黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

アルビレックス新潟レディースU-18 OG 西林里恵

2011-04-14 18:09:57 | 女子サッカー
福島第一原発の関係で福島県立富岡高校の生徒さんが各地に避難している。
その富岡高校、人工芝が張り巡らされたスポーツをやるにはとても良い環境の高校なのだけど、その中でも近年結果を出してきたのが女子サッカー部だ。
JFAアカデミー福島の生徒さんが通う高校として有名だが(JFAアカデミー福島の生徒さんは部活動には参加できない。ちなみにアルビレックス新潟レディース菅澤優衣香選手の母校)、同級生にも影響を与え、高校のサッカー部自体が強くなってきた。
その女子サッカー部で今年10番を付けている中心選手が3年生になった西林里恵選手。そう、アルビレックス新潟レディースU-18で中学3年まで練習を積んだ彼女ももう最上級生になった。
長野県の小学生だった彼女はサッカーをやるために新潟市へ転校。アルビレッジでトレーニングを積みU-15ナショナルトレセンに選ばれるようにもなった。
その後、福島へ転校し、昨年の千葉国体のメンバーに選ばれたり、高校選手権に出場したりしている。当然中心選手で。
12月の全日本女子選手権の時にJヴィレッジで運営を手伝っていて、その時ちょっと言葉を交わしたのだが、キャプテンをやるようなことを言っていた。

そして、めぬまカップの準備にかかっていたその時、福島原発事故が起きる。



この先、どうなるのか。JFAアカデミー福島の高校生と共にわからないが、普通科ではないので学校の方は柔軟に対処するらしい。
サッカー部も5月には大会を控え、山梨でトレーニングを積めたようだ
ただ、この先の練習日程は未定だそうだ。
もし可能なら新潟で西林里恵選手率いる富岡高校女子サッカー部が練習や試合ができたら良いとは思う。
久しぶりにアルビレッジのピッチで思う存分サッカーをしてほしいな。
久しぶりに会う仲間と心行くまでサッカーをしてほしいな。

がんばれ、アルビレックス新潟レディースU-18OG!!





※ヴァンフォーレ甲府にもお世話になったようで。

下小鶴

2011-04-14 00:17:27 | 女子サッカー
東電最後のキャプテンとなった下小鶴は田崎真珠に続く2度目の休部。パナソニックが撤退した時は既に高槻に在籍していたっけな?
企業チームを渡り歩くとこういう結果もある。残念ながら。
このままサッカー部の無い東京電力に残るとは思えないので、関西にでも帰ることになるのかな。
もう一度サッカーをすることは精神的にかなりキツイことは察せられるが、さて、どうするか。
まあ、時間はたっぷりあるからこれからじっくり考えて先のことを決めればいいのではないかと。
一念発起して入り直した会社がこんなになったら普通だったら心が折れてしまいそうだけど。

関西と言えば、実家に帰っているということならば、長船も大阪にいるのかな。
大学に進んでいれば大学4年生の春を迎えていたわけで、同学年の多くは将来のこととかを考えている時期だろうけど。
代表活動をしたいのなら、退社して移籍となるがさてさて。
実家から通えるようなチームだと即合流はできそう。アマなので登録変更だけで可能。
プロとか実業団になると契約やらなにやらで煩雑な手続きが伴うけど。
親孝行どころか親の世話になるわけではあるが。

アルビの阪口夢穂の盟友・上辻は関西の実家に帰っているのだろうけど、これからどうするんだろう。
東京電力管内でない方が普通の生活はしやすいとは思うが。
今とは違う土地で転職となるとなかなか見つからないだろうし、考えどころだよな。


昨シーズン限りで退部した佐藤衣里子(サトエリ)は引き続き東京電力で勤務しているらしいけど、それはそれで大変だよな、この事態で。
静岡は富士川から東側は東京電力管内なんで、静岡県出身者は比較的取りやすかっただなっと今にして思えば納得できたりするのだけど。(引退後の生活を考えると)


