本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

ボーイズ・オン・ザ・ラン【映画】

2010年02月12日 | 【映画】
予告編を見た時に、あ~峯田かぁ・・・と思いつつ、
だから実はあんまり重要視してなかった本作。
(役者としての彼が、あんまり好きではないんです。多分。)

あたしよりも相方の方が、気になっていたみたい。

そこがすでに、この映画の本質。
女子よりも、男子の支持率が高いであろう映画でした。


29歳、さえない素人童貞の、うまくいかない恋愛の話。

これだけ見ると、母性をくすぐられそうなもんだけど、
100%純度の男目線だから、如何せん、同世代女子のあたしにはしっくり来ず。

主人公・田西が空回る気持ちは分からんでもないんだけど、
ホント、前半は、何回か「マジでコイツ殴りたい!!」と思いながら見てました。
不器用の次元を超えてるんだよね(笑)。
絶対、もっとうまく生きられるはずなのに。


でも後半。

そんな田西という男を、いつの間にか応援してしまっている、自分。


そんな男ほっとけばいいのに。
とか、
そんな女やめとけばいいのに。
とか、
色々流せばいい、という現代っ子な発想とか、
関わらない方がいい、という理性とか、
そういうの全部凌駕して、
もう何でもいいからとにかく頑張れ!!!と思わされてしまった。


これは峯田の存在力と、
監督の構成力の勝利だなぁと思います。

人間関係の描き方も良かったです。みんな魅力的。
リリー・フランキー、小林薫、松田龍平をはじめ、
本当にキャスティングが上手くて、
全く違和感を感じなかった点では、
いまのところキャスティング力は今年一番の映画かも。

峯田が漫画を読んで書き下ろしたというだけあるテーマ曲も含め、
何というか、原作・脚本・演出・役者・音楽、その他諸々が
ここまで全体的にきちんとまとまっている映画を久々に見た気がします。


本作、男子にはおすすめです。
女子はね、分かんない。(笑)

たぶん。
最初のアレを、浮気とするかどうかで、
感想はきっと大きく変わると思うんだよねー。

あたしはあれは浮気だとは言い切れないと思うけど、
その後、絶対にギクシャクすると思います。
結婚式での場面でも、やっぱり似たような反応すると思うな。
その辺も、すごく上手い。


期待度が低かっただけに、満足度が超高かったです。
こういう感想も、映画の醍醐味だなー。

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