本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

パレード【映画】

2010年03月01日 | 【映画】
この映画を見終わった後から、
何時間かに1回、もしかしてあれはああいうことかな、
という考察が、頭の中を巡っています。


鑑賞直後は、タイトルの意味をうまく消化しきれなかったあたしですが、
この映画を監督が
『青春映画に見せかけた恐怖映画』
と表現したのはうまいなと思いました。


何を言っても、まぁネタバレになると思うので、
あえて気にせず書こうと思いますが、
とりあえず言えるのは、TVの予告編に踊らされない方がいいってこと。

何というか、犯人探しとかそういう映画じゃないと思うんだなー。


都会のアパートの1室に暮らす男女4人の生活。
1人加わって、少しずつ変わる日常。
そこから浮き彫りになって行く、それぞれの二面性。


現代社会における人間関係をうまく表現している気がします。
何と言うか、恐らく原作者なりの問題提議も含めて。

原作が発表されたのは数年前だから、
この人の恐れているカタチの社会に、どんどんなってきている今だからこそ、
よりリアリティを帯びた映画になっているかも。


あたしはゆとり世代を若干かじっているので、
こんな状況も実はちょっと理解出来たりもするのだけど。
そんな自分が問題かどうかの答えは、この映画にはないのだけど。


『ここに居たければ、笑ってればいい。』
さらりと発せられたその言葉が、この映画の全てかなと。


あと。
最後の香里奈のセリフ。
『あんたも行くでしょ。』

これって、表情と言い方によっては全然違うストーリーにならないか??
と気付いたとき、
活字で読んだらより怖いんじゃないか??
とも思ってしまった。

そこらへんの二面性も興味深かったです。

最後の4人の表情を見るだけでも、
この映画を見る価値はあるかも。


よく出来た映画だと思います。


役者にハズレが居なかったので、
上映時間が少し長いとは思いますが、満足度はかなり高し。


また見たいかは別としても、
すごく面白かったです。

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