黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

第8節 対浦和レッズレディース戦 「レベルアップの実感」

2008-06-22 07:58:34 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第8節 2008年6月21日(土)18:00K.O 新潟市陸上競技場 千葉恵美主審

アルビレックス新潟レディース 1-1(1-0、1-0) 浦和レッズレディース

得点者 44分上尾野辺、62分失点




久しぶりのなでしこリーグホーム戦。
そしてリーグ事務局主導と思われるなでしこリーグのナイトゲームの開催。

新潟市陸は良いね。芝も丈夫だし。ここ何日か連戦だったんで心配だったけど問題無し。屋根が無い分、根付きは抜群。ちょっとはげているように見えるところも実は遠目で見る程痛んでいない。

相手は首位の浦和レッズレディース。開幕戦に完敗しているだけにこのゲームで先週に戦いがフロッグではないことを証明したいアルビレディース。

で、今回もまず気になったのは、主審。千葉氏だ。
筋金入りのお嬢様審判。おそらくこの対戦カードだと両チーム心置きなくガツンガツン行くと思われ、この度にプレーが切られるのが予想される。
前回が国際審判員である吉澤主審だっただけに差が大きくなるのは致し方ないし、これが今女子サッカー界の置かれた状況だと理解しているがやるせない。
ゲームの攻防が審判のサッカーに対する感覚や感性、考え方に左右されるのは男女プロアマ問わずそういうものだと思うが、プロもいて日本代表もいるチームとレクレーションでやっているチームとでは接触プレーの判断基準を分けたらいかがかと思うぞ。
Div.1のなでしこリーグの選手はそんなにやわではないし、このままでは世界と戦えない。

レッズは前節とスタメン・サブ全く変わらず。
前節に引き続き今節も日本代表GKとの対戦である。
矢野・百武の神大コンビを中央からぶち抜くのは至難の業。
そして土橋・柳田の右サイド。これに安藤が加わってのサイド攻撃は強烈。これを抑えないと開幕戦の二の舞になる。
主審が主審だけにゴール前で高橋にFKを撃たれることは覚悟しなければならない。
個人的には左サイドにテクニック系の堂園が入るよりスピード系の松田が入られた方が嫌な気がした。


浦和レッズレディース

      山郷
土橋 百武 矢野 岩倉
    高橋 森本
柳田   安藤  堂園
      北本

SUB:小金丸、木原、保坂、若林、松田
監督:村松浩

交代
80分 北本 → 若林


アルビは今節も光安亜里沙選手が右のSBでスタメン出場。自慢の剛力・脚力でレッズの左サイド堂園・岩倉を押さえ込みたい。
スタメンFWには特別指定選手の菅澤優衣香選手(JFAアカデミー福島)。
日体大の有吉佐織が怪我から回復しても関東リーグに出場する為に福島へ合流できないでいるのを見ると、この福島から来ている女子高生の有効なこと。
特別指定選手って、日体大や早大みたいな大学チームだと自分のチームの活動が優先なんで運用が難しいと思っていたけど、チーム活動をしないJFAアカデミー福島だと週末の時間が取れるので今の形が可能になったんだな。
しっかりとなでしこリーグ、いや、日本代表(相手のね)に揉まれて大きく育っていってくれ。
普段は学業に勤しんで、週末になったらなでしこリーグのチームに合流して試合に出場するという形はたぶん理想的な特別指定選手の在り方だと思う。
控えGKの橋本は日テレ戦以来のベンチ入り。実力はあるので、虎視眈々とチャンスを窺っている。


アルビレックス新潟レディース

   牧野  菅澤   
    上尾野辺
口木         與山
     川村
山本 田中 東山 光安
      大友

SUB:橋本、深田、大堀、中村、中島
監督:奥山達之


交代
60分 與山 → 大堀
73分 口木 → 中島
89分 菅澤 → 中村

ナイトゲームとは言え、1年で一番日中の時間が長い日。まだ空は青空である。

ちなみに本日のご挨拶は特別指定選手の菅澤選手。ディベート等のエリート教育を受けているからか、しゃべりにそつが無い。しっかりした女子高生である。

浦和レッズとアルビレックス新潟、愛さずにはいられないのメロディーに乗って入場。
メインスタンドからは男子トップチームの選手が観戦し、ゴール裏には男子ユースチームと女子ユースチーム(U-18)が応援に加勢していわばアルビ総力戦の様相を呈した中、定刻にK.O。




