黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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高速休日上限1000円がなくなりそうだけど

2011-04-22 23:55:46 | ノンジャンル
P13に日・米・欧の主要国の有料高速道路の料金体系比較がある。

日本:24.6円/km+150円(入場料相当分) ※2009年当時の普通車
アメリカ:4.18円/km
イギリス:12.9円/㎞
フランス:12.20~14.9円/㎞(乗用車)
ドイツ:12.76~19.85円/km(普通車は無料)
イタリア:平地-8.6円/㎞、山間部-10.2円/㎞(乗用車)
※1ドル=117.85円、1ユーロ=157円で計算されているから、今のレートだともうちょっと日本円に換算すると高くなる
※中国を除くとアジアは日本より安い

国の補助(税金)で随分恩恵を受けたが、これも6月でおしまいになるのかな
6月末から7月初旬にも割引なしの通常料金が始まりそうな勢いだが。
東北方面を無料にするにはさらに現在の補助を削らないといけなくなりそうだけど。


リーマンショック後の景気対策という面ではそれなりに効果はあったと思うが、これを一回やっちゃうと元に戻そうとすると反動が大きい。
ガソリンも値上げになっている上に、高速道路通行料も1Km=26円になると、たぶん観光関係の人にとっては止めを刺される感じなんじゃなかろうか。
新幹線とかバスとかが半額になるっていうこともなさそうだし。そもそもGWでさえ3割減って言っているところへ夏休み前に高速料金値上げって言うのはこれから頑張らないといけない西日本の人達に冷や水を浴びせるようなものではないかな。
四国とか九州とかの経済を相当冷え込ますには十分なくらいのインパクトはあると思うが、さて、誰も反対はしないのだろうか。たぶん投入した税金以上に消費が落ち込んで税収が下がると予想できるけど。
新潟の村上とは高速道路が通って夏休みはビジネスチャンスを狙っていたホテルや旅館・民宿がたくさんあったろうにな。
月岡温泉とか湯沢とかもダメージは大きいだろうな。
観光庁とかはここで一言文句言わなかったら存在価値はないと思う。

ここで全く忘れ去れてしまっているのが、日本の高速道路の料金体系。
これは基本的には電気料金なんかと考え方は同じで、作ったらその分利用者が払う方式。
だからコストをどんなにかけようが、その分は料金を上げればよかったので、工夫をする意思が働かなかった。
で、ようやくこれから本来の料金体系に見直しをかけましょうっていう時に、結局何もせぬまま元に戻る。
上の表を見るまでもなく、まずは料金を1Km=13円くらいに下げて運営できるような体系に直すべきではないだろうかね。

今回は補助金カットの話なんでそれはそれで痛いけどしょうがないなと思うが、実は根本的には高速道路の料金を下げる議論が全くなくなってしまったことの方が影響は大きいと思う。
きっと料金体系見直ししないでよかったってほっとしている人がたくさんいると思う。



消費行動を減げさせといて、電気料金とか高速料金とか税金とかという公の価格を上げると、「不景気だけど物価高いです状態」になっちゃうから嫌だな。
宵越しの金を持たない人にとっては、そんなからくりでどうせ物価が上がるなら、日銀さんに福沢さんをたくさん刷ってもらえるとちょい楽になるんだけどね。




今年の年末年始は渋滞無く関東・関西の周辺部の高速道路は空きそうだけど、7月以降一般道の渋滞が各地で激しくなりそうだ。(新新バイパスも元の渋滞道路に戻るんだろうな。)