sensation seeker

今、勉強のために、R.GROSSのPSYCHOLOGYという本を原著で読んでいる。
そこに、sensation seekerという用語が出てきた。

上手い訳語は思いつかないが、結局、刺激を追い求める、という特性を持つ人のことだ。
ちょうど、addictionの項に出てきたので、色々と考えさせられる。

煙草やカフェイン、お酒など物質的なものだけが刺激で中毒をもたらすものではない。
読書やゲーム、スポーツと、刺激というのは本来価値判断をつけないと、中立的なものだ。
それが、個人の嗜好になり中毒になるには色々なプロセスが絡む(脳内の報酬系、学習理論、社会的文脈、個人の耐性の影響など)が、それが「社会的に」望ましいかは、大きく時代と社会の判断だということだ。

人生を振り返ってみるに、タバコやコーヒー、お酒といったものはごくごく些細な事態に過ぎない。
本(物語)からは想像を。小４の頃に比較的厚い本を読んでいた。
スポーツ。中学まで野球部だったし、高校の頃も体育の授業の球技が楽しみだった。
芸術(音楽)。大学のオケでの合奏に興奮を覚えていた。

知的刺激を求めて専門書を読んでいた時期も長い。

これらは、基本的に、「望ましくない」とは「されない」ことがらだ。

冒頭に戻ると、結局、自分は気分障害なのに(それ故？)sensation seeker　なのだろう。
願わくは、今後しなければいけないことが、自分にとってsensationで、しかも持続的であらんことを。

出会いの期待値０

春は出会いの季節というけれど、環境の変化が無いので全くそれはない。
では、来年以降はというと・・・

カウンセラーに、
内発的動機付け(勉強や研究が楽しい)だけでは限界があるので、大学院とか新しい環境に行って友人や恋人欲しくないですか？
と聞かれたが、答えはノーだった。

まず、友人関係は今ので満足している。
昔は特定の友人ともっとウェットで親密な関係を築いていたが、親友が自殺してから他の友人とも距離を置くようになった。
そして、他の友人も結婚していくだろうが、その時その時で交友関係は変わるものだから気にしていない。
どうせ、ＳＮＳでやり取りしたり月に二回程度飲むくらいだけなのだから。

恋人も正直面倒だ。
自分の症状管理でいっぱいいっぱいだし、何より異性という存在が面倒くさい。
危惧されたイフェクサーでの性欲低下はないみたいだが、恋愛への意欲自体が無い。
昔は新しい環境への期待の半分は占めていたはずなのに、そもそも関わり自体を持ちたいと思えない。

昔は亡くなった父親代わりみたいな存在を求めていた気もするが、それも今は無い。

こう考えていくと、新しい対人関係というのはただ煩わしいものに過ぎなくなる。
環境を変えたいとは思うのだが・・・
どうしたものか。ただのうつ症状だといいのだけれど。