この新潟市陸上競技場はすぐそこが日本海でさらに信濃川沿いにあるので、実は風の影響が大きい。
夏の昼間は暑さしか感じないが、ちょうど日没くらいになると涼しげな風を感じる。
旗が大きくアルビ側からレッズ側へはためいている。
アルビはこの風上の前半に何としも先制点をあげたい。
GK大友のキック力を活かせば陣地は稼げる。逆に山郷のキック力ではハーフウエーまで届かせるので精一杯。

開始早々、浦和ペース。
INACとは違って、縦に速いのではなく、右なら柳田、左なら堂園に安藤・高橋・森本あたりが絡んでサイドから侵入してくる。
口木・山本両選手が踏ん張って、土橋の攻撃参加を食い止め、柳田を内側へ侵入させないように外へ外へ押し出して行く。
たぶん現在の浦和レッズは柳田を押さえてしまうことが最重要ポイント。
逆サイドの堂園に対しては光安・與山両選手がねちっこく密着マークをして自由に動かせないようにする。
中にボールを返して、高橋や安藤が切り替えそうとするところを川村選手がチェックに行ってそのまま相手の裏へ。
駆けっこだったら、アルビの方が分がある。一気にレッズサイドへ持ち込むものの、矢野と百武にカットされる。
レッズサイドからするとアルビは引き篭もりサッカーのように見えるかもしれないが、全体的にラインはそんなに低くは無いと思う。
レッズの選手は、近くで見ると横にデカイ選手達が多いのだが、その点、アルビの選手はスレンダーでモデル体型。
毎日特別なトレーニングを積んだ選手達が、肉弾戦を挑んでいるわけだが、今日の主審は千葉さん。ことごとくプレーを止める。
アルビサイドも不満が多いが、レッズサイドもカウンターを戻されたりして、お互いフラストレーションが溜まる。
ボールに行く角度の問題なのか、アルビの3選手へ早々黄紙。
高橋のFKがその都度ゴール前に飛んでくるが、GK大友、落ち着いてキャッチ。
危ないシュートも撃たれる時もあったが、GK大友、指1本で触って超ファインプレーでゴールを防ぐ。
カッコいい。どっちが代表GKだか分からないくらいの落ち着きだ。

そんな撃って撃たれての攻防をした前半終了間際、GK大友選手から放たれた大きなキックが前線の菅澤選手に綺麗に入る。
上手く落として、ボランチの川村選手がすぐさま相手の裏へ。
レッズの左SB岩倉がオフサイドを取り損ねたか、そのまま残っていた為に第2列の上尾野辺選手は余裕でボールを受けて、GK山郷と1対1。
前目に出てくると見るや、すかさずビューティフルループシュートでインゴール。
アルビレディース、今季8試合目で初の先制点である。そのまま前半終了。



後半両チーム共に選手交代無し。
今度は風下のアルビ。いきなりピンチの連続。
やはり女子サッカーにとって風は最大の味方であり敵だ。
どんどん前に押し進めてくるレッズに対して、アルビの推進力がやや低下。
サイドやコーナーへ逃げることが多くなる。
それでも何回かはピンチを凌いだものの後半17分に、ゴール前の混戦を安藤に押し込まれる。
ついてない。が、このエリアへ入ってくれば、それなりに嗅覚はあるのが日本代表に選ばれている理由。

その後、アルビもレッズも選手交代を。
中島選手が入り、推進力を再び得たアルビはレッズディフェンスラインの突破を図り、シュートを撃つが枠を捉えず。

ゴール前の混戦になり、GK山郷がまさかのハンドリングミス。
落としたボールをペナルティエリア内でシュート、が、妨害?。。。。PK????
というように見えたのだが、何事も無かったかのようにGKキック。
う~ん、PKじゃないのかぁ。はっきりしてたと思うのだけど、PKで勝負が決まる可能性がある判定を下すのは難しいんだろうな。
不満は感じても判定に関しては、どうしようもないことなので諦める。
ただ今後アルビもビデオを撮る等して自己防衛はすべきだし、リーグへ質問状を提出する場合もあるんじゃないだろうか?

