アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

安いと高いは何が違う?

2024年06月27日 | 生活
書道レッスンに行くと、帰りに「街の本屋さん」に寄るのが通例になっている。

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今はほぼ見かけないけど、昔なら商店街に一つはあった、小さな本屋さんがちゃんとあって、その中では人も本もイキイキしているから。

で、入るとつい何かいらない本を買ってしまう…

前回行ったときに買ったのは「くらべる値段」という本で、



たとえば表紙にあるように「盆栽」だったら、まぁ誰が見ても右のほうが高いのかなと思う。
幹が太くて、いかにも「年輪を重ねた」という風情で、緑がみっしり「密」だ。

左は10年もので、右は50年ものだそうだが…そういわれてみると50年丹精込めて育てて50万か…別に高くないのかもしれない。いや私はいらないけど。

値段の違い、というと、テレビで「芸能人格付けチェック」というのをやっていて、バイオリンならストラディバリウスと入門用の楽器を比べたりするが、ストラディバリの値段というと億の単位で、もう比べるも何も、骨董品の値段だからわけがわからない。それにあまりうまくない人が弾くならたぶん実際にストラディバリより100万くらいの楽器のほうがいい結果になるかもしれない、という感じでややこしい話になる。

この本に出てくる対比は、同じメーカーや店で取り扱っている商品であることが多く、つまり「ストラディバリ」的なものを比べるわけではない。ちゃんと理由があって値段が違う、いわば「ふつう」の範囲で違っている。



たとえば楽器についてこの本で出てくるのは「ギター」だが、大量生産体制で作られた4万円のギターと、職人の手作りである60万のギターが紹介されている。
写真だけをじっくり見てもどちらが高いかは当てられそうだし、
ギターを弾けない人でも何か楽器やってる人が、ボロンと鳴らしてみたらば百発百中どちらが高級品かは当てられるだろう。そういう質の違いがある。

一方で、同じ店のうな重で3600円と4200円の違いは、というと…安い方は1匹分、高い方は1.5匹分入ってます、なんてずっこけるようなものもある。同じく「量」の違いであるケースとしては、たとえば「胡蝶蘭」。60輪あるのが5万円、30輪あるのが3万円となっていて、「贈られた側がその胡蝶蘭の値段を推しはかりやすく、返礼する際の金額を気にする企業間のやりとりで重宝された」とか(o_o)

値段で質が違うタイプで納得の商品といえば、Yシャツ、畳、おろし金、羽根布団、靴など。まぁ上質のものがようございますが、予算とかありますよねやっぱり…物が違うなということは思いつつ、安いものでいいやと妥協することは多々あると思います。こういうものについては、何については「高いもの」を買うのかという…そこが個人の価値観ということになるでしょうか。

握り寿司とかになると、高いほうがやや量が多い(11貫に対して14貫)ことのほか、ネタが違う。マグロが蓄養か天然か、エビはブラックタイガーか車エビか、光り物はアジかコハダか。このへんになると、いや別にアジ好きだしなー、とか、5000円より2000円でいいかと(たぶん十分おいしい)

食品はいろいろ出てくるが、明らかに高いほうがおいしい場合と、好みによる場合がいろいろと混じっている。

ちょっとおもしろい比較だなと思ったのが、ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」。ハードカバーが2860円、ソフトカバーが1600円。ふつう、両方あるならソフトカバーのほうを買いがちですよね? いずれにせよ読めるんだし、軽いから。でも…この本だけは、物語冒頭で描写されている、「表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光った…」に合わせた装丁ということに意味がある気がして、これだけはハードカバーで買いたくなりますよね(というか、持ってます)

ということで、値付けの背景を知りつつ、自分の価値観について振り返る本でした。

----- 今日の録音:
【毎コツbefore/after】ベルガマスク組曲「パスピエ」3~4ページ目

【26日目】100日で譜読みするカプースチン「8つの演奏会用練習曲」プレリュード
一曲続けて弾いてみた

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