空のように…

空:広い。大きい。変幻と不変・・・
勝手にそんなイメージ持ってます。
まあ、空も怒りはしないでしょう。

人体の不思議展

2006-08-16 23:01:23 | 健康・科学, etc.
今日、帰筑しました。

仙台を出る前に、人体の不思議展を見てきました。
前に東京でやっていて、見そびれたと思っていたらこっちにきていたとは。

いろんなところがいろんな意味ですごかったです。
だって、標本ですよ?本物です。しかも人。
でも、まるでモデル模型みたいな雰囲気でした。
触れてみようコーナーとかあるし。子供連れも多かったです。
一般に公開するという考えは良いと思うけれど、献体者のプライバシーとか倫理的には大丈夫なのかな。
まさか、自分の遺体がこんな風に公開されているとは思うまい・・。
いろいろな意見があるようです。
学術的な資料と見るか、見せ物と見るか。
「ヒト」と見るか、「人間」と見るか。
「標本」と見るか、「死体」と見るか。
対象が「人」で、「本物」で、しかも内部構造をあらわにしているからこそ出てくる問題点だろうなと、思います。

普通、標本というと、ホルマリンにつけたものや剥製をイメージすると思いますが、今回の標本は、『プラストミック標本』というものらしいです。
ホルマリンにつけた標本を、アセトンに何段階かに分けてつけることで水分を抜き、その後シリコンの液だかにつけてシリコンをしみこませ、特殊なガスで乾燥させることで、作製すると書いてありました。(設定を変えればホラー映画になりそう)
こうすることで、匂いも無く、丈夫で、常温保存できるようになるらしいとか。
確かに、触ってみようコーナーでの感触はゴムに似ていました。展示場は常温だったし。(やや暑かった・・・)

展示は、全身/各部位の筋肉や骨、内臓(消化器系や、呼吸器系、循環器系など)、神経の標本などなど。
心臓の大動脈/大静脈が本当に太かったのと、全身に本当に細かく張り巡らされた血管系に特に感動しました(血管だけの標本は、どうやって作ったんだろう?)。

「本物」の持つインパクトは大きいです。
「本物」だからこその問題もありますが。