ロスタイム、アルビの見事なカウンター。
レッズサイドは負けを、アルビサイドも勝ちを確信した上尾野辺選手とGK山郷の1対1。
上尾野辺選手の右足から放たれたシュートは枠の外へ。

そして試合終了。



う~ん、惜しかった。非常に惜しかった。勝ちたかった。

パスミスも随所に見られたけど、内容的には第1クールと比べて格段に良くなったこの試合。
先週勝ち点を取ったことで選手に自信が蘇った。人間がやっている勝負事なんてそんなもんなんだろうな。
柳田を押さえ込んだことが試合の流れを持っていかれなかった要因だろう。

最後に出てきた中村早樹選手にレッズの選手が誰も追いつけなかったのは圧巻だった。
アルビはまだまだ修行が必要なチームなんだけど、脚の速さはリーグでも上位なんじゃなかろうか?

GK大友のキックは有効だし、特に風下に立った後半の低空キックはビシッという感じで速かったな。
あとは前線の方々が如何にそのボールをキープできるかに掛かっている。

勝利の女神を呼び込むには、もうちょっとのところの精度を上げるしかないんだろうな。





試合終了後のファンサービスも充実のアルビ。光安選手のこの表情が次節への期待を抱かせてくれる



今回は、大勢の人たちを心を一つにして精一杯応援できたんで、楽しかった。
声がガラガラになったし、試合が終わったらヘロヘロになったけど、本当に幸せな時間だった。
勝てなかったのは残念だけど、皆でアルビレックス新潟というクラブを支えて行こうという感じを体験できて良かった。


北信越プリンスリーグ現在7戦全勝の男子アルビユース。星稜に勝って高円宮杯に進出が期待される。今年は2種登録選手も出た。将来の男子アルビを支えるクラブの財産である。


既に全日本ユース(U-15)選手権出場を決めているアルビレディースU-18。北信越リーグも現在2位。全日本女子&全日本ユース(U-18)の北信越4冠は射程圏内。今後の舞台は北信越から全国へ。小林優加選手が2重登録選手として女子トップチームに加わった。



女子トップチームは次節初勝利を、男子トップチームは再開J1で勝利を、ユースは高円宮杯出場を、女子ユースは全日本ユースと全女を、
それぞれの大会で勝ってこのクラブを盛り上げようじゃないの!
みんなにオレンジの血が流れていることを実感した土曜日の夜だった。

Jリーグニュース

2008-06-21 07:24:32 | アルビ
Jリーグニュース

この冊子を個人的には愛読しています。

いろいろデータが出ているのですが、地域活動の回数なんてのはやはり鹿島が頑張っているななんて感じています。

アルビは地域活動が全体を通しても弱いですね。

新潟市と聖籠町だけでもいいので、重点的に選手の訪問やサッカー教室を開いていくべきじゃないでしょうか?

持論ですが、市内の高校への巡回コーチはできないもんなんでしょうかね?

新潟県には新潟刑務所や新潟少年院とかがあるので、慰問なんていう活動も考えてみたらどうかと思うのですが。

クラブだけでなく選手が地域の人々とどう付き合っていきたいかがこういう活動の原点になるんだとは思うのですけど。

お祭りモード突入

2008-06-20 07:56:49 | アルビレディース
「土曜日18:00 新潟市陸に集合! キャンペーン」

アルビレックス新潟レディースの今回の試合の件に関して書かれたアルビサポのブログの記事が急増している。

お祭りみたいで良いじゃない。もっと盛り上がれ。この口コミニケーション。

凄いね。サポーターって。新潟っていい街だな。


クラブもモバイルアルビレックスに表紙がレディースモードに。

こちらも頑張っている。





伊勢丹や三越やラフォーレへいらっしゃってるお嬢さん、どうぞゴール裏へ。

無理かな。。。



天気が心配。曇りらしい。

もってくれ!

ナイトゲーム

2008-06-19 18:01:26 | アルビレディース
さてさて土曜日18:00が近づいてきましたね。

みなさん、どんな仕込をしているのでしょうか?

