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狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

オハケオロシの日①

2009-10-22 22:57:58 | お祭り
今週は祭りに関していろいろな出来事がありました。
まず、10月19日、NHK「いよかんワイド」で、練り練習風景の生中継。
こどもたちを含め、みなさんご苦労様でした。PRをしていただいた
NHKさんにもこの場を借りてお礼申し上げます。

そして今日はいよいよオハケオロシの日。
朝からおかりやの設営、清掃で祭り準備もできました。
のぼり旗が北になびくと祭りは雨だ、と言われますが、安心してください、
南になびいて北風でした。

いよいよお祭りの週にはいりました~!

2009-10-18 21:19:21 | お祭り
今日は休日ではありますが、門之脇集会所では恒例のお舟造りが行われました。
お舟組みの若者衆が組み立てて、きれいに飾りをつけています。所々の修繕は
女性のお手のものです。何十年も使われていて、年によると牛鬼からの一発で
壊れたりした所もありますが、大切に保存されています。

さて、祭りの先頭をきって、10月22日(木)13:00~15:30
狩江小学校のこども祭りがあります。渡江から本浦までパレードがありますので
ぜひ見て下さい。毎年太鼓が大変じょうずなのには、ご年配の人も感心しきり。
独特のリズムですが、こどもたち、いとも簡単にやってのけるのです。
この世代からちゃんと伝統は受け継がれていっております。

狩浜祭りの魅力とは・・・・?

2009-10-16 23:22:29 | お祭り
私たち生まれてからこの地に住み、生活している者にとっては
祭りの風情が染み付いて、のぼり旗が風にギシギシとなる音、極早稲みかんの
すっぱさ、早朝のお舟の三味の音、遠くから聞こえて来る牛鬼の笛、
お宮から太鼓の鳴る音、船に飾られた大漁旗、角力ねりのこどもたちの
カタカタとなる下駄とシャリンシャリンと鳴る鈴の音、牛鬼のかごの酒臭い匂い、
神輿の法被の腰飾り、お宮の階段を登る時の朝の空気のひんやりとした心地よさ、
朝日に輝く神輿の姿、牛鬼衆が宿から出て旧街道を進む時の朝の気配、など
ほんの朝方のひと時にさえも、五感がぶるっと震えるくらいの興奮に包まれる。
きっとこれは、小さい時からの記憶が大きくかかわっているのではないかと思う。
こんな感覚はそれ相応の時間が過ぎないと理解できないものである。

そして何十年経っても昔ながらの光景が祭りでおこなわれていることに
ふるさとを離れて暮らしている者にとっては、このうえもなく誇りであり
正月に帰らずともお祭りに帰省して、それを見て涙する。
なつかしさ以上にふるさとへの愛情が湧いてくる。

そんな昔からの変わらない祭りの伝統を受け継ぎ、守ってゆくことは
大変なことである。しかし、狩浜に住むひとたちは、それを律儀に守り
次世代につないでいる。ひとりひとりが、それが大切なことをわかっていて
地区がひとつになって、お祭りを盛り上げようとする、そんな風土がこの地には
残っている。

祭りの心をつないでゆく

2009-10-15 21:58:26 | お祭り
私たちのふるさと、狩浜の祭りがなぜこんなに心を引きつけて
止まないのだろう?などと、ふと思ったりする。

きっとどこの祭りでも、わが祭りが一番と、住む人々は思う。

それだけ自分達の祭りには誇りを持ち、その為に全精力を、愛情を注ぐ。
そこに住む者の生きている証であり、存在であり、表現である。
だからこそ、たった一日に一年のすべてを出しきっても、それでいいと思う。
その日の為に、一生懸命生きているのだから。


10月19日(月)、午後6時からのNHK「いよかんワイド」で、
祭りの練り練習風景が生中継されることになりました!
皆さん、見て下さ~い!


祭りまであと10日

2009-10-14 09:54:45 | お祭り
各家庭では今、掃除、庭の剪定、お墓の掃除など祭りに備えて忙しいのです。
先日の祭りの学習会によると、オハケオロシの翌日が正式には祭りの当日で
練りが中心の次の日は「御幸祭」と呼ばれています。
戦前はその祭典のある祭り当日、境内に小学生が集まり、祭典の間、
最敬礼でおこなわれたそうです。現在は神社関係者、区長さんなどの限られた
方が午前10時に神前でおこないます。

さて、先日の「豊田勇造ライブ」には町内外から、熱心なファンが集まり
地元の若者バンドから「無鉄砲」さんまで、深夜まで沸きました。
いや~っ、よかったですよ~!

