これも毎年恒例の「寿初春大歌舞伎」。
いわゆる「初芝居」と呼ばれ、これを観ればその年無病息災で過ごせると言われています。
今年は例年通り「松嶋屋」「成駒屋」に加え松本幸四郎(高麗屋)が加わり、いつもに増して華やかな舞台に仕上がっていました。
毎年、初芝居は昼・夜ぶっ通しで観るのですが南路なく大変になって来ました(寄る年波には勝てません)
今年の演目…
「昼の部」
①「お秀・清七 九十九折」…前回は昭和50年上演という実質「復活狂言」。幸四郎・愛之助・壱太郎による不思議な愛憎劇。
②「大津絵道成寺」…河竹黙阿弥策による楽しく、華やかな舞踊劇。愛之助が女方を含む「5役早変わり」を見せてくれました。
③「艶容女舞衣 ~酒屋~」…文楽を歌舞伎化した作品(丸本物)。繰り返し上演されている名作です。
「夜の部」
①「義経千本桜 ~河連法眼館の場~」…名作中の名作。通称「四の切」(四段目の切場の意味)。澤瀉屋のお家の芸であり、「宙乗り」をはじめとするケレンが最大の効果を発揮する作品。今回は「宙乗り」がなく少し残念でした。愛之助の「狐忠信」がさすがと思わせました。
②「夕霧名残の正月」…「廓文章・吉田屋」のスピンオフ的舞踊劇。扇雀が夕霧を存在感たっぷりに演じました。
③「大當り 伏見の富くじ」…今回最も楽しみしていた狂言です。「熱いご要望にお応えして再上演」とあるように、平成24年の初演以来6年ぶり2度目の上演。大阪でしか上演されていません。
いわゆる「新作歌舞伎」でまぁ滅茶滅茶楽しいです!
この後は明後日、東京歌舞伎座で新春大歌舞伎、3月南座スーパー歌舞伎「オグリ」、4月こんぴら歌舞伎と続きます。
ラブリン5役早変わりです。
爆笑の連続「伏見の富くじ」。
昼夜通しは「お弁当」も大切です。
それも昼夜通しとは、還暦のわたしにはなかなか辛い時間になりますね。
長時間、座っていることがつらくて…
でもおもしろそうな演目ですね。
わたしもなかなか行けてませんが、何回かは観に行こうと思っています。