久々の新潟市陸です。


女子サッカーでナイトゲームを見るのは西が丘のオールスター戦以来です。

で、その前が、国立のオールスター戦。

で、その前が、なでしこジャパン - アルビレックス新潟レディースの親善試合。

そんでもってその前が、国立のベレーザ‐東京電力。これは公式戦。男子のアルビ対ヴェルディの後座試合でした。

なでしこジャパンの試合はナイトゲームはあるのですが、なかなか見に行けません。

なでしこリーグ公式戦で単独開催のナイトゲームって、本当に何年ぶりなんでしょう?
アルビレックス新潟レディースの公式戦としても、新潟市陸でも、初めてのナイトゲームです。

たぶん、ナイトゲームとは言え、前半はかなり明るいでしょう。

もっと話題になっても言いと思うのですが、新潟だと情報発信力が弱くすぎて全国に届かないようです。




土曜に夜なんで、日曜のお昼に来れないような人に来てもらいたいな、と思います。

そこのお嬢さん、お兄さん、冷たいビールを片手に国内トップリーグのゲームを観戦するのか如何?

中野圭一郎さん

2008-06-18 18:04:24 | アルビ
先日のINAC対アルビレディースの試合会場に香川へ戻られた中野圭一郎さんが来場。
元気な姿を見せてくれました。焼けてたな。
きっとサッカーの指導を頑張っている証拠でしょう。

中野さんから見て、元同僚の奥山監督の采配や選手の動きはどう写ったんでしょう。

こういう関係ってアルビらしくて良いなと思います。


土曜日の新潟市陸は3試合

2008-06-18 07:20:38 | サッカー一般
平成20年度 北信越高等学校総合体育大会


新潟県からは
帝京長岡高校(第1代表)
開志学園高校JSC(第2代表)
県立新潟工業高校(第3代表)
北越高校(第4代表)
の4校が参加。

埼玉県で行なわれるインターハイは県大会優勝の帝京長岡で既に決まり。

準々決勝の土曜日は10:00K.Oなので、朝からサッカー三昧はいかが?
ちなみに素晴らしい人工芝球技場に生まれ変わった鳥屋野球技場でも同時刻に準決勝が行なわれています。

上が無い大会なんだけど、北信越の高校サッカーのレベルアップには役立つかな?
プリンスリーグとはまた違う面持ち。

多少芝は傷むかもしれないけど、J1アルビ以外のサッカーの試合が新潟市内で行なわれるのも悪くはないんじゃない?

盛んになれば、「新潟市にもう一つサッカー専用球技場を」なんて声が出るかもしれないし。

今回もそうだけど、近頃の主要大会は聖籠町のアルビレッジか西区のグランセナが主要会場だからね。

試合は16:00には終わるだろうけど、17:00開門のなでしこリーグとの観客入替入場がちょっと大変そう。

ホムスタ TASAKI対ベレーザ 観戦記

2008-06-17 07:15:31 | サッカー一般
今回はホームズスタジアムで2試合が開催されたので、第1試合を観戦。
コーヒーでも飲みながらゴール裏の喫茶店でまったりと観ようとしたのだけど、ついついメインスタンドで最後まで観てしまった。

アジア杯直後の試合なので、日本代表を多く抱えるベレーザは休養目的でメンバーには代表以外の選手も多く投入。
特に今日一番目についたのは木龍七瀬選手。途中入団の選手の一人だけど、攻撃力あるな。
ベレーザも北京五輪後を見据えたチーム作りが始まっているようで、今年は切り替えの年なんだなと改めて実感。

試合の方は終始ベレーザペース。
というか、TASAKIの守備、特に接近戦が弱すぎでしょう。
企業イメージもあるので、手荒なことができないのは理解できるけど。
逆にベレーザの個人の強さが際立って見えた。澤にあれだけセカンドボールを拾われるとTASAKIも大変大変。

日本代表ボランチの阪口夢穂があれだけボールに触れないと、TASAKIとしては試合の組み立てようがない。

個人技というか、ベレーザのミスで得点はできたものの、オフサイドトラップとカウンターのサッカーをやっている限り、日本代表から声が掛からなくなるのも当然だな。
もちろんアルビはそのオフサイドトラップを打ち破ることがまだできないでいるので、大きなことは言えないが。

たぶんベレーザの幻のゴールはインゴールだし、接触も無かったように見えたので、ベレーザの選手の抗議は当然だと思うけど、ベレーザサポがデンと構えていたのには驚いた。
大人だな。さすが強いチームはそういうとこ人間が出来ているのね。
俺だったらつい声に出して文句言っちゃいそうだもんな。勉強になった。抗議したって何ともならないわけだしな。





