![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/7d/eb9c46b6c425a0be8cf10eea8d794566.jpg)
こまばアゴラ劇場で、矢内原美邦 作・演出・振付の「五人姉妹」準備公演を、七月十一日に観た。
舞踏を、衝動の原点に立ち戻り、ことばを頼りに組み立て直してきたような
ミクニヤナイハラ プロジェクトのvol.4。
舞台の設定は、両親が亡くなっている五人姉妹の家。
長女は、父の仕事を引き継ぎ捕らわれ、目覚めるのは一日六時間。
次女は、自分自身に向かい、三女は記憶を飛ばし、四女は直情、五女が論理。
男一人は、意識と心情を乖離させつつ仕えている。
「3年2組」の記憶から、「さよなら」のずれ、「青の鳥」の成長、
そして、身体の衝動とことばの関わりは、身体と表現が同調し始め
饒舌な五人姉妹に結実した。
究極は劇場に充満した笛の響きのような飽和点かもしれないが、
「おはよう」と言いながら新たにする日々の痕跡は、身体の慣性、言葉の癖へと染みついて、立ち振る舞いや対話の転換を支えている。
舞踏も演劇もほとんど観ない私だが、あるきっかけから触れた矢内原美邦の舞台をみてきた。衝動からことばによる意識的な動きのプロセスは見せてもらった。それは言葉に密着した動きだ。
次は、身体の情動と言葉による動きの狭間を観たい。動き出す身体と言葉のずれを観たい。
見逃したのは、ニブロールでの「ロミオorジュリエット」2008年1月の舞台だ。
観てきた矢内原美邦さんの舞台
舞台『3年2組』、生命の衝動・共振を伝える身体と言葉
舞台『青ノ鳥』:自然と身体とコトバの関わりの豊かさへ
舞台『さよなら』:命の衝動と身体のずれ
矢内原美邦さんの舞台’07『青の鳥』
矢内原三邦の毎日が万歳ブログ
nibroll
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます