監督:ジェフ・ラウ
脚本:ジェフ・ラウ
出演:レオン・ライ(モウ)ン・シンリン(ジョジョ)
ン・マンタ リズ・コング
1994年、香港(日本未公開)
歌謡界では四天王の一人として人気を誇る、レオン・ライ。
出演映画数はそれほど多くないけれど、出演した映画では必ず輝きを放つ人だと思う。
『ラブソング』『天使の涙』『ヒーローネバーダイ』『終極無間』など。
ン・シンリンが彼女のデビュー作『逃避行』の役名、ジョジョとして出演しているのも嬉しい。
レオン・ライは貧しさと反抗心の強さから道を踏み外していく青年を持ち前のクールさで好演。
この人、上背があるのでスクリーンの中で映えて美しい。
ン・マンタがいつものコミカルな役柄と打って変わって孤独な父親を侘しく演じているのも珍しい。
映画は些細な心のすれ違いが重なり断絶してしまった父と子が再び心を通わせるまでを、モウとジョジョの恋を絡めながら描いた感動作。
父親は男手一つでモウを育てるが、ある日、モウは他所の子にお菓子を奪われる。
貧しく、卑屈に見える父親はモウに我慢させたが、負けん気のモウには納得できなかった。
どんどん悪の道へと走る息子を父は成すすべもなく、自ら見限ってしまった。
護送車の中で、世をすねて虚空を見つめるレオン・ライは目を引きます。
会うはずのない二人、住む世界の違う二人、モウはジョジョに出会ってしまった。
互いに強く惹かれあうが、ジョジョには大金持ちの婚約者がいた。
1000回瞬きをしたらまた、あの人に会えるような気がする。女心ですね。
再会できた後、モウは尋ねる。また会えるかな?
ジョジョ「”縁”があったらね」
前科者のモウは殺人容疑をかけられ、警察から追われ、父親さえ信じてはくれない。
柱にしがみついて待ったのに、桟橋にはジョジョは来なかった。
彼を目の敵にする警官にボロボロに殴られ、懇願し、それでもジョジョを待とうとするレオン。
首輪までかけられて。涙
レオン王子なりふりかまわぬ熱演。
2年後、あることから息子の無実を信じた父親は訴え続け、モウは容疑が晴れて釈放された。
やはり親と子なんだな。
暖かい情が二人の間を通う。
この場面はいいです。
ジョジョは結婚して幸せに暮らしてるだろうか?
生まれ変わって(気品漂う爽やかさ!うふ)真面目に働くモウはやはり彼女が忘れられない。
ここからの二人の心のゆき違い、すれ違いに見ているこちらはやきもき。
伝言メッセージのオペレーターたちの間でこのすれ違いの恋は注目の的となり、彼女たちが二人の恋の成就の手助けをしようとする。
彼女たちの喜んだり涙する姿が優しくて可愛い。
ここから結末に触れています。
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最後の伝言の電話を彼女たちの機転で直接モウに繋ぐことができた。
縁があったらあの桟橋で会いましょう。
ご無沙汰です。
怒涛のように香港映画のビデオを見ていた時期の一本です。
もう一度見直しました。
レオン・ライ良いですよね。
一番最近では『無間道終極』で見たけど、やっぱり光ってましたよ。