TASAKIの弾幕は椅子に掛かっていた。告知を読み直して理解し直したのだけど、要するにメインスタンドは混み合うので、メインスタンドの椅子には弾幕を掛けてはいけないということだったのね。
(新潟基準ではだいぶ空席が目立つように感じだけれど、関西基準では大入りだったらしい。)

もっと驚いたのは、TASAKIのレプリカユニを着た人が望遠レンズ付きの大きなカメラを持って写真を撮っていたこと。
それも一人や二人では無い。たくさん。Jヴィレッジだったら警備員に囲まれてみんなまとめて強制退場。撮影対象としての人気が高いようだ。
私も写メを撮りたかったんでリーグ関係者を探したんだけど、発見できず。どこでことわればよかったんだろう。

ベレーザサポさんがアルビ同様たくさん来場していたので、試合的にはどっちがホームだかわからない試合だった。

でも田崎真珠というブランド力があるからホームズスタジアムが借りれるんだろうな。スタジアムのスポンサーだし。



第1試合が終わり、TASAKIからINACへ主催者が変更。これはいつもの通り。
売店からアナウンスまで一瞬にして一斉切り換え。(黙祷も第1試合と第2試合それぞれにあった。)
要するに同じ場所でなでしこリーグの試合を行なうけど、概念としては別々の試合になっているってわけだ。無料だからできる芸当だね。

第1試合のアナウンスはデパートの館内放送みたいだったのだけど、第2試合はアニメのヒロインみたいな声だった。
これだけでも違いははっきりしているのだが、バックに流れる曲も全く趣味が違い、チームの性格が現れていた。


第2試合の時にはINAC関係者がいたので、写真撮影の許可をいただく。といってもリーグ関係者ではなかったのでアルビの選手や建物の一部だけを撮ることにしたけど。


ダブルヘッダーは行き帰りの時間調整が難しくなるので大変は大変なんだけど、今回のように対戦相手だけでなく他のチームのサポや企業応援団の人に会えたりするのでそれはそれで有意義。
関西それも神戸くらいでしかDiv.1ではやらないだろうけどね。

また2週間後に神戸に来るけど、今度はTASAKIの主催ゲーム。
驚きの発見があるかな?

第7節 対INACレオネッサ戦 「追撃体制整う」

2008-06-16 21:23:26 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第7節 2008年6月15日(日)14:00K.O ホームズスタジアム神戸 吉澤久恵主審

アルビレックス新潟レディース 2-2(0-2、2-0) INACレオネッサ

得点者 13分失点、39分失点、68分大堀、78分川村


なでしこリーグが1ヶ月の中断期間の後、再開された。
サポーターにとっては暫くぶりの試合だが、日本代表のメンバーはベトナムでアジア杯を戦っていたわけだし、吉澤主審に至っては準決勝・決勝で副審をしていたわけで、きっとまだ疲れの残っている状態であろう。

で、まず気になったのは、主審が吉澤氏だったということ。国際審判をINAC-アルビの試合に当てていただくのは非常に喜ばしいことだが、何で?
まあ、確実にこのカードは女子サッカーでは考えられない削れ合いになっていくのだけれど。
たぶん第1試合の深野審判が笛を吹いたら、フリーキックだらけになっていた。
吉澤主審が国際基準に準じる判断で、多少の当たりは流してくれた。おかげで結果的にゲームが荒れずにすんだような気がする。
こんな感じで毎回やってほしいのだが。男性の副審達の起用してくれたのも、オフサイドなどで揉めなかった要因だと思う。
何とこのカードでは初めてカードが出ないゲームであった。
(決して双方あたりが緩かったわけではなく、以前にも増して激しくガッツンガッツン局地戦を展開していた。)
第一試合と比べると別の球技のようにも見える。




INACレオネッサは山岸が負傷しているらしく売店で売り子をしていた。
今や日本代表GKの海堀。このGKから点を取るのははっきり言ってしんどい。
ましてや、自慢の3トップは怪我も無くむしろ練習から動きはめちゃくちゃ良い。
韓国ではピースクィーンカップを開催されている関係で韓国代表のジナは欠場しているが、何故かプレチーニャはここにいる。
ブラジル代表は若手主体だったのか?前回は山本亜里奈選手に完璧に押さえられて、怪我までしたので、気合は十二分に入っている。
日本代表候補の川澄はスタメンから外れている。たぶんチーム事情によるものと思われる。
アルビのサッカーに魅力を感じられず、より攻撃的なINACを選択した彼女の今を是非確認したいものである。

