あいりのCinema cafe

只今gooブログにお引っ越し(工事中)

2046 (劇場)

2004-10-30 08:25:21 | 香港映画 (57)

Img10351707270_1

監督 ウォン・カーウァイ
出演 トニー・レオン 木村拓哉 
    チャン・チェン コーン・リー 
    マギー・チャン カリーナ・ラウ
    フェイ・ウォン チャン・ツィイー
今週はゆっくりとPCの前に座れなくて、久々の日記です;
さて、早く書きたかった『2046』の感想で~す♪

ん?何だろうこの感覚?
遠い未来から響いてくるような音楽と共に、虹色の光の洪水2046年の香港が目の前に広がった時のあの感覚は。。
ミステリートレイン?・・

まだこの映画を見ていない人のお楽しみに、できるだけおしゃべりは控えたつもりだけど。
これから見る予定の方はザッと流し読みして下さるといいかも。

映画は『花様年華』に続いてはいるけど、見ていなくても大丈夫だと思います。
ただ、カーワイ監督のこれまでの映画を見ているとより楽しめますが。
とても感覚的な映画で、シナリオなんてあったのかなかったのか、この映画をダメだと言う人の気持ちもよくわかるな。

お話はいたってシンプルで、ただ映画の雰囲気にドップリと浸かってればいいだけ。
人は誰もが秘密を持っているし。
2046は想像の中だけで存在するのだから。

『恋する惑星』と同じように人々は交錯し、互いの想いはすれ違っていく。
”輪廻”

前の日記に書いたように私は『欲望の翼』には思い入れがあって
ミミが出てきた時は悲しい映画じゃないのに涙がこぼれそうになった。
『欲望の翼』のラストシーンから今もずっと彼女は彼を探す旅を続けている。
カリーナは素敵過ぎます。カ、カリーナ~~~ア♪

また、『恋する惑星』と同じようにトニーレオンがやはりフェィ・ウォンに恋をするのが微笑ましい。
アンドロイドは物悲しいけど、『2046』はどうやらこの二人が主役らしい。
二人を軸に人々が関わっていく。
そして、ある二人がタクシーの後部座席に座り寄り添う場面はどこか『ブエノスアイレス』を思い出させる。
みんなが旅人で、自分の行く先を知らない。ミステリートレイン・・

「あなたは私を愛していないけど、私はあなたを愛している」
あっ、そうか、チャウはヨディなのかもしれない。
じゃあチャン・ツィイーはコーラ売りのマギー?
そんな深読みもまた楽しい。

人生なんて終わりのない旅みたいなものかも知れない。
確かなのは今という時間だけ。
”刹那”

カーウァイ監督よ、心地よい映画をありがとうと心に思いながらぽ~~っとして、私は電車を乗り過ごした。うう~涙

ラストシーンで私はこの映画はまだ終わっていないと思った。
それから、もうひとつ、『2046』の中にレスリー・チャンは出演していないけれど、彼はそこに確かにいた。


最新の画像もっと見る

27 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
み、観たのですねー『2046』!! (あいり~)
2004-10-30 16:34:45
み、観たのですねー『2046』!!
イイナァー。私も観たいです!(でも実は微妙なんです…)トニーレオン好きなんです!(観たい理由がそれだけだから…)でも、あいりさんの感想で観たい度が上がりましたよ。ミステリートレインですかー。わたし好きそう(笑)なので時間があいたら観に行きます~。
返信する
あいり~さん、映画行ってていいんかいな。 (あいり)
2004-10-30 17:11:26
あいり~さん、映画行ってていいんかいな。
でも、大丈夫だったんだね。

