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僕の、世界の中心は、君だ。

2006-09-07 08:14:48 | 韓国映画

 Postmandd_1 

監督:チョン・ユンス
出演:チャ・テヒョン(スホ)
    ソン・ヘギョ(スウン)
2005年、韓国

結末を含んだ感想になっていますので、未見の方はお読みにならないようお願いします。

僕は_
君のために泣き
君のために笑い_
君のために生きる
これから
僕の”世界の中心”は君だ。

>>気はいいけれど、平凡な高校生スホ。成績も容姿もいたって普通だ。(イソギンチャクみたいな顔だって、笑)
同じクラスの女の子スウンは、学校でも目立つ存在。
美人で性格もいいスウンは、当然、男子の人気の的。
そんなスウンが・・

日本の『世界の中心で、愛を叫ぶ』のリメイクです。
『世界の中心で、愛を叫ぶ』は若い二人がよかった。
喪失と再生を描いていました。

このふたつの映画は骨組みは拝借しているけれど、全く別のものだと思います。
映画を見始めてから最初は比較していたけど、途中で気にならなくなりました。

スホは初恋の人が忘れられず、故郷に帰って来ないと同窓生が噂しているところへ、10年ぶりに当人が姿を見せる。
当時を知る親友、悪友が海に向かって叫ぶ台詞が早々と胸にグッときてしまいました。

「こいつは初恋のオマエが忘れられないんだ。もう自由にしてやってくれ」
いい友です。

お話はシンプルで、彼女は白血病という不治の病です。
深刻になるはずの物語がチャ・テヒョンの持つ明るさで、一味もふた味も違う映画になっているんじゃないでしょうか。 笑えるのです。

危ぶんだ高校生姿もまんざらでもないのが不思議。30歳なのにね。
ソン・ヘギョはちょっと成熟した高校生かな。笑

夏の日の長き日を、冬の夜の長き夜を、ここに君は眠る。
百歳ののち、わたしもいずれはあなたの元に眠るであろう。
安らかにその日を待ちたまえ。____葛生

二千年前に作られた中国の詩、
亡くなった人を想う気持ちは現代も、少しもかわってはいないようです。

そうそう、コロッケって韓国でもコロッケなんですね。
やはり、学食では人気なのねと、妙なところに感心。

ちょっととぼけた葬儀屋の(写真屋さんではない。笑)スホの祖父、マングムの初恋のお話を挿入したことが映画をよくしていると思う。
祖父は父親を亡くしたスホを育て、スホたちの恋の行方もそっと見守っている。

祖父には亡くなった祖母には内緒の、50年間、思い続けた初恋の人がいた。

マングムは朝鮮戦争に行く前に愛した女性がいた。自分の認識ペンダントを彼女に託して別れた。
とぼけたおじいちゃんも、その頃は若くて男らしかったのだ!
戦争から帰ってきたが、あんなに誓い合ったその人は別の男性と結婚していた。

この世は縁だ。
縁があっても、すれ違う時はある。

でも、マングムの初恋の人は未亡人となり、それでも、彼を忘れていなかった。
その人にそっくりの娘に、初恋の人はマングムに葬儀をしてくれるよう遺言して逝った。
あのペンダントを生前、その人は大切に持っていたのだ。

マングムは涙ながらに胸に花の刺繍のついた死に装束を彼女に着せる。
お前には何もしてやれなかった。

待っていてくれ。私もすぐ行く。

感動がククッと寄せてきます。
若い二人のお話よりも重みがあるのは生きてきた歴史の違いかな。

スウンはこの世にしばしとどまった人魚姫だった?泡となって海に帰った?
最初から、スホはスウンに命を助けられている!

スホ、ん?
これからも、こんなふうにずっと呼べば答えてくれる?
恋する高校生らしい可愛らしい台詞。この幸せが続けばよかった。

「この世からいなくなることを考えると怖いけど、ずっと覚えていられるかが怖い!」

「スホは幸せになって!」

「なるとも!うんと幸せになってやる!」

無菌テント越しのキスシーンも美しいが、雨の中、民宿で初めてキスする場面では大きな無数の雨粒が一瞬、止まる。
あっ!きれい!ほわんと胸が温かくなった。

やはり、家族の絆やどこまでも一途な愛に日本と韓国の文化、人の心情の違いは感じる。

映画の中で竹富島が見えた気がするのは私だけ?汗;

10年ぶりにスホは思い出の民宿を訪ねる。
そこにはスウンの日記が残されていた。

歳こそとったが、相変わらず耳と口の達者!な民宿のおばさんを見て微笑むスホの笑顔が晴れ晴れとして見える。

10年の歳月はスホをどう変えたのだろう。

民宿Tシャツを着せられた呼び込みもいる。かわいい。爆

チャ・テヒョンが演技派であることに今頃気づく。笑

彼女が海を眺めていた島の絶壁一面に、赤い可愛い花が咲き乱れていた。

スホの心にも赤い花が満開に咲く時はきっとくると思わせる爽やかなラストだった。

辺りに気がねしながら笑った場面。

スホの祖母の遺影。リバーシブルになっていて、裏返すと、初恋の人の写真。なんだかな~;

悲しいんだけど、スウンが亡くなって、祖父の商売もののお棺に入ってすすり泣くスホ;そこに入るかスホ・・

『世界の中心で、愛をさけぶ』の拙感想はこちら↓

http://blog.goo.ne.jp/aili468/d/20050312


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あいりさん、ご覧になったのですね。^^ (みほ)
2006-09-07 16:47:15
あいりさん、ご覧になったのですね。^^
期待を裏切らない内容だったようで安心(?)しました。
感じ方は人それぞれで、それが面白くもあるのだけど、同じような人がいるとやっぱり嬉しい。

私はタイトルの違いに、日本と韓国の男性の恋愛に対する姿勢の違いがあらわれてるかなぁと思いました。
自分軸で語ってる日本版と、彼女軸で語ってる韓国版。
はたして、にこさんはタイトル言えるんでしょーかねー?(笑)
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これよりも『グエムル』を見ようかなと思ってます。 (にこ)
2006-09-07 18:45:08
これよりも『グエムル』を見ようかなと思ってます。
セシリア・チャンってサウスポーだったんですね。
返信する
★にこさん (あいり)
2006-09-07 20:51:39
★にこさん

『グエムル』ですか。
面白そうですよね。^^

みほさんの「にこさんはタイトル言えるんでしょーかねー?(笑)」はどういう意味なんでしょうか。笑

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★みほさん (あいり)
2006-09-07 21:31:46
★みほさん

>>タイトルの違いに、日本と韓国の男性の恋愛に対する姿勢の違いが
そうですね。熱いですね。
女性を守ろうとしていますね。
その割りにはおぼれて助けられてましたね。苦笑

>>彼女軸で語ってる韓国版。
ちょっと、羨ましかったり~~。
流石、純愛の本家本元ですね~。
返信する
『グエムル』にしてしまった。 ()
2006-09-07 22:12:45
『グエムル』にしてしまった。

いろいろな映画や本のつぎはぎ&ドタバタ?

「君だ。」にすれば良かったかな?
返信する
★たさま (あいり)
2006-09-08 09:09:37
★たさま

韓国映画は難病ものが続いてますから。どうかな。
私もどうかなと思いながら見ました。
オリジナルの邦画は見てたけど、韓国のほうは悲劇なのに笑えてしまう不思議な映画でした。アハハ
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