今回の旅行の不確定要素の一つに、2日目のベンメリア遺跡&バンテアイ・スレイ遺跡までどうやって行くか?がありました。
共にシェリムアップより1時間30分程度離れており、TAXIをチャーターするか、あるいは現地ツァーに参加するかのどちらかだったのです。
それで出来れば2年前に1日アンコール遺跡をTOKU TOKUで案内してくれた「スーン君」にお願い出来ればと考えていました。
しかし、電話番号も住所も分からず、手掛かりは下の↓の写真1枚だけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/6d/8611ecc785c8491de1dba792bf8128c3.jpg)
2年前、シェムリアップ空港でお別れする直前。
一応彼と初めて出会った「プリンス ダンゴール ホテル」の前まで行って、客待ちしているToku Tokuの運転手に片っ端から声を掛けていきました…
「知らんなぁ…」「分からんな・・・」の中に一人が「これはスーンと言う友達だ!」と、すぐに携帯電話で連絡を取ってくれました。
そして明日朝8時に宿泊しているホテルまで迎えに来てくれることになりました!
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この運転手がそのおじさんです。(後姿だけ・・・)
せっかくなので、このおじさんのToku Tokuに乗って、昼食+アンコール博物館+戦争博物館を回ってもらい、午後1時~午後5時の拘束で$10で交渉が成立しました。
シェムリアップでは8時間の拘束で、相場は$15~$20くらいです。
アンコール遺跡は9世紀~15世紀まで存在した、クメール王朝の残した宗教遺跡です。
アンコール・ワットを中心に約1000あまりの遺跡が残されているそうです。
特にジャヤーバルマン7世時に全盛期を迎え、彼の手によりアンコール・トム、バンテアイ・クディ等が作られています。
アンコール・ワットは「王都の寺」と言う意味で(タイ語でもワットは寺です)、スーリヤバルマン2世が自身の「お墓」として30年の歳月を費やして建造されました。
ですから、アンコール・ワットのみが「真西」を正面にしています。他は「寺院」ですので全て「真東」が正面です。
クメール王朝は宗教的には「ヒンズー教」と「仏教(上座部仏教)」の影響を受けており、ヒンズー教の神様と、仏教の仏様が融合している点に特徴があります。
特にインド神話に起源をもつ「蛇神・ナーガ」は仏の守護神とされ、ほぼ間違いなくあらゆる場所に登場します。
もう1つは女神「デヴァダー像」がいたるところに彫刻してあります。アンコール・遺跡の魅力は、その規模の雄大さ、豪壮さにあることは言うまでもありませんが、
実はこの彫刻=レリーフも言葉を失うほどの美しさを持っています。
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アンコール博物館の入館料は$12+$3(イアホンガイド・日本語)で計$15。結構、高いです。
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ナーガに守護された仏像です。 ナーガの頭は5、7、9と奇数と決まっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/71/193efdff97f4071f7125dcd508227a23.jpg)
赤色砂岩に成功に彫られたレリーフです。後で実際の遺跡の画像もご紹介しますが、「目がくらむような」精巧さです。
これらは石を積み上げた後に、彫師が彫っていったものです。