神戸も10年前はえらいことだったのよ;汗
うちは神戸の西なんでからくも助かりました。

で、で、で『2046』ね。
『欲望の翼』『恋する惑星』好き人間としては堪りませんわ。
ととととに~♪
ちゅうか当分他の映画見たくない。
これホントです;(σ(^◇^)大丈夫かなあ、えへへ)
返信する
この映画、マスコミに踊らされてなんとなく見に行... (Hitomi)
2004-10-30 21:17:05
この映画、マスコミに踊らされてなんとなく見に行った人にはちょっと不評のようですが・・・、私は王家衛監督の集大成のような映画で好きでした。
トニーの目は相変わらず世の女性を虜にしてしまいますね。
《欲望の翼》のミミはその後あんなふうにヨディの姿を求めて生きていたのかと思うと切なくなりました。カリーナはやはり大女優ですね。
返信する
ひ~とみさん、こんばんは。 (あいり)
2004-10-30 22:48:00
ひ~とみさん、こんばんは。
トラックバックありがとう。

『2046』は訳がわからないという人の感想をたくさん見かけたので、分からないのね~と気楽に見にいきましたよ。あは

この一作を見た人は訳分からないかなあ。
香港映画ってこんなところあるものね。
うちわネタや、パロディや。笑
慣れてしまいましたわ。(*^^)b
もう一度あの雰囲気に浸りたいです。
返信する
トラックバックありがとうございました。 (りえ)
2004-10-31 12:44:19
トラックバックありがとうございました。
こちらからもトラックバックさせてもらいました。
カーウァイ監督の映画はシナリオが彼の頭の中にしかないことで有名ですよね。
【2046】も完成するまでに【欲望の翼】から考えたら5年どころか14年・・・
その間にどれだけの変化があったのでしょうね。
香港公開から一ヶ月、まだ【2046】の世界にはまっています。
返信する
TB感謝です。 (xina-shin)
2004-10-31 12:58:01
TB感謝です。
『欲望の翼』『恋する惑星』気になってはいるんですが、ツタヤでは貸し出し中なんですよね。落ち着いたらゆっくり見てみようと思ってます。
返信する
どうも^^ (yyz88)
2004-10-31 19:46:45
どうも^^

今まで、トラックバックしたことがなかったので、試しにやってみましたが、上手くできてるかな?^^;

こちらサイトのの皆様には「2046」好評のようでなにより^^ 残念ながら私はウォン・カーウァイとは赤い糸で結ばれてなかったみたい(笑)

返信する
ども、コメント&TBありがとうございました。 (hal)
2004-10-31 21:06:31
ども、コメント&TBありがとうございました。
なんか皆さん否定的な感想が多かったので、あいりさんのコメントを見て嬉しかったです。

では!
返信する
TBありがとうございました。 (tzucca)
2004-10-31 22:39:49
TBありがとうございました。

「欲望の翼」を観たころは、"アジアにもゴダールばりの映画を作る監督が現れた!"なるレビューを雑誌で読んで、そういう意識で観ていたなと今から思えば…。
「2046」は、「花様年華」も「欲望の翼」も「ブエノスアイレス」も、カーワァイの世界がてんこもりでした。
編集・構成の苦悩も含めて、永遠に終わらない映画のようにも思いました。だから、ハマった人にとっては、余韻がいつまでもいつまでも続いてしまうんでしょうね。

>>『2046』の中にレスリー・チャンが...

その不在によって、たしかに存在してましたね。
だから、僕、チャン・チェンの最初のアップが、一瞬レスリーに見えてしまいました(^^;
返信する
TBありがとうございました。 (あじさい)
2004-11-02 21:39:08
TBありがとうございました。
こちらからもさせていただきました!
そう、「2046」は余韻が残りますよね。
私の場合、観ているときよりも、
さらに見終わった後の方がなんだか来ます。
カリーナさん、ほんと良かったです。
痛々しいほど一途で。
レスリーは出ていないものの、すごく存在を感じましたね。

話は変わりますが「さらばわが愛」私も好きな映画です。
長いけれど、ぐぐっと引き込まれてしまいます。
そしてレスリーの美しいこと。
これからも遊びに来ますね。
返信する

コメントを投稿