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太陽11年周期変動に伴う黒点異変


出典:コズミックフロント~発見!驚異の大宇宙~ 「迫りくる太陽の異変」より

現在、太陽」は「6つの衛星」によって24時間監視されている。
その一つが、日本の「ひので」。
「ひので」が宇宙から送ってくる「高精細な画像」の美しさは、科学を超えた「芸術だ」と評価されている。
「ひので」の撮影した黒点の一つは、形が日本列島に似ていることから「ニッポン」と呼ばれているそうだ。

太陽活動が活発なほど、「黒点」の数は増える。
「黒点」の増減には、正確な周期がある。
「11年」で増減のサイクルが完了する。
この周期に従えば、2011年は、黒点活動のピークになる「はず」だった。
ところが、予定通りに「黒点」の数が増えてこないのだ。
通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は2016年に延びた。
観測されたことのない事態。
地球環境との関係を調べるため、世界的に太陽活動を継続的に監視・調査とか。
活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。
先述の通り、黒点が多いほど、太陽活動は活発である。
太陽の活動が鈍いほど、黒点の数は少ない。
では、寒くなるのか?その可能性もある。
しかし、今後とも黒点が減り続けるかどうかは分からない。
1400年頃から1800年頃にかけての、気温が下がった期間を「小氷期」と呼ぶ。
ニューヨーク湾が凍結したり、イギリス・テムズ川が氷結したり、様々な記録が残っている。
日本においては、農作物の減少から、戦国時代を到来させたとも言われている。
この期間、太陽の黒点の周期は狂った。
正確な11年周期から、13年周期へとサイクルが2年伸びた。
今回の黒点周期も5年のび16年になりそうである。
この点をもって、地球が寒冷時代に入るという研究者もいる。
しかし、未来は予測できない。
より正確に理解するためには、多少の知識が必要である。
ポイントとなるのが、「太陽の磁力」、「宇宙線」、「雲」の三つ。
太陽の黒点から出る「磁気」は大変に強力で、この磁気は「太陽系」全体をバリアーのように覆っている。
このバリアーがあると、宇宙線は太陽系に入りにくい。
ところが、黒点が減って、太陽の活動が鈍ると、バリアーも弱くなる。
そうすると、宇宙線は安々と太陽系に侵入し、地球にも通常より多量の宇宙線が降り注ぐ。
この宇宙線自体が危険なわけではなく、宇宙線が空気中の分子に激突する影響が問題である。
宇宙線にぶつかられて不安定になった分子は、安定を求めて、まとまり出す。
そのまとまりが核となり、水蒸気を呼び寄せ、雲を発生させる(雲はチリやゴミなどの「核」となるものがあるほど発生量が増える)。
雲は太陽の光を遮り、地表の気温を低下させる。
誤解していけないのは、黒点の数が減っても、太陽の「光」のエネルギーは変わらないことだ。
変わるのは「磁力」である。
そして磁力の低下が、宇宙線を地球に招き、宇宙線が「雲」を発生させる。
その結果、地球は日陰状態となり、気温が低下するのである。
我々は地球のことだけ考えていれば良いわけではなく、太陽をはじめ、宇宙のことも考えておかなければならない。

今後、温暖化するのか?
温暖化の原因は二酸化炭素なのか?

寒冷化するのか?
寒冷化の原因は太陽にあるのか?

原因と結果の距離がありすぎて、明快な回答は未だ「ない」。
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