サッカーするということも大事だが、20代・30代の自分をどう生きていくか、考え直す時間が今なんだろうな。

とりあえず、収入は十分に入ってくるわけだから、それはそれで助かる。
ほとんどニート状態でも生活できているのだから、お客さんや会社に感謝しないといけない。


東京電力管内は福島原発事故や計画停電の影響をもろに受けているので、サッカーするために移籍すると言っても、受け入れる側のクラブとしても、東京電力関係者(それも原発関係者)ということを公表するわけで、かなりのリスクを背負う。

アルビレックス新潟レディースは東北電力管内なので、新潟県の計画停電は関東とは事情が違って、こちらは地震と津波で管内の発電設備に大きな被害を受けたのが理由。計画停電の理由が関東とはちょっと違う。
とはいえ、アルビレックス新潟というクラブを支えてくれているスポンサーのことを考えると、東京電力の社員を快く受け入れるにはこちらもリスクが大きい。できたら今のクラブの状況を考えるとそういう世間からの反発や誤解を受けるようなことは避けてほしいと思う。
何か起きてからでは遅いので、ここは慎重に対処するべきだと思う。

まあ、東北電力には全力で安全を確保しながら電力の復旧をしてもらわないといけない。
女川と東通を福島みたいにしちゃったら東北電力にスポンサードされている東日本のスポーツクラブは全滅する。

個人的な見方だが、原発の放射線漏れを止めて安全を確保するまでは東京電力の社員への世間からの非難は収まらないと思う。
サッカーを他のクラブで続けるということは、東京電力にいたということを明らかにしなければならないので、たぶん、そういう状況で受け入れていくれるクラブは、東日本には数少ないと思う。西日本で市民クラブだったら多少の可能性はあるかもしれない。計画転電で困っていないので。
または世間の目を気にせずにスポンサーに逃げられない力関係のクラブ(なかなかないだろうが)なら受け入れることは可能だろうが。

日本サッカー協会が個別に雇用するなり、協会命令でクラブに強制的に在籍させるなりして(リスクは日本サッカー協会が負うという条件で)、辛うじて代表に関わる選手だけはサッカーを続けられるのではなかろうか。
厳しいと思うよ。考えている以上に。

現実的な落とし所はフランスかドイツの海外クラブか国内の大学(静産大みたいな社会人としてか、あるいは無理矢理編入させてしまうか)
海外移籍は代表クラスに限られてしまうだろうけど、代表に関係無いほとんどの選手も例えば高卒者が愛媛女子短大や吉備国際大辺りに入学してしまうのは有なような気がする。

サッカーをやるために条件の良い東京電力へ入社したのか、東京電力に入社するためにサッカーをやっていることも利用したかで、それぞれの社員選手の選択は分かれると思われる。
入社した後にやっていたことは同じであったとしても、本人達の仕事に対する心情が違っていたはず。
これからどうするか、こればっかりは本人の考え方次第。

まあ、東京電力女子サッカー部の選手が海外クラブとか活動停止期間を置かず直接なでしこリーグを含む国内リーグのクラブへの移籍した例は宮本以外にいないのだよね。
移籍した例自体が極少数で、移籍するということは退職するということで、丸山と宮崎は海外移籍、亀岡と神原はある程度の期間をおいてチャレンジリーグのクラブに再登録。
生活しなければならないから会社を辞められるのは、入社時点で特別な人くらいだ。宮本とか丸山とか宮崎とか。(意外と伊賀とのパイプがあると昔から思っている。)下小鶴も同様の扱いだったのかな。
今回、所属選手の移籍話が出てきたが、初めてに近い経験になるのだよね、他クラブとしては。東京電力絡みの移籍は。練習場のクラブハウスに温水シャワーが付いていないと嫌とか、人工芝だと足が痛くなるから嫌とか、雨が降ったら屋内練習場でなければ嫌とか、そんな感じのことを言われると受け入れる方も困っちゃいそうだけど。

退職後という条件だが、所属選手としてではないが練習参加は認めるクラブは出てくるかもしれない。サッカー仲間としての救済という意味で。