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あいりのCinema cafe

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大脱走・THE GREAT ESCAPE (劇場)

2005-06-06 09:12:15 | アメリカ映画 (40)

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監督: ジョン・スタージェス 
製作: ジョン・スタージェス 
原作: ポール・ブリックヒル 
脚本: ジェームズ・クラヴェル W・R・バーネット 
音楽: エルマー・バーンスタイン 
出演: スティーヴ・マックィーン( ヒルツ)
     ジェームズ・ガーナー( ヘンドリー )
     リチャード・アッテンボロー( バートレット)
     ジェームズ・コバーン(セジウイック)
     チャールズ・ブロンソン(ダニー)
     デヴィッド・マッカラム 
     ハンネス・メッセマー 
     ドナルド・プレザンス 
     トム・アダムス 
     ジェームズ・ドナルド 
     ジョン・レイトン 
     ゴードン・ジャクソン 
     ナイジェル・ストック 
     アンガス・レニー 
     ロバート・グラフ
     ジャド・テイラー     1963年、米
公式サイト
わたしはいったい幾つだったのかな、幼い弟までが劇場で、グズらず夢中で観ていたのを覚えています。
休憩までありました。(笑)

映画は途中、シリアスな場面もあるのですが、それにも増して、手に汗握って最後までハラハラ、ドキドキ。
とにかく面白かった。

舞台は第二次世界大戦中のドイツの脱出不可能とされた捕虜収容所。

アメリカ映画がアメリカらしかった、(笑)最高傑作だと思います。

何よりも一人一人のキャラクターが明解です。
収容所内での不思議な物資調達係、、ジェームズ・ガーナー、仕立て屋、ドナルド・プレザンス、穴掘りのスペシャリスト、チャールズ・ブロンソンと名優たちの共演です。

ドナルド・プレザンスは『ミクロの決死圏』では特異な裏切り者を演じました。
映画を見る人はこの人の顔には見覚えがある筈。
当時、TVシリーズで大変な人気であったデヴィッド・マッカラムの顔も見えます。

脱走は戦線の後方かく乱という意味もあるのですが。
マックィーンはそんなこと我関せずの一匹狼。
捕まっても、捕まっても、脱走します。

また、収容所に戻されると独房でキャッチボールをする彼の姿が心に残っています。
大胆不敵、かつ、繊細な神経を持ったマックィーンらしさが表れた名場面です。

50歳の若さで病と壮絶に闘っていってしまいました。早過ぎる。
友達の一人がいなくなったように悲しかったものです;

マックィーン!ネバーギブアップ!
不屈の魂を持った名優でした。

脱出までも数々のエピソードがあって、彼らの脱走の仕方がまた面白い。
飄々