小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

千両ミカン

2020-06-28 19:52:22 | 日記

   R 02.06.29       千両ミカン       NO.2697

     昔ある大金持ちのご老人が死に瀕した時につぶやいた。 ミカン

をたべたい。 でも当時は季節外れの果物などどこにもない。 

ところが、金に糸目をつけないで探せばあるところにはあるものです。

店の使用人を総動員して探したら出てきました。 でも、値段は1000

両(今でいうと1億円) ご老人はうまそうに半分食べて、やがて他界

しました。 その残りの半分(1/4)をばあさんが食べましたが、もったい

ないということで、のこりの1/4を神棚にお供えしました。

それを見ていた使用人が思った「おれが一生働いたって残りのミカん

程度のお金はもらいない」 みんなが寝静まるのを待って、そのミカ

ンを盗み出し出奔してしまった。

「お金で買えないものはない」みたいなことを言う人がいますが、実

はお金で買っていても「価値のあるものとは限らない」という趣旨で、

古典落語にある話です。 こういう話は面白い。

 

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