本日、快晴。

映画中心雑記。後ろ向きなポジティブが売りです。

インシテミル 7日間のデス・ゲーム【映画】

2010年10月18日 | 【映画】
「十三人の刺客」を観たかったんです。
でも、時間が合わなくて諦めたんです。

そして観た「インシテミル」。
遅かれ早かれ観るつもりだったので、
別に後悔はしていませんが、
まぁ、色々と言いたいことはあります。
お金払ったからにはね。


この映画の完成度のハードルを下げる要素が
いくつかあることに、あたしは気付いてました。

�あたしの中での過去最低ランクの評価を獲得した映画「L change the world」。
これを監督したのは、本作の監督、中田秀夫だったということ。
�予告編と出演者を観る限り、完全なホリプロ宣伝映画だということ。
�このテのサスペンス・ミステリーは余程のことが無い限り、邦画では成功作品が少ないこと。
�石原さとみ出演映画は、当たり作品が極端に少ないこと。
(※個人的には彼女の演技はキライではないですが、作品選びが良くないと思う。)

でも、藤原竜也が出るので、という理由から、
完全に諦めモードで観に行きました。


予想的中。久々に、正統的に面白くない映画を観ました。
ここまで予想通りでなくても良かったんだけど。
以下、ネタバレ気にせずに書きます。全然お勧めな作品ではないので(笑)。


原作は「このミステリーがすごい」ランクイン作品だそうです。
え、こんなに稚拙なのに??と思ったけど、
どうやら原作とはだいぶ設定が違うようで安心しました。

7日間、時給約11万円、という設定だけなら目を引くんだけど、
その他、暗鬼館内でのルールが非常にずさんです。
狙ってるずさんさならいいんだけど、
明らかに“細かいとこまで決めなくてもいいよね”感があって何か雑。

ストーリ展開も雑。藤原竜也が劇中で言っちゃってるもん。
『推理が雑なんだよ!!!』て。
笑っちゃいました、あたし。本当にその通り。
映像も悪趣味だし、ホラー要素も、ミステリー要素も、
全部中途半端な仕上がりになっています。

心理ゲームを題材にしているのならば、
登場人物の心の動きって、相当重きを置くべきポイントだと思うんだけど、
10人もいる人物達の行動全てに、一切の根拠とか理由とかが皆無。
は??何でそんなことすんの???という感想しか出てこない。
だから誰にも共感出来ない→全然面白くない。となってしまった気がします。
唯一、人間らしかったのが藤原竜也演じる主人公と、北大路欣也演じる安東さんですかね。
まぁでも、ラストシーンで一気に台無しになるんだけどね。
役者のみなさんがどういう気持ちで演じていたのかとても不思議。納得いってたとは思えないんですけど。

あと、最大の敗因は、最初から綾瀬はるかがあやし過ぎることでしょうね。
あたしのようにさほどミステリーに詳しくなくても、
間違いなく、彼女は何者かは何となく想像が出来てしまうところがイタイ。

役者の演技どうこうの映画ではないので、
その辺については割愛しますが、(恐らく誰もそんなに悪くない。)
唯一、新人を使うなら、このキャスト勢に混ぜるのは可哀想な気がしました。


その他諸々、ツッコミ所が本当に多すぎて、
それを全部逆手にとって、ギャグ映画として観た方が楽しめるんじゃないかと思う位です。
「BR」「カイジ」等々、どっかで観た感もありますので、
その辺のパロディ(最近では“オマージュ”という便利な言葉もありますがw)要素も
ある意味、見どころのひとつでしょうか。もちろん、穿った意味で。


まあ、そんな訳なので、
出演者の大ファンで、映画の出来なんかどうでもいいという人以外には
到底オススメ出来ない映画です。


今年のワーストに食い込んでくる可能性高いわー。

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