弛まぬ空

酷く個人的かつ内面的な日記

希薄化-引き換え

2016-11-05 21:17:16 | 思考
深い喜びは要らない。でも、その代わり、深い悲しみもいらない。

とはよく言ったものだが、不快感情が減少する代わりに快感情も減少することが、こんなにも人間を停滞させるものだとは思わなかった。

mECTの手術のおかげか、現在服用中の薬のおかげか、不安・絶望などの激しい不快感情に襲われなくなったが、同時に喜びや楽しみまで感じなくなった。
どちらも全く感じないという訳ではない。
うっすらとした不安で億劫になったり、何となくうつっぽかったりはする。そして、何となく楽しかったり、気分が良い時もある。
だが、どちらも以前ほどではない。
自殺を考えることはほぼなくなったが、生きる希望に溢れている訳でもない。
停滞。この一言に尽きる。

自分の心的・肉体的・社会的活動は依然として発展を見ないのに、時間だけは進んでいくという残酷さに焦燥を感じながらも、諦念が募る。
そんな毎日。
そして、何より今先に進むことを妨害しているのは、知的好奇心とそれが満たされることへの喜びが希薄化していることだろう。
大学院という進路を決めている訳だから、そのことが一番辛いし、意欲がわいてこない原因である。

入院してから、飲む薬が全て安定剤になったのも影響しているのだろうか。(抗うつ剤は全て試したが、効かなかった)
確かに昔より安定している。
だが、薬で良い方向に向かっていけるかというと、それは半ば諦めている。すなわち、処方内容を変えてくれるとも思わないし、変えて良くなるとも思えないし、何より変えるものがない。
今まで、散々薬に頼ろうとして、その度に、生活も心も乱れて、また薬でどうこうしようという訳にはいかないのだ。

何を、いったい何をすれば、快感情を取り戻していくことが出来るのだろう。


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