モノと心の独り言

コミュニケーション/メディア/コミュニティ ココロの建築家になりたいと・・・ 

語ること、歌うこと、演じること - ピエール・バルー

2006-08-20 09:56:51 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア
語ること、歌うこと、演じることが自然につながってしまう、
ピエール・バルーのトーク・ショーに行きました。

ピエール・バルーは、
フランスで出会った両親の
市場を巡り歩く行商人の息子として生まれ、
子供のころナチの迫害を避ける為に、田舎の農家のせわになっていたり、
15歳から30歳までは、半年ほどの旅を繰り返し、
人と出会い、感じてきたことを、
言葉に、歌に、演劇に、映画に、表現して伝えてきたようです。
私には、昔大切にしていたLP、
ブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」の
サラヴァ・レーベルの主催者であり、
映画「男と女」や、「白い恋人たち」をつくっていた人です。

ピエール・バルーが、歩み、語り、歌うのをみていると、
生きていることは交流であり、表現であり、
演じることと暮らすことが分かれていない、
現代の"吟遊詩人”てこんなかなと思います。

彼は、好奇心を失ったときが、死だと語ります。

<駅やビストロですれ違っているかもしれない人たちに・・・
 同じ船のなかで、この時代の一場面を生きている人たち。
 不必要なものは何一つないと本当に思っています。
 ひとつひとつの言葉やしぐさを風が宙に舞わせます。
 どこにそれが落ちていくかは分からないけど・・・
 思考自身に生命の種が宿っていれば、
 花粉のように飛び広がり、実を結ぶのです。・・・>
  - ピエール・バルー 
   「サラヴァの軌跡1967-2002」ライナーノーツより -

今回は、「サ・ヴァ、サ・ヴィアン(行ったり来たり)」
求龍堂刊行記念のトークショーでした。

その帰りがけ、
ピエールが、通訳をされていた奥様と
一緒に喫煙所でタバコをすっているところに行き会って、
”Thank you!”と声をかけて通りすぎました。
CD「サラヴァの軌跡1967-2002」
を期待してもってきていたことを思い返し、
引きかえしてサインをしてもらいました。
"メルシー・ボクー・・・、ヴォン・ヴォヤージュ”
フランス語らしき言葉を総動員。

知り合っている人と
立ち入りあう緊張も、
知らない人に
関わらないようにする緊張も、
ちょっとほぐしても、いいですね。







最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね。その空気 (ishii)
2006-08-23 09:56:20
ピエール・バルーさんですね。私も好きです。

その空気なんともいえませんね。

近所にムーンライダーズという日本最古のバンドの

メンバー(鈴木さん)が住んでいまして、そのころ

ピエールさんと一緒に創作活動をしており知りました。

 また是非やわらかいお話し期待しております。
返信する
その空気 (バカボンの叔父)
2006-08-23 10:24:36
いたずらっぽい眼差しで、

息をしていて、

語りはじめ、

歌いだすと、

どこでもそのまま

ピエール・バルーの世界になってしまいそうですね。



コメントありがとうございました。
返信する

コメントを投稿