製作 デビッド・O・セルズニック
監督 ビクター・フレミング
原作 マーガレット・ミッチェル
音楽 マックス・スタイナー
出演 ヴィヴィアン・リー(スカーレット・オハラ)
クラーク・ゲーブル(レット・バトラー)
オリビア・デ・ハビランド(メラニー・ハミルトン)
レスリー・ハワード(アシュレイ・ウィルクス)
ハッティ・マクダニエル
トーマス・ミッチェル
バーバラ・オニール 1939年、アメリカ
私の年代の女性は一度はこの映画を見ているのではないかな。
初めてこの映画を見たのは、私は高校生だっただろうか。
母と一緒に見た。
それから、何度見ても結末には胸が締め付けられる。
もう一度、スカーレットとバトラーに幸せになって欲しいなんて本気で考えた。
彼らがそれからがどうなったのか知りたいと渇望したものだ。
私と同じ気持ちの人が多いから、続編も作られたのでしょう。
プライドが高く一途で自分中心と欠点の多いスカーレットを自分の中に見る。
私はとてもじゃないけど、メラニーではない。
ただ、欠点が多いほうが人間らしいと思うけれど。
人はそれを失った時に、その人がかけがえのない人だったと知る。
しとやかなメラニーはいつも静かにスカーレットの後ろで彼女を守っていたのだ。
最後にスカーレットが、自分が本当に愛していたのはバトラーであることに気づく。
バトラーの台詞。
「君は謝れば何でもそれでですむと思っているが、そうではないんだよ」決定的に二人の間が壊れたと知れる悲しい台詞でした。
人生には取り返しのつかないことがあるのに。
今も私はそれを学ばず、愚かにも繰り返している。
原作も読んだが、壮大な歴史小説でもあった。
原作の一節をよく覚えている。
「スカーレットがアシュレイをもっと理解していたら、彼を愛さなかっただろう。
レットをもっと理解していたら、彼を愛したであろう」
恋愛や人生についててまだ無知だった私の頭の中に、この言葉が鐘の音のように響いたことを覚えている。
人生の折り返し点で、まだ大人になりきれていない自分がいる。
アメリカはこの映画を第2次世界大戦中に製作したという事は後で知った。。