野分日記  ~Mint★Drop!のブログ~

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花の橘屋! 15代目市村羽左衛門のこと

2017年03月29日 | 野分日記

Mint★です。

昨夜は久し振りに仲よくして頂いているカップルさんと、お食事&お酒の会を楽しみました。

彼氏さんはプロのカメラマンで、本当に素敵な写真を撮られる方です&大の酒豪です。彼女さんはさっぱりした方で、多くの単独男性の憧れ、と言うのも納得の素敵な女性です。次回はどこか温泉にでも行こうという話になっています。おそらくそのカップルさんの仲よくしている単独さんをお呼びすることになると思います。場合によっては、ご一緒頂ける男性を募集するかも知れません。その時はよろしくお願いしますね。

さて、歌舞伎の話ですが、寺島しのぶの長男・まほろちゃん(4歳)が、5月歌舞伎座「團菊祭」で「初お目見得」することが決まり話題になっています。ご存知のように寺島しのぶのご主人はフランス人なので、まほろちゃんは「日仏ハーフ」な訳です。なので「ハーフの歌舞伎役者」という事になるのです。 前代未聞!とか言う人や、そんなの有り?と言う人も中にはいますが、歌舞伎贔屓からすれば「はぁ?」と言う感じです。

と、言うのも過去歌舞伎役者の中に「日米ハーフ」の役者、それも大名跡&花形役者がいたのです。

その美貌ぶりから「花の橘屋!」と呼ばれた15代目・市村羽左衛門です。明治7年に東京で生まれました。

羽左衛門の父は、仏系米国人のチャールズ・ルジャンドルで、彼は明治新政府の外交顧問として特に台湾政策に大きな影響を与えた人物でした。母親の池田イトは幕末四賢侯の一人、元越前藩主・松平慶永(春嶽)の庶子として生まれた女性でした。(考えたら凄い出自です)

4歳で14代目・市村羽左衛門に養子に出されますが、成長するに従いその美貌ぶりから大人気役者になります。

白塗りの町衆を演じれば右に出るものがいなかったと言われています。

はっきりした目鼻立ちは「ハーフ」の特権ですよね。

「勧進帳」の富樫です。爽やかな容貌と明瞭な口跡で、富樫と言えば15代目だったようです。

 

明治・大正・昭和と駆け抜けて、終戦の直前、昭和20年5月6日に疎開先の長野県で亡くなります。

疎開する日の前夜、一人で歌舞伎座の舞台に立ち尽くしていたそうです。その歌舞伎座も5月25日の空襲で焼け落ちてしましました。

15代目羽左衛門が舞踊家・藤間政江との間にもうけた女子が吾妻徳穂であり、徳穂の長男が人間国宝・中村富十郎です。つまり日米クォーターなんです。

富十郎の明るさ、口跡の鮮やかさは祖父・羽左衛門の遺伝なような気がします。

と、いう訳で歌舞伎界にはハーフの役者、それも大人気役者がいたのです。

 

 

 


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6 コメント

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そんな前に‥ (たか)
2017-03-29 19:26:55
この時代に、「ハーフの歌舞伎役者」ってありなんてことを、言うひとが居るんですね!
なぜ、歌舞伎は日本の伝統芸能だから?

じゃ、その人にとって、今の大相撲なんてけしからんことですね。

しかし、明治〜昭和初期に、ハーフの歌舞伎役者が居たなんて驚きですね。
今の時代に、とやかく言う人が居るんですから、
もっと、言われたんではと思います。

に、しても綺麗な写真が残ってますね。
感心しました。
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初耳です。 (コタロウ)
2017-03-29 21:20:37
Mint★さん

先日、テレビで寺島しのぶさんが、4歳の息子が初舞台を…とお話されていました。
確か寺島さんのご主人はフランス人…ハーフの人でも歌舞伎役者さんになれるのかなぁ…と思っていました。
過去にハーフの歌舞伎役者がおられたとは、びっくりしました。

日本の伝統芸能でも、日本人以外でも受け入れられているんですね。

Mint★さんは、観に行かれるんですか?
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たかさん (Mint★)
2017-03-30 17:13:38
こんなエントリーにもコメント下さって有難うございます。
まぁこのブログに来る日地はほとんどがエロ目的なんでしょうが、エロだけではすぐに飽きちゃいますし…

色々、情報や知識や知見を交換してこそ交流だと思うのですが… 実際問題、エロ画像にしかコメントしない人もいて困ったもんです。

さてまだまだ日本の伝統芸能は保守的なんですね。
とは言え、昔から歌舞伎界や舞踊界には「艶福家」がたくさんいて、例えば13代目・片岡仁左衛門は、あの安田財閥の隠し子だったりします。
今でも「隠し子」はたくさんいますね…海老蔵、染五郎、愛之助・・・

花の橘屋、写真は残されていますが、録音・録画は当然残されていません。残念ですね。
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コタロウさん (Mint★)
2017-03-30 17:23:03

音羽屋には大名跡が2つあります。

■尾上菊五郎
■尾上梅幸   の2つです。

この「梅幸」という名跡は、初代・菊五郎の俳名で、実際に歌舞伎の名跡としたのは6代目・7代目です。
特に7代目・尾上梅幸は、6代目中村歌右衛門と並び称される役者でした。今の菊五郎の父上になります。

つまり今の菊五郎の父親は梅幸な訳です。
で子供が菊之助で当然やがて菊五郎を襲名するでしょうし、長男の和史くんは丑の助、菊之助、菊五郎を襲名することでしょう。

そうなると、音羽屋の大切な名跡「梅幸」を継承する人がいない状況で、寺島しのぶの息子さんです。

当然期待が掛かりますね。

さて、5月観に行こうかどうしようか?検討中です。
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Mintさん (たか)
2017-03-30 18:50:26
いえいえ、 多岐にわたる日記楽しみに拝見しております。
色んな知らない世界を教えて頂き感謝しております。

いつも、教えて頂くだけで、giveが無く申し訳無く思っております。

懲りずに引き続き宜しくお願いします。
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たかさん (Mint★)
2017-04-03 23:59:52
有難うございます。
アクセス状況が確認できるのですが、ヌードもしくはそれらしい写真をUPしたら、一気にアクセス数が伸びます。
面白いほどです。
真面目な記事更新が続くと、だんだん減っていき、数えるほどのアクセスになります。
まぁ分かりやすいと言えば、分かりやすいですが…
こちらこそよろしく!
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