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マルクス・ガブリエル著『欲望の時代を哲学する』読後 新実存 生活形式 開かれた関係性・持続する編集 応答から会話へ 

2022-01-04 00:10:36 | 基本的なコト

マルクス・ガブリエル著『欲望の時代を哲学する』

〈欲望のパラドックス〉とは、自らの自由とは、他者への認識と創造力まで含んだ意志が「自由意志」として、自らの欲望を他者の欲望と調整せざるを得ない、自制となること。

〈社会とはコミュニケーションのやり取りであり「関係」である〉はずが、
関係を交換価値に、通貨数値の差異に置き換えてしまえば、
人と人:社会も通貨差異に還元される(GDP)。通貨市場は、人の希望と不安を梃に膨張を続ける。

関係の持続を、互いを欲望し合う闘争へと、通貨資本市場は、比較しえない自然も人の技も取り込み続ける。(CO2,水…art)
比較できない本質存在(自然・人・社会)が、比較だけの幻影、仮想価値へと消失する。
通貨数値自体が価値として、闘争は通貨資本市場の数値の膨張へ。
(仮想通貨を暗号資産へと言い換える裏には、関係を交換へと還元した後ろめたさがある。)


〈実存は、本質に先行する〉
関係という動きの接点が、結節点。網はその軌跡。
軌跡の偏在が構造。
動いている視点の接触が実存
関係の結節点からの視点から見える〈新実存〉は、関係総体の構造<本質存在>に先行する。

〈思考も感覚である〉ことから観念論は復活する。
検証され得ることで成り立つ理性は、観察され・繰り返しが証せない領域では、仮説の域を出られない。
感覚のセンシングを伝えてゆくルートの編成が思考である。
繰り返されたセンシング・ルートが意味の編集であり、
状況を伴にする他者のとの センシング・ルートと反応行為の繰り返しが、共振を起こし、
より強度を高め、他者の欲望を欲望する(ミラー・ニューロン)

二元論の解体
主観・客観
感情・理性 状況の中の刺激の流れ
新実存論
観念
検証されうることの客観
実存で編集される感覚と思考の循環

生存形式 生命個体
生活形式 他者との関係:意味の次元で生きている

『「私」は脳ではない』マルクス・ガブリエル著
実践の時を迎え、その、ものの見方に基づいたあるべき行為について吟味するモードの中にいる
人間とは、人と人との間にある存在 日本思想:和辻哲郎『風土』・九鬼周造『粋の構造』

理性で論理化れえない、AI/ロボット化されない残渣ではない(攻殻機動隊:草薙素子とバトー)



刺激のロータリー

開かれた関係性
持続する編集

応答 アクション・リアクションではなく
会話 ズレながら・偶発しあってゆく

機械的な因果から、ズレながら・偶発し合ってゆく 共時へ


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