狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

私たちを育んでくれた「段々畑」

2015-02-23 20:48:59 | 四季の風景

私が小さい頃、この時期はよく山に行って遊んだものです。

2月は寒くて、泳げない。ゲーム機とかそんなものがなかった時代、行きつく先は裏山。

この時期は北風もまだ冷たく、でも段々畑を上の方からぴょんぴょん飛びながら下りてゆくと、割と汗かくものです。

その当時、テレビで「忍者部隊月光」という、ちょっとマニアックな番組があって、その出で立ちやヘルメットを

かぶって荒野(みたいなところ)とか、地べたを這いずり回って敵と戦うような、そんなところが大好きで、

それを真似て、段々畑の草むらを舞台によく遊んだのであります。

あるいは、「怪獣王子」って番組も大好きで、オオラ~!!なんて叫びながら、手製のブーメラン作って

木にカズラの太いのつるして、またまたオオラ~!!と叫びながらぶらさがって左右に振れながら遊ぶ。単純明快な遊び。

わたしの原点でした。

幾代にも渡って守り続けてきたこの段々畑。

狭い土地を最大限に利用するために、余裕ができれば石垣に投資し、厳しい環境に対応してきました。

秋祭りも然り、狩浜人は意固地なほど祭りも段々畑も守り通してきました。ここが、宇和島の遊子段畑とは

ちがうところ。約108haもの面積は圧巻です。

私はたまに、段々畑ガイドのお客様といっしょにコースを回ることがありますが、いつも絶景ポイントでは

ほとんどのゲストの方は、感嘆のため息!

そこでわたしは胸を張って言うのです、「すばらしいでしょ?」

これこそわがふるさとの誇り!

ずっとずっと、この感動をわたしたちに与え続けてほしいのです。