INACレオネッサ

     海堀
藤村 宮迫 田村 角田
     澤井    
    那須  原
プレチーニャ 鈴木 米津


SUB:根本、柳井、川澄、園村、櫨
監督:田渕径二

交代
56分 澤井 → 柳井
83分 米津 → 川澄


アルビは久々に光安亜里沙選手が右のSBでスタメン出場。
自慢の脚力でINACの攻撃陣を押さえ込みたいところ。
また怪我から復帰した斎藤友里・與山このみ選手もスタメン。川村優理選手も含めだいぶ若い年齢の選手が今回は多い。
GKには大友麻衣子選手が今季先発出場。いよいよ期待の大器が登場である。このスタジアム特有の無風状態では、彼女のキックは効果的になるに違いない。
リザーブには大堀幸恵選手も入る。近頃好調な彼女。そろそろベテランの域に入りそうな年齢になってきたが、テクニックは両チーム合わせてもトップクラスだ。
特別指定選手の菅澤優衣香選手(JFAアカデミー福島)がいきなりの遠征参加。

アルビレックス新潟レディース

   牧野  斉藤   
    上尾野辺
與山        中島
     川村
山本 田中 東山 光安
      大友

SUB:諏訪、深田、大堀、口木、菅澤
監督:奥山達之


交代
HT  斉藤 → 菅澤
63分 中島 → 大堀
65分 光安 → 深田

第1試合は日本代表あるいは代表経験者が多く出場したが、実は第2試合も日本代表や候補、ユニバ代表、U-20等の年代別代表及び経験者が揃っていて、さながら選考試験のような面子である。

アニメ声のおネエさんのアナウンスにちょっと戸惑う。そんな感じの選手紹介。

体育館の中のような感じのホームズスタジアムで、多くのオレンジの声援を受けながら定刻にK.O。
(今回はアルビの写真撮影は無かった。)

開始早々、INACのペース。
この試合ではアルビのシュート8本に対し、INACに23本を撃たれるのだが、これには理由がある。
INACは、完全に分業制を敷いていて、トップ3枚はアルビのDFラインに沿って常に攻撃態勢に入っていて、守備には基本的に戻らない。
原・那須・澤井の中盤は、ボールを奪ったら縦に速いボールをすぐさま蹴り込む。


オシムの言葉に洗脳されている日本人には理解しがたいサッカーではあるが、こういうサッカーもあるんだな、と認識はできる。

「この縦の速さ」は、これまでのINACからしても相当速くなっていたし、こういうサッカーをするチームはなでしこリーグには当然いない。
ボールを受けたら、前へドリブル突破&コースが空いたら躊躇無くシュート。
だから枠をそれることも多く、正面のボールは大友選手は問題無い。
シュートを無造作に撃たれるので、ハッとすることは多いのだが、アルビのDFの寄せも強いので、そうそう自由に撃たせはしない。


入りの10分を無得点に抑えて、これからだっていう時に、またまた縦に速いのがポ~ンと飛んできて、プレチーニャに入る。
今回、会場にいた選手や観客が絶対にドリブルかパスで陣地を稼ぐだろうと思っていたし、疑いもしなかった時に、ブラジル人のプレチーニャはシュートを選択。
凄いミドルシュートがゴールに突き刺さる。一瞬何が起こったのはわからなかった。
日本人には無い発想。でも点を取るには、この発想も必要なんだね。御見それしました。
あまりにも見事だったので、選手もサポーターも瞬時に切り替えられた。


そのプレチーニャ、今回も山本選手とマッチアップで相当カリカリ。自由にはさせていない。

INACが撃てば、大友が捕球して、アルビが繋いで繋いでカウンターを仕掛けINACのゴール前へ。
アルビが撃てば、海堀が捕球して、また縦に速いボールを蹴りこんで、3トップが仕掛ける。
こんな感じでこのまま前半が終わっちゃうのかな、という感じがしてた頃、またまたプレチーニャにボールが入る。
アルビは3人掛かりで押さえ込みにいくものの、見事に抜かれゴール前にナイスアシスト。米津は流し込むだけ。
ゴールというよりは、その前のプレチーニャのプレーで勝負あったって感じの流れだった。

