野分日記  ~Mint★Drop!のブログ~

日々の出来事、楽しんでいること、感じたこと・・・色々綴っていきます。
  

吉野で吉野本葛を食す!

2016年04月29日 | 野分日記


吉野と言えば吉野葛です。実は厳密には「吉野葛」「吉野本葛」は違います。
吉野葛=葛根50%、サツマイモ澱粉50%  吉野本葛=葛根100%

当然値段も違っていて、吉野葛は100g=200円程度、吉野本葛は100g=700円くらいします。
葛根は最も高級な食用澱粉と言われ、また漢方では「葛根湯」として良く知られています。

この本葛を使った代表的な菓子に「葛餅」と「葛きり」がありますが、本当に美味しく食べられるのは出来立て10分間だけなんだそうです。

蔵王堂の真ん前に店を構える「中井春風堂」は注文を聞いてから「葛餅」「葛きり」を眼の前で作り、出来立てを提供してくれます。



これが葛の根っこです。






葛の根からこの白い澱粉を精製します。100G=700円以上の高価な粉です。






水と本葛のみを合わせて、熱を加えると葛が水に溶け出します。





更に熱を加えると不思議なことに葛は「透明」になります。






完成した葛は透明でなめらかです…






それを包丁で切ります。だから「葛きり」です。






出来立てはこんなに透き通っていて、滑らかで… 絶品です!


出来立て10分間だけのお楽しみだそうです。 時間が経つとドンドン白く濁ってきます。


                      吉野本葛!


金峯山寺 秘仏御開帳

2016年04月25日 | 野分日記

文楽の名作「義経千本桜」。その三段目「椎の木の段」は次の詞章で始まります。

♪三芳野は、丹後武蔵に大和路や、わけて名高き金峯山。

この「金峯山(きんぶせん)とは奈良県は吉野にある「金峯山寺」のことです。
この狂言の四段目「川連法眼館の段」は、通称「四の切」として、文楽・歌舞伎共に大人気演目です。

歌舞伎ではこの「川連法眼館」のあとに「蔵王堂」という場面があり、これが金峯山寺の本堂・蔵王堂(国宝)です。
この蔵王堂にはご本尊・蔵王権現像(三体)が安置されており、寺の秘宝として普段は非公開になっています。

その秘宝が国宝・仁王門の修理費用寄進のため、1年に1か月ほど御開帳することになりました。
滅多にお目に掛かれない「青き異形の仏」にお会いしてきました。



国宝・蔵王堂です。木造建築物として東大寺・大仏殿に次ぐ規模を誇り、という事は世界第二位という事です。
堂内には68本の様々な種類の木の柱がこのお堂を支え続けています。






当然のように世界文化遺産です。
歌舞伎では最終場面で海老蔵がこの蔵王堂の屋根を駆け巡って大乱闘でした!







秘仏・青き異形の仏と呼ばれる蔵王権現さまです。
三体は釈迦如来・観音菩薩・弥勒菩薩の仮の姿(権現)で、本来は柔和なお姿なんです。
この三体は過去・現在・未来を担当している仏さまです。

青色は仏の大慈悲の色、大和の色、吉野の色と言われています。
真ん中の観音菩薩は身長7mもあります。








それにしても吉野の山奥に、こんなデカイお寺とこんな格好いい仏像と… 人々の「祈り」「願い」の強さを感じる旅になりました。






いのうえ歌舞伎  乱鶯  

2016年04月22日 | 野分日記

今年の劇団☆新感線、いのうえ歌舞伎は「乱鶯」です。
台本は中島かずきではなく倉持裕、演出はいつも通りいのうえひでのり(だから「いのうえ歌舞伎」なんですが)

出演は今や絶好調!の古田新太に稲盛いずみと大東駿介が客演。それに新感線の主軸役者である高田聖子、橋本じゅん、粟根まこと…
THE・時代劇!みたいな正統派時代劇で、開演前のロビーには「大岡越前」「遠山の金さん」「木枯らし紋治郎」「暴れん坊将軍」「大江戸捜査網」…といった懐かしの時代劇メロディが流されていました。

第一幕は幕開きの「殺陣」意外は説明的な場面が多く若干平凡でしたが、休憩を挟んで2幕、高田聖子が登場すると一気にテンポが上がり、いつもの新感線ワールドに突入です。ひたすら古田新太が恰好よく!、久しぶりに古田新太の新感線を観た感じです。
※ちなみに大東駿介の殺陣は下手くそでした…

それにしても梅田芸術劇場・メインホールを連日満席にする動員力は凄いもんです!















バンテアイ・サムレ遺跡

2016年04月12日 | 野分日記

早いもので前回にアンコール旅行から1年半が経ちました。
時々TVの旅番組でカンボジアが取り上げられると、思わず見入ってしまいます。

「バンテアイ・サムレ遺跡」はバンテアイ=砦、サムレ=サムレ(入れ墨)族、つまり「入れ墨族の砦」と言う意味の遺跡です。
12世紀、スーリヤヴァルマン2世により建設されたヒンズー教寺院です。

ほぼ正方形で83m×77mの大きさがあり、小アンコール・ワットとも呼ばれます。
特徴的なのは二重の周壁に取り付けられた「連子窓」で、Dさんは「連子窓の遺跡」と呼んでます。



アンコール・ワットの建設後に作られたので、良く似た作りになっています。
(最もほとんどの遺跡がこれに似た構造ですが…)






「連子窓」が良く保存されていますね。







背後に「経堂」があります。「経堂」は東西2カ所あります。








アンコール遺跡は約700あると言われています。
名前のある遺跡だけでも100はあるようです。
本当に良く似た遺跡が多いのですが、当然同じ遺跡は1つもなく、どこか違っています。
その違いが分かってくると愛着が湧いてきます…












真田丸!

2016年04月05日 | 野分日記

真田丸観てますか?
私は毎週あーだこーだ言いながら楽しんでいますよ!

今回の三谷作品は完全な現代語で、話す内容も現代家庭劇と色々批判の声もあるようです。
まぁ真田幸村に関してはそもそも詳しい記録は残ってないようで、自由に物語を展開できる強みはありますね。

第一クォーター(13話)が終了しましが、私は遠藤憲一の上杉景勝に痺れていたりします。
おじさん俳優たちがそれぞれクセのある演技を展開し、楽しい大河ドラマだなぁ…と思っています。

歌舞伎贔屓の私としては、歌舞伎役者をずらーと並べて、中世の侍言葉を話させて、徹底的に時代考証・風俗考証にこだわった大河ドラマを期待しています。
うーん、主人公はスバリ立花宗茂! タイトルは「月輪!」でどうでしょう。
立花宗茂の事は改めるとして、ここでは真田幸村です。 



和歌山の九度山は関ヶ原の戦いの後、真田昌幸&信繁が蟄居した場所です。真田父子の居宅跡は「真田庵」として公開されていま
す。







真田と言えば六文銭、三途の川の渡し賃。







真田の赤備えと桜の花のコントラストが綺麗でした。








大河ドラマの関連地域は大騒ぎ。ここは急ごしらえした「真田ミュージアム」です。
一応左から真田信繁(幸村)、真田昌幸、真田大助。真田三代です。







こんな場面、あったような無かったような… 無い!違う!






赤糸威(赤糸おどし)と言えば山県三郎兵衛昌景、それを引き継いだ井伊直政、そして真田幸村!
どう考えてもかっこいいですよね。







TVでもこの兜を被るのかな… 違ってたらショックですが…






ちなみに私の車はワインレッドのレクサス、バイクはレクサスカラーに塗り直したマジェスティ125。
これも一種の赤備えです。 はい。