アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

スクリャービン、バラキレフ(松浦野歩)

2023年03月12日 | ピアノ
今日は「大学院博士後期課程研究コンサート」といういかめしいタイトルのコンサートへ。

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大学四年の卒業演奏会とかのチラシを見た感じだと一人10分以内くらいで弾く演目になっているけど
博士課程のだと一人50分くらいのプログラムになっています。リサイタルっぽい

ピアノソナタ 第4番 嬰ヘ長調 作品30 A.スクリャービン(1872-1915)
ピアノソナタ 第5番 作品53
アルバムの綴り 作品58
2つの詩曲 作品69
ピアノソナタ 第10番 作品70
東洋風幻想曲《イスラメイ》 M.バラキレフ(1836-1910)

スクリャービン、私も弾いたことある、と思うけれど私が弾いたのは初期の作品で、あれは比較的とっつきやすいというか調性的で、でも野歩くんの専門は後期のスクリャービン? 今回のプログラムでは中期から後期の作品を取り上げています。

正直いって、とらえどころがないというか、落ち着かないと思ってしまうのだけど、本人が書いたプログラムノートには
「基本的には、曲全体が一つの和音に基づき、旋律的敷衍も動機展開もそこから引き出され、その和音は属7や属9の変形ととらえられるために、機能和声を支える和音の機能分類はもはや認知できない」とある。「とらえどころがない」という感想でもたぶんおかしくない。

ピアノソナタ 第10番はもやもやというよりは派手というか、行きつくところまで行ってしまったような「なんかすごい(語彙力)」曲だった。
「音楽によって神秘体験の成就を目指していたスクリャービンの集大成」

最後のイスラメイにくるとほっとする、といったらおかしいけど、あぁ知ってる知ってる、というか、わかりやすいかっこよさ、超絶技巧で良きです。野歩くんのピアノは、クリアで立体的、気持ちよく鳴っていてイスラメイばっちりです。

ところで野歩くんの前は打楽器の人の演奏だったんだけど、これがフィリップ・グラスで始まりリチャード・ベネットで終わるやつでなんかおもしろかったんです。グラスって、オラフソンの演奏いろいろ聞いてたら出てきた名前なのですが、今日のグラスは「オープニング」という曲で、癖になるうねり、心地よさ、繰り返しが眠りを誘う…と思ったら私のすぐ後ろにいたおじさんがあまりにも速やかにイビキたててたんで笑

そしてベネットといったら猫連弾の人でしょ。でも今日のは「ソロ・パーカッションと室内オーケストラのための協奏曲」というのでかっこいいというかうるさいというか。同じ人? って思っちゃった。

知らない作曲家でしたがその間に演奏されたカンジェローシ作曲「ソロ・スネアドラムのためのメディテーションNo.1」というのが気に入りました。こんなシンプルな楽器を一人で叩いててこんなおもしろい、わくわくする波動が作れるってすごいなと。

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