秋のリバーサイド・ミュージアム 明浜ライブ開催

2009-10-11 07:53:30 | 狩江の暮らし
みなさ~ん、おげんきですか~?(と、いつもとはトーンが違いますが・・)
朝晩はもうめっきり寒いといった表現が適切になってきました。

さて、まずは祭り情報をお届け。
その1 今日11日、牛鬼の胴体用の竹を切りに、若者達は本浦の山へ登ります。
前に紹介したかもしれませんが、本浦地区の山奥「まっころがし」付近の竹を
切ってきます。場所にもこだわりがあるようです。

その2 NHK番組「いよかんワイド」の関係者の方が先日当地を訪れ
いろいろ練りの練習風景などを見られました。もしかして生中継で放送が
あるかもしれません。


次に現在、狩江のミュージックシーンを引っ張る拠点、リバーサイド・ミュージアムで、
豊田勇造氏を迎えてライブが行われます。京都のたくたくか、はたまた
ロンドンのアビーロードスタジオか?と思わせる狩江の音楽の発信地。
今後の活動に目が離せません。

種まきごんべえの会 祭り学習会

2009-10-09 21:54:52 | お祭り
台風18号はなんとか四国地方を通過し、ここ明浜でも北風は吹いたものの
たいした被害報告もなく、住民はほっと一安心です。

さて、昨夜は予定通り祭り、徹底研究と題した学習会を開きました。
祭りでは知識経験豊富な重鎮の方々をお招きし、約2時間討論会を致しました。
進行では、祭りの流れに沿って各練りの話しを中心に、謎やこだわりといった
ものを掘り起こし、最後は宮入りまでを話してもらいました。
個人的に興味深かったものをご紹介します。

①神輿氏子のしおごりについて
 昔は神輿を担ぐ者は、朝2時頃しめ縄をはったその場所で、清めのしおごりを
 して家に帰り、その後風呂に入り、法被に着替え、お宮へと向かったそうです。
 現在はわらじを潮にちょっとつける程度のしおごり(!)。
②牛鬼の掛け声
 牛鬼のかごのなかでは、私語禁止。ただかごを持ち上げるときの「そりゃっ」と 
 前進するときの「し~ッ」という掛け声のこの2つしか言えなかったそうです。
 現在はどうなのでしょう?
③祭典の時に、牛鬼が供物をなぎ払ってしまい、立腹した宮司さんが「もう
 お宮へは帰らん!」となかなかお帰りができなかった話。
④現在神輿の先頭を引導し、走る重要な役目の本浦斉藤家のご先祖は
 春日神社の御神体が海から見つかった時、それを懐に抱いて神社まで
 走って上がったことから、代々神輿を引導する役を負っていること。
 また、その役目は門之脇宇都宮家もおこなっていたが、跡継ぎに男性が
 いなかったことから、現在では斉藤家のみとなっている。
⑤ご神体のお姿は?
 いまのところ神主さん以外は誰も見たことがない。昔、お宮から朝、
 お浜出でのときに神輿をゆすった拍子に御神体が参道わきのがけの下に
 落ちたことがあったらしいが、その時もだれも見ていないとのこと。
 依然、御神体のすがた、形は謎である。

などなど興味深い話しがいっぱいありました。これはビデオで記録して
いますので、何かのかたちでまとめてみたいと思っております。
 

みかんも色づきはじめました・・・

2009-10-05 22:34:01 | 四季の風景
先日の雨で大地も潤い、農家の方も一安心といったところです。
今、極早稲みかんが採れています。祭りの頃の、このちょっと青くてしょっぱい
みかんがなんともいえないのです、ああ、祭りがやってきたな、と。

台風がやってきていますが、どうか四国をはずれて無事通過して欲しいと
願っています。
祭りの練りも今日からお舟組が始まり、本格的になってきました。
朝晩と涼しくなり、そろそろこちらもやっと暑さから開放されそうです。

特別企画 狩浜祭りを徹底的に話そう!

2009-10-01 21:06:39 | お祭り
さてお祭り月となりました。
私たち種まきごんべえの会では、お祭りを盛り上げてゆこうと
今回こんな企画をしてみました。
題して、「これぞ、狩浜祭りの真髄だ!とことん話して
       正統・狩浜祭りを徹底研究!」

この企画の目的は、昔から受け継がれている狩浜の祭りをそのままの形で
後世につなげてゆく為に、お舟、鹿、牛鬼などの練りを中心として
その重鎮の方を招いてお話を聞こうというもの。年配の方しか知らない、
判らないような祭りのしきたり、伝統から、各家庭での祭りの日の様子、
なぜ?と思われるような疑問にいたるまで、この際徹底的に学習してみようと
予定しております。
当日はこの内容を記録して、何かのお役に立てればと思っています。