アスリートクラブ(コモディイイダ)ブログ

秋は日体大長距離競技会からスタート

つぶやき744 就職活動を控えた3年生の皆さんへ

2016-09-18 00:01:58 | 会沢陽之介

競技をがんばってきた学生の皆さんへ

体育会でなくても文化部でも1つのことを追求し、取り組んできた皆さんに人事部の採用の仕事をしている者として、また体育会出身の一足先に社会へでた人間としてアドバイスしたいと思ったことがあり、今回、投稿させて頂きました。

1つのことに楽しさややりがいを見つけ、様々な人間関係の中で頑張ってきた皆さんですが、採用担当として思うことは、面接時にしっかりとそれらがアピールできていないことが多く、もったいないということです。

部活は何のために存在するのか?
昨今は少子化に伴い、学生をいかに集めるかという宣伝広告になっている傾向もあります(※私はこのことを全く否定はしていません。国立でない限り、生き残りを懸けるのは当然ですから。ただ今回はこの話には触れません)が、そもそもは課外授業であり、学問だけでなく、集団の中で社会性を身に付けるために存在しています。
社会人になってもプロや実業団選手で生きていくという人は非常に極少数です。もちろんそれを求めて夢を描いている人も多いと思います。しかし実際に就職活動を始めるという時期になると、自分の実力と可能性を見つめ直し、一般就職という方がほとんどでしょう。


今、多くの企業はコミュニケーションスキルをもち、将来リーダーシップを発揮してもらえる人物を求めています。
そういう意味で、部活動を大学まで続けてきた人物というのは、間違いなくそれらをもっているだろう!と欲しがっています。

私がもったいないと思う理由は大きく2つあります。
1つは、
大手と言われ、入社が難しい企業も間違いなく欲しいと思っており、実際に入社している方もいるでしょう。
ですが、大半が最後の大会が終わるまでは就職活動に本腰を入れないという自身の中のルールで、様々な企業が一斉に採用活動をはじめて一番多く内定を出す一次選考の説明会に参加していないのではないでしょうか?

社会人になれば、1つのことだけをする仕事などまずありません。芯となる業務はもちろんありますが、様々な案件が次から次へと入ってきます。就職活動前に、ほぼ単位が取れていれば、部活と就職活動は競技力を落とさずに、必ず両立できることだと思います。逆に言えば、そうした両立ができる行動力があるからこそ体育会の学生が求められているとも言えます。
しかし、最後の大会までは就職活動に本腰を入れないということを言い換えれば『好きなこと』を貫きたいから、苦手(未知なこと)な他の活動(就職活動)を後回しにしてしまうとなります。会社はそういう人物は求めていないでしょう。

○私からの勝手な一言アドバイス
まず、3年生の11月には将来のことを考え自己分析をしましょう。そして3月1日の就職サイト解禁と同時に少しでも興味がある会社にはとりあえずチェックをしてエントリーだけはしておきましょう。
そしていつから説明会があるのか、選考が始まるのかはチェックしておきましょう。
エントリーをしていれば、企業から説明会などの案内が送られてきますので、忘れてしまうこともなくなります。
一度説明会や選考に進めば、もし大会と選考が重なった時にも人事に連絡をすれば、ある程度は対応してもらえるはずです。
人気企業の場合、最初の募集の説明会に参加しなければ、もう入れるチャンスを失ってしまいますので、ここは大きなポイントです。
1%の可能性にも懸けるのが競技者かも知れませんが、応募が終わった0%の可能性に懸けるのは無謀というものです。

2つ目のもったいないと思うことは、
経験してきたことをうまく伝えられていない。

体育会でがんばってきた学生に企業が求めている一番大きな要素は、最初にも記載した通り、コミュニケーション能力と将来のリーダー性です。
特に入社後に競技をする訳ではありませんので、聞きたいのは、力を入れてきた部活の中で、どういう立ち位置で、先輩や同期・後輩と接してきて、
最終的にどんなことを学んだのかということ。
そして、それらの経験を通して、入社後にどう頑張れるのかを分かりやすく表情豊かに話すことです。面接官がこの学生が入社したら、誰々の部下につけたら伸びそうだ、あんな仕事をしてくれそうだとイメージをしてもらえるような話ができることが望ましいでしょう。
そのためには、説明会で志望している会社にはどんな仕事があり、どういう人物を求めているのかを調べ、それに自身の経験を合わせて話すことが大切です。
難しいと思うかもしれませんが、皆さんは対戦相手や気象条件などを想定して大会やレース・試合に向かっていると思います。
それと同じことです。
同じと考えれば、そうした準備はして当然ですよね。そして、必ずできるはずです。
企業が行うマーケティングのような難しいことを調べる訳ではありません。
対戦相手がいて、互いに対策を練ってきている大会よりもハードルは低いはずです。分からなければキャリアセンターの方と相談し、対策を練ってみましょう。

○私からの勝手な一言アドバイス
少し2つ目にもったいないことから、ズレますが、コミュニケーション能力を理解するということです。
コミュニケーションとは、周りとうまくやっていくということですが、往々にして競技を大学までやってきた学生は、拘りや引けないことなどを持っています。
これは当たり前ですが、そこをうまい表現で説明できないと、納得いかないことには反論するタイプと取られてしまう可能性があります。
皆さんが、引けないことや拘りを持つまでに至った経緯は、様々な困難や失敗を繰り返し、いわばその競技の集大成ともいえる大学4年になるまでに積み重ねてきた考えです。
会社で例えれば、ある程度の地位に立ったものと同じです。そうした立場になれば、引けないことや拘りをもっている方が芯があると思われ、会社で何かを言われたりはしません。
しかし最初に求められるコミュニケーション能力とは、簡単に言えば、機嫌などに関係なく
①挨拶が明るく自らできる。
②人の話に相槌をしながら聞ける
③考えを聞かれたら、質問の意図を捉えて応えられる
④失敗を隠さない
⑤謝れる
⑥上司や先輩からの話はメモをとる習慣がある
⑦遅刻をしない。万が一、遅刻をする場合は正直に理由を説明する
などです。

そう考えれば、難しいことではありませんね!

私は体育会でがんばってきた学生が社会でその意義を存分に発揮し活躍していけることを願い、応援しています。


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