狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

牛鬼の準備は・・・・・?

2007-10-18 22:26:24 | お祭り
さて、この時期、メインの牛鬼はどうしているかと言いますと・・・・

写真のように、まだ影も形もありません。
先日、山から竹とかずらを切りだし、かずらは毎日水をまいて
乾燥を避けています。24日の日に本体を海に一晩つけ、
翌日からこれらの竹やかずらを使って形をつくってゆきます。
そして、お祭り当日の朝5時ごろ、潮ごり、本体への頭や毛の取り付けを
します。そしてお宮へ上がって、いよいよ本番を迎えるのです。

小さい頃、この牛鬼をつくっているところを、学校から帰ると
走って見に行きました。
いよいよお祭りだなあ~と、わくわくしたものです。
やっぱり、狩江の牛鬼は最高だな、なんて思いました。

今年も、ごんべえの会では”お祭り帰らんかな絵葉書”を制作致しました。
近々あなたのお手元に家族や友人からこの絵はがきが届くかもしれません。
今年は、10月27日(土)が、お祭りです。
どうぞ、みなさん、狩江に帰って、いっしょにお祭りを楽しみましょう!


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3 コメント

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あれー、まだかげも形もないの? (晶子)
2007-10-19 02:36:28
あれー。私はこの時期、牛鬼がまだかげも形もないなんて、知りませんでしたぁ。まだ、竹が切ってきてあるだけなのねー。

もう1週間そこそこしか、時間が残っていないのに、
間に合わないじゃーないの?などと心配してしまいます。

去年使った牛鬼かごを、今年も使用して、補強するのかとばかり思っていたら、かごは毎年新しいものを、
直前になって作るのですねー?

このブログを見ることで、初めて見えてきた、カリエのお祭りがあります。随分知らなかったことも多かったです。

小さい頃は、そうした裏方を知らずに、お祭りの当日だけ、のほほーんと楽しんでいたのですね。

勉強になりました。
ありがとうございます。
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牛鬼のかご (スタッフより)
2007-10-19 23:08:13
多分、去年のかごを補強すると思います。
牛鬼のみなさん、お知らせ下さい。
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かご (ととい)
2007-10-30 00:11:41
かごは数年に一度しか作成しません。それも痛みがひどい時だけ。でもそのかごは人間で言えば「背骨」だけみたいなものです。このかごは水分を含ませて折れないようにするために一晩海につけます。このベースかごに写真の青竹や外側に丸木をかずらで縛り付けて大きくします。ベースのかごだけなら二人でも持ち上がるほどですが、青竹+丸木+毛+みんなの期待でほんと重くなります。雨でも降ろうものなら....
牛鬼の面も昔は毎年作り直していたように思います。というのも、うちの隣のじいさんが仙貨紙を幾重にも張り合わせて夏頃から作っていたのをみていたのでした。一枚貼ってはほおっておくので、子供には退屈な光景でしたが、祭りの足音は夏からひそやかに響きはじめていました。時折牙を削っているのも見ました。使い古した、でも手入れの行き届いたナイフのような鋭い切れ味に見入ったものです。あのじいさんの姿はよく覚えているんだけど、話してるとこは全く記憶が無い。一人黙々と何一つ迷うことなく淡々と手を動かしていたように記憶しています。ひだまりのなかで、じいさんを眺めていたひと時はとっても静かな時間でした。
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