昔ある大金持ちのご老人が死に瀕した時につぶやいた。 ミカン
をたべたい。 でも当時は季節外れの果物などどこにもない。
ところが、金に糸目をつけないで探せばあるところにはあるものです。
店の使用人を総動員して探したら出てきました。 でも、値段は1000
両(今でいうと1億円) ご老人はうまそうに半分食べて、やがて他界
しました。 その残りの半分(1/4)をばあさんが食べましたが、もったい
ないということで、のこりの1/4を神棚にお供えしました。
それを見ていた使用人が思った「おれが一生働いたって残りのミカん
程度のお金はもらいない」 みんなが寝静まるのを待って、そのミカ
ンを盗み出し出奔してしまった。
「お金で買えないものはない」みたいなことを言う人がいますが、実
はお金で買っていても「価値のあるものとは限らない」という趣旨で、
古典落語にある話です。 こういう話は面白い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます