Mint★です。
昨夜は久し振りに仲よくして頂いているカップルさんと、お食事&お酒の会を楽しみました。
彼氏さんはプロのカメラマンで、本当に素敵な写真を撮られる方です&大の酒豪です。彼女さんはさっぱりした方で、多くの単独男性の憧れ、と言うのも納得の素敵な女性です。次回はどこか温泉にでも行こうという話になっています。おそらくそのカップルさんの仲よくしている単独さんをお呼びすることになると思います。場合によっては、ご一緒頂ける男性を募集するかも知れません。その時はよろしくお願いしますね。
さて、歌舞伎の話ですが、寺島しのぶの長男・まほろちゃん(4歳)が、5月歌舞伎座「團菊祭」で「初お目見得」することが決まり話題になっています。ご存知のように寺島しのぶのご主人はフランス人なので、まほろちゃんは「日仏ハーフ」な訳です。なので「ハーフの歌舞伎役者」という事になるのです。 前代未聞!とか言う人や、そんなの有り?と言う人も中にはいますが、歌舞伎贔屓からすれば「はぁ?」と言う感じです。
と、言うのも過去歌舞伎役者の中に「日米ハーフ」の役者、それも大名跡&花形役者がいたのです。
その美貌ぶりから「花の橘屋!」と呼ばれた15代目・市村羽左衛門です。明治7年に東京で生まれました。
羽左衛門の父は、仏系米国人のチャールズ・ルジャンドルで、彼は明治新政府の外交顧問として特に台湾政策に大きな影響を与えた人物でした。母親の池田イトは幕末四賢侯の一人、元越前藩主・松平慶永(春嶽)の庶子として生まれた女性でした。(考えたら凄い出自です)
4歳で14代目・市村羽左衛門に養子に出されますが、成長するに従いその美貌ぶりから大人気役者になります。
白塗りの町衆を演じれば右に出るものがいなかったと言われています。
はっきりした目鼻立ちは「ハーフ」の特権ですよね。
「勧進帳」の富樫です。爽やかな容貌と明瞭な口跡で、富樫と言えば15代目だったようです。
明治・大正・昭和と駆け抜けて、終戦の直前、昭和20年5月6日に疎開先の長野県で亡くなります。
疎開する日の前夜、一人で歌舞伎座の舞台に立ち尽くしていたそうです。その歌舞伎座も5月25日の空襲で焼け落ちてしましました。
15代目羽左衛門が舞踊家・藤間政江との間にもうけた女子が吾妻徳穂であり、徳穂の長男が人間国宝・故中村富十郎です。つまり日米クォーターなんです。
富十郎の明るさ、口跡の鮮やかさは祖父・羽左衛門の遺伝なような気がします。
と、いう訳で歌舞伎界にはハーフの役者、それも大人気役者がいたのです。