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本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

闇金ウシジマくん Part2【映画】

2014年06月15日 | 【映画】



@ユナイテッドシネマとしまえん

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10日で5割というバカ高い金利で金を貸す
カウカウファイナンスの社長ウシジマ(山田孝之)。
ヤンキーのマサル(菅田将暉)の母親はパチンコにはまっており、
ウシジマに借金をしていた。
ある日、マサルは暴走族のヘッド、愛沢(中尾明慶)のバイクを盗み、
慰謝料として200万円をウシジマに借りるように脅される。
しかしウシジマはマサルを気に入り、闇金で働かせることにして……。
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しつこいですが、私は俳優・山田孝之の大ファンです。

彼の当たり役(いや、全部の役が素晴らしいのだけれど)の中でも、
原作ありきにも関わらず、完全にモノにしているという点では、
ウシジマ君はなかなかの上位じゃないかと勝手に思っています。
(贔屓目上等!!)

前作は、同日鑑賞の「桐島、部活やめるってよ」が良過ぎたこともありますが、
複合されたエピソードの中でも、大島優子の下りでちょっと興冷めたことにより、
良作とは言え、評価が少し下がっていましたが、
本作では、前作で感じた物足りなさがしっかり払拭されていて、とても良かったです。
キャストも個人的に注目している人(菅田将輝、窪田正孝、そして何より柳楽優弥。)も多く、
完全に、2作目に軍配でした。


さて。

本作は、主たるいくつかのエピソードに分かれてはいますが、
前作よりも絡め方が巧かったように思います。
それぞれ、お金に関わる堕落エピソードがほとんどですが、
堕ちた後に這い上がる、という図式に、キレイごとが無かったので、
(特に門脇麦。前作でぼんやりさせたところを、きちんと自分でやってのけたところが素晴らしい。)
こんなことが現実にあるのかどうかは分からないけれど、
少なくとも、逆共感という意味で、視聴者に危機感を与えるというか、
フィクションながらに迫る鬼気は、見ていて興味深かったですし、映画として面白かったです。

俳優陣についても、今回は特に言うことがないです。
全員分書いたら長くなっちゃうけど、簡単に。

・山田孝之:言わずもがな。
・綾野剛:こういう飄々とした役の方が合っていると思う。
・やべきょうすけ&崎本大海:前作通りの安定感。
・高橋メアリージュン:キレイなんだけど、叫び方がちょっと耳障り。場数を踏めば慣れるかな。
・菅田将輝:イイ。何も考えてない感じが上手い。有望株。
・中尾明慶:物凄いハマり役。美味しい役を貰ったね。
・木南晴夏:彼女の存在感が好き。中尾明慶と合わせて、邪魔しない程度のコメディ感が絶妙。
・門脇麦:演技がまだこなれてない感じがいい。あと、厭わずやる根性がいい。
・窪田正孝:気づかなかったけど、イケメンだったんだね。ちょっと存在薄かったけど頑張ってた。
・柳楽優弥:正直ものすごい期待をしていて、実際にそれに見合う演技をしていたのだけど、
      ストーリー展開上、見せ場があまり多くなかったのが残念。
・その他、ゲスト的なキャスト:大久保さんがちょっと鼻についたくらいで、後は程よい感じ。

そんな良作ですが、そんな中でも私のテンションが上がったのはアクションシーン。
特に窪田ホスト部屋での金属バットには、やられました。すげえ、の一言。

私、ダラダラと長回しで見せるアクションシーンが好きじゃないのです。
1つ1つの挙動に、無駄を見つけてしまって、途端にそこで萎えるから。
「クローズZERO」的な素手ならまだしも、武器なんか持ち出しての長時間アクションなんて、
普通に見てても退屈なのに、と思ってしまう。
(一生懸命考えたんですが、例えばコレ、というのがすぐに思いつかないのが残念。思い出したら書きます。)

ウシジマ君はアクション映画ではないですが、
途中に挟むアクションシーンのテンポが良く、
しっかりと緩急つけているのでスピード感もあったのが良かった。
前述したホスト部屋でのアクションは、金属バットの動きに1ミリも無駄がなくて、
うわーーーーーーー、孝之カッケーーーーーーー!!!!てなりました。
無駄のないアクションをキレイだなと思ったのは、
「悪魔を見た」のビョン様以来なので、なかなか貴重でした。
DVDになったら、何回か見直しちゃうんだろうなあ。。

冷静に書こうと思いましたが、
如何せん、山田孝之カッコよすぎでした。
相方は私以上にテンションが上がってました。

闇金は怖い、ということ知らしめるための映画としてもそうですが、
表現はマイルドで暴力描写も少ないので、
世代問わずに楽しめるエンターテイメントとしても非常にオススメです。

最高でした。

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