前半、中島未来選手の惜しい、超惜しい、シュートなんかがあったものの無得点。

得点にはならなかったものの、ボランチの川村優理選手がワンツウで果敢に最前線へダッシュして、ゴール前にシュートを狙う動き。
これができるようになったことにアルビの成長を感じる。相手の状況に応じてたとえボランチであっても攻撃へ勝負を掛ける。
第1試合で日本代表ボランチ阪口夢穂が出来なかったことを川村優理選手は試合展開の中で出来るようになってきている。

日本代表GKから得点を奪うには難しい状況だが、INACの最終ラインはやはり前線と比べて脆さが見える。
ブラジル人プレチーニャを押さえ込まないことには話にならないようだが、辛抱していればチャンスはありそうな感じで前半を終える。
そんな感じになれるのは、2点こそ取れれているものの、守備に関してはいわゆるボンミスは無く、安定して見ていられる所為だろう。
どっちが代表GKなんだろうっていうくらい大友麻衣子選手の判断の切れが良い。


前半、相変わらず良い動きを見せていた斎藤友里選手に代わり、何と特別指定選手の菅澤優衣香選手をここで投入。
斉藤選手から何回かチャンスを作っていたので、ここで代えるのは勿体無いなっと思ったのだけど、これは怪我明けを考慮した為かとその時は勝手に思い込む。
菅澤選手はそのままトップに入る。

アルビはアルビらしく上尾野辺めぐみ選手や牧野愛美選手を中心に繋いで繋いでチャンスをうかがう。
ポストとして菅澤選手にボールが預けるが、これが上手く機能しない。
判断が遅いので、INACの中盤のプレスにたじたじ。
高校生がいきないなでしこリーグDiv.1の舞台に立っているわけで、無理も無いとは思うが、目下アルビの置かれた状況ではそんな悠長なこと言っていられない。

そんな中、プレチーニャら3トップの脚が止まり始める。

そして信じられないことに、菅澤選手の判断のスピードが上がり始める。う~ん、スポーツ漫画みたいな展開になってきた。
こんな短時間に自分で動きを修正して、アルビ全体の動きに彼女が一体化し始める。
頭が良いんだね。身体はまだまだ高校生なんで絞り込まれていない。まともに削られると耐え切れないが、頭で考えられるようになった分、視界が広がり、上手くボールをアルビの選手に預け返してくれる。
こうなると繋ぐサッカーを身上とするアルビにも勢いが付いて来る。

後半18分、今日も長い距離を走って守備に攻撃に貢献してくれた中島未来選手に代わり、大堀幸恵選手を投入。
右サイドハーフに入った大堀幸恵選手は日体大の後輩であるINACの田村・角田選手とマッチアップ。
やはり幸恵さんはボールを持つと上手いなぁ。惚れ惚れしてしまう。球捌きが好調時に戻った。

上尾野辺・與山選手らがポンポンと繋いでオーバーラップした山本選手へパス。切り替えしてゴール前へクロス。
教科書通りに、田村・角田両選手の視界から一瞬消えておいて、そのままゴール前のスペースに入ってヘディングシュート!。見事なゴール。
この辺の動きを見ると「ものが違うんだよ、ものが」って言っているような格の違いを感じた。

これからは怒涛のアルビの攻撃ショー。
ホムスタにアルビの応援が高らかに鳴り響く。

FKからのゴール前に運ばれたボールを、駆け上がっていた川村優理選手がボレーシュート!
テレビのドラマみたいな水平にズドーンっていう見事なシュートを叩き込んでついに同点。

この後、川澄が出てきてシュートを撃たれるものの大友選手ががっちり防いだり、光安選手に代わって入った深田選手が振られながらも何とか最後の最後で身体で押さえ込んだり、自陣ゴール前で川村優理選手がボールを奪ってそのまま攻撃に入ったりして、ピンチもあったけれど、チャンスもあって、もうちょっと時間が欲しいって本気に思ったのだけど、結局ロスタイムもきっちり終わり試合終了。



