなとこで目立ってたし、敵対心じゃないけど、なんか認めたくないってのがあったのかなぁ・・・俺嫌な奴だったなぁ」

なんて感じで話が進み。一気に30年、時計を巻き戻したような気持ちになったのだ。

いや、K君。ワシも結構嫌なヤツだったかも知れん。特に音楽やってた当時の同級生からしてみれば。だって、ラジオとか新聞とかいろんなところで不必要に?目立ってたと思うし。事実、演奏技術とかでみれば、ワシなんかより上手いのはゴロゴロしてたしね。

30年たって、彼と自然に接することができた。お互いの音楽談義(彼は音楽というか、「音」に真剣に取り組んだ結果、今はスピーカとかで有名なB社で頑張っているらしい)やら、昔の同級生の中の音楽仲間(一部とはかつて敵対(笑))の話やらで、周囲を無視して盛り上がったのだった。

一緒に入学したけど一緒に卒業できなかった仲間、一緒に入学しなかったけど一緒に卒業した仲間。2学年の間で中途半端な感じだったワシは、どうもこういうクラス会とかの集まりは敬遠してた。でも、行ってよかったな・・・って思う。

書きたいことはいろいろあるんだけど、その日のプチクラス会でのワシにとっての最大の意義は、K君と再会できて、お互いどこかに残ってただろうわだかまりを払拭することができたことだったかも知れない。

K君、これからもよろしくな!

・・・と、ある場所にこの日記を書いたのがもう2年前。
そして先日は一緒にお茶の水へGO!ギター屋さんをはしごして、買う気もないのに(笑)物色する二人であったしかも東京のど真ん中で方言(大分弁)丸出し

最近はワシらのようなおじさん世代が、結構いいギターを大人買いしてるらしい。若い頃買えなかった数十万~百万クラスのギターをね。地方から飛行機でやってきて、そういうギターを買って帰ってゆく人の実例も、何度か楽器店で見ている。きっと、大分弁丸出しのK君とワシは、ショップの人から見るとそういう大人買いおやじに見えたに違いない。
Comments (2)
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