黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

鳶’s アワード2010

2010-11-02 06:38:43 | アルビレディース
プレナスなでしこリーグ2010も10/31をもってリーグ戦を終了。
なでしこリーグのMVPは得点王と共に日テレ・ベレーザの大野忍だと思うが、個人的には日テレ・ベレーザの伊藤香菜子ではないかと思っている。
まあ、選手間投票のあるベスト11には入るとは思うけどね。
新人賞は浦和レッズの藤田のぞみかな。




さて、今年も鳶が勝手に選ぶアルビレディースの選手に対する個人的な賞を発表。もちろん商品も賞金もない。


敢闘賞

笠井香織選手

昨年アルビのCB2枚看板であった詫間さんが抜けたあとを、2部の大原学園から移籍してきたベテラン長身DFが埋める。
最初のうちはなでしこリーグのスピードについていけなかったが、次第に動きに反応できるようになる。
持ち前のロングキックもアルビの新たな武器となった。
かつてU-19日本代表として世界と戦い将来を嘱望された大型DFは見事な復活を遂げた。

次点
小山真央選手
前半戦、阪口選手らが怪我で長期離脱をしている中、大卒新人ながら最初から動けたためにスタメンでFWやSHで活躍する。
後半戦は怪我で今度は自分自身が長期離脱を余儀なくされたのが残念である。




殊勲賞

川村優理選手

リーグ戦で一度も勝ったことのなかった東京電力戦、見事なミドルシュートで初勝利を手繰り寄せる。

次点
大友麻衣子選手
今シーズンはコンスタントに良かったのだが、春の日テレ・ベレーザ戦は圧巻だった。
強力な日テレ・ベレーザの攻撃陣に対し、的確なコーティングとシュートに対する反射神経で3試合目にして無失点試合を達成する。

同次点
菅澤優衣香選手
開幕戦INAC戦の1点目。あの中村楓選手からのパスをそのままシュートまで持ち込んて勝ったことが今シーズンの流れを作った。



技能賞

上尾野辺めぐみ選手

今年はチームの柱として中盤に君臨したのだが、本来持っている攻撃的な技術に加えて、今年は格段に守備の技術が上がった。
相手選手との絶妙な距離を取りボールを奪うことで数々のピンチを未然に防いだ。
もちろん開幕戦INAC戦の角度のないところからの弾丸シュートなど動いたボール・止まったボールそれぞれ扱わせてもチームNo.1の技術力だった。

次点
小原由梨愛選手
左SHとしてリーグトップレベルの華麗な足技を駆使して相手ディフェンスを抜き去り得点シーンを演出した。
たぶん、足技で上尾野辺選手に対抗できる技術を擁するのは小原由梨愛選手が一番近い。

同次点
山崎円美
元々は2部で得点王を取ったこともあるFWだったが、右SBへ転向。
最初のうちはぎこちなかったが、守備の能力が上がるにつれ、ボールを持ったらFW並の能力を発揮して攻撃参加できる超攻撃的SBとして代えの効かない選手になる。
さらにボランチ・SH・FWとGK以外ならほとんどのポジションに入るマルチなプレーヤーとして活躍した。


新人賞

中村楓選手

開幕戦でいきなりの高卒新人デビューもさることながら、思いもよらなかった右SBへの起用に堅い守備と広い視野、そして相手の状況を見越したスルーパスで応える。
後半戦にはリーグ戦初の退場など試練を経験するなど様々経験を糧にこの1年間で大きく成長した。
たくさんの課題も明らかになった分、来季以降の活躍が大いに期待される。

次点
小山真央選手
たぶん、怪我をしなければ今年の新人賞大本命。
技術云々よりもサッカーに対する感覚や理解力が高く、アルビのサッカーに早く順応できた。
大卒ルーキーながら春から動ける状態だったのが近年の大卒ルーキーの評価を変えた。


MVP(最優秀選手)

阪口夢穂選手

後半戦からの出場ながら、この人がアルビレディースへ与えてくれた財産は大きい。
思いもよらぬアイディアや絶妙なパス、そして献身的なポストプレー。そのいずれもが一級品だった。
アルビに足りなかったものを運んできてくれた彼女は文句無しに今年のMVPだ。
1回しかリーグ戦では使わなかったが、上尾野辺選手との2人で狙うFKはゴールの確率かかなり高く、見ている者をワクワクさせた。
まあ、ちょっと注文をつければゴールのチャンスがいっぱいあったので、ぜひなでしこリーグのゴール数を増やしてもらいたかったのだけど。
でも、新潟へ来てくれたことを感謝するし、一緒に戦ってくれたことにも感謝は尽きない。ありがとう。


次点
東山真依子選手
今年最大の危機は最終ラインだったわけなのだが、笠井香織・上田絵未という大型CBと山崎円美・中村楓の若手コンバート組の右SBを育てつつ、最終ラインを構築してくれた。
今年も試合中に度々見られた東山学校は健在で、これがあるからアルビの守備が成り立っていると思っていいだろう。
退場者が出たときにスクランブルする3バックではボランチの位置まで上がり攻撃力を発揮、人数差など関係なく一気に相手チームを押すダイナモになる。
東山選手がいるからこそ成り立つアルビのシステムであり、彼女こそがアルビの心臓部である。


[その他]
今年も全試合スタメンフル出場の山本亜里奈選手には敬意を表する。
出場するだけでなく、今年はゴール前で急にカーブするクロスに磨きがかかったので戦闘力が増した。
これからも怪我をしないようにして記録を更新してほしい。

一番、技術的に伸びたと思ったのは、中村早樹選手。
ただ足の速い選手から、足の速いパンチ力のある選手に変わった。
出場時間数が少ないのだが、勝負どころでの登場なのでより彼女にかかる期待が高くなった。

技術的なことで言えば大きかったのが入江徹コーチの存在。
元Jリーガーの持つ様々な技術が伝授され試合に反映された。





最後に今年18試合、全力で頑張った選手全員に感謝である。
全日本女子も4試合戦えるように頑張ってね。