勝ちたかった。でも前半の出来から見ると追いついたことだけでも凄いことなんだろう。


今日の収穫は、守備のミスが無くなったこと。いや、攻める守備ができるようになったこと。
今までは「当方共の事情」で試合をやっている感じだったのだけど、やっと相手を見て試合をできるようになった。

シュートに繋がる惜しいシーンは何度もあったので、これからは楽しみ。



試合終了後、大友麻衣子選手に声を掛けた時に不覚にも泣きそうになってしまった。
いやいや今日は勝ったわけではない。
次、まだ1度も勝ったことも引き分けたことも無い浦和レッズだけど、真価を問われるのはこのホーム戦だろう。
相手が浦和レッズだけに、ミスで終わるような試合にはならないに違いない。
アルビらしいサッカーで、ホームの観客を魅了してもらいたい。その可能性は高い。


菅澤選手の登場でベンチ外へ追いやられてしまった吉田瑞季選手ら20代の皆さんの奮起を期待したい。


今日はダブルヘッダーということもあり、ベレーザ・TASAKI・INAC、そして岡山湯郷等の多くチームがビデオを回していた。
アルビって試合会場で他のチームのビデオとかあまり撮らないのだけど、役に立たないからなのかな?





最後に非常に気になったことが一つ。
実は今回はアウエーなんだけど、INACの声出しサポーターが一人もいないものだから、アルビだけが応援をする形になった。
不思議な感じだった。(体育館のような競技場の所為もあり、よく自分達の声も反響した。)
こういう経験も珍しい。男子のレッズはこういうことをやりたいのかな?
※第1試合はTASAKIの応援団とベレーザのサポーターがいたので普通に感じたのだが。

第8回北信越女子サッカーリーグ 第3節終了

2008-06-15 23:57:01 | 女子サッカー
第8回北信越女子サッカーリーグ第3節〔6/15(日)グランセナ新潟スタジアム
〕試合結果


〔第1試合〕

アルビレックス新潟レディースU-18 3-0 茅野ビエント

得点者 伊藤朱莉1、磯部亜衣奈1、増田玲奈1


〔第2試合〕

アルビレックス新潟レディースU-18 1-1 グランセナ新潟FCグレース

得点者 増田玲奈1


伊藤朱莉・増田玲奈選手、このレベル相手だとガンガンにいけますね。
日の丸を背負ってもらいたい選手なので、アルビでますますの修行を積んでもらいたいです。

これからのことを考えるとグランセナ新潟FCグレースにはきっちり勝っておきたかったとこですが、こういうことはサッカーでは起こりやすいのでこれまた勉強です。




2008年度 第8回北信越女子サッカーリーグ (第3節 6/16終了現在)

1位 福井工大附属福井高校(福井県)        勝ち点18:6勝:得点21:失点1:得失点差+20
2位 アルビレックス新潟レディースU-18(新潟県) 勝ち点13:4勝1分1敗:得点17:失点8:得失点差+9
3位 富山レディース(富山県)             勝ち点12:4勝2敗:得点26:失点6:得失点差+20
4位 丸岡RUCKレディース(福井県)         勝ち点12:4勝2敗:得点19:失点5:得失点差+14
5位 松本レディース(長野県)              勝ち点9:3勝3敗:得点10:失点15:得失点差-5
6位 グランセナ新潟FCグレース(新潟県)      勝ち点7:2勝1分3敗:得点5:失点18:得失点差-13
7位 椿レディース(石川県)               勝ち点6:2勝4敗:得点9:失点18:得失点差-9
8位 TONレディース(石川県)              勝ち点3:1勝5敗:得点5:失点19:得失点差-14
9位 茅野ビエント(長野県)               勝ち点0:6敗:得点1:失点23:得失点差-22

アルビレックス新潟レディースU-18は2位に浮上しました。
第4節で2勝するとおそらく2位が確定します。
そうなると、9月20日(土)・21日(日)に富山で行なわれる『全日本女子サッカー選手権北信越予選』は、北信越リーグ2位として出場することになり、新潟県からもう1チーム出場することができます。





同日行なわれた北信越チャレンジリーグ、JAPANサッカーカレッジは信州大学に敗れてしまったのものの2位をキープ。
勝ち点差から最終節を待たずに入れ替え戦出場を確定しました。
やったね、柳!、田辺友恵監督!!