2010阪神ジュベナイルフィリーズ回顧

久々に回顧を残しておこう。
今日行われた阪神ジュベナイルフィリーズの回顧を。


＜ラップタイム＞
勝ち時計　1:35.7
ハロンタイム　12.5 - 11.2 - 12.1 - 12.7 - 12.7 - 11.7 - 11.2 - 11.6
上り　4F 47.2 - 3F 34.5


内枠の馬が好スタートを切る。
有力どころのレーヴディソール、ダンスファンタジア、アヴェンチュラは出遅れる。
真ん中からピュアオパールがハナを切り、２番手にファンタジーステークス勝ち馬のマルモセーラ。
出遅れた各馬は後方からレースを進める。
半マイル通過が４８秒５とスローな流れ。ラスト３ハロンが全て１１秒台ということもあり、正味６００ｍの競馬。
直線に入って逃げた２頭をツルマルワンピース・ライステラスが捕まえに掛かる。
さらに外からダンスファンタジアが襲いかかるが伸びを欠く。
その外からレーヴディソールが徐々に差を詰め、残り１００辺りで先頭に立つとそのままゴール。デビューから３連勝でＧⅠ制覇となった。
２着には直線内を突いて伸びたホエールキャプチャ、３着にはライステラスが入った。


勝ったレーヴディソール。
スタートで少し後手を踏んだ。それでもいつもよりゲートは出たと鞍上の福永の談話。
道中は中団より少し後ろ、１０番手辺りの外を進む。
一瞬直前で掛かっていたダンスファンタジアにつられて掛かる仕草を見せたが、特に問題なし。
直線外からしっかり伸びて前を捕らえた。
芦毛の馬はパドックではあまり良く見えないことが多いが、この馬は全くそれが無く、一目で素晴らしいデキだと判断出来た。
これでもまだ成長する余地があるように感じるので、まだまだ強くなりそう。
この後はチューリップ賞→桜花賞→オークスの王道ローテを歩むことになるだろう。
現状恐れるものは脚元の故障だけ。無事に出てくれば勝ち負け。桜花賞の最有力候補で間違いない。


２着のホエールキャプチャ。
好スタートを切ってスタート直後から好位に付ける。
４角では内を突く。直線入口で外に寄ってきたフォーエバーマークとマイネイサベルに挟まれる。
さらにその後、内にいたマルモセーラ、外からツルマルワンピースにも挟まれ一瞬追えない場面があった。
が、間を割って伸びてくると良い伸び脚を見せた。レーヴディソールには競り負けたが内容ある２着。
パドックでは良い意味でまとまっている馬で、デキは良かった。
逃げても追い込んでも結果を出せる馬。マイルまでなら上位でやれる。


３着はライステラス。
中団より少し前から４角で先団に取り付く。
外から早めに先頭に立ったが、上述の２頭に差された。
それでも８番人気の低評価を覆す好走だった。
パドックではデキは良かったと思うが、他に良いのがいて個人的な評価は６，７番手辺り。
その辺は個人的に評価を間違えたと思った一頭。
こちらは３着ということで本賞金を稼げなかったが、どうもレース後の調教師の談話ではトライアルを使うなら早めに栗東入りするよう。
桜花賞に出られれば今回同様有力な一頭。


４着以下ではやはり４着のアヴェンチュラと２番人気で９着に敗れたダンスファンタジア。

４着のアヴェンチュラは札幌で見た時より馬が良化していた。
元々スケール感があって、レーヴディソールの相手筆頭のパドック評価だった。
ということもあり、スタートでの出遅れはかなり痛かった。
距離は伸びれば伸びるほど良くなるだろう。桜花賞でも有力な一頭だが、オークスでも楽しみ。

一方のダンスファンタジア。
パドックでのデキは悪くなかったと思うが、レーヴディソールやアヴェンチュラに比べると一枚落ちるデキだった。
そしてレースでは出遅れて終始掛かり続けるチグハグな競馬になってしまった。
馬体の成長も必要だが、気性面でも成長が必要と課題は多いように思う。

その他では新馬１戦走っただけのリトルダーリンなんかも良かった。
レースではこちらもチグハグになってしまったのが残念。レース経験積めば面白い。


レーヴディソールが強さを示した阪神ジュベナイルフィリーズ。
これから牝馬戦線は来年の桜花賞・オークスに向けて１月のフェアリーステークスから戦いが始まる。
来年の桜花賞にレーヴディソールを脅かす存在の馬が現れるのか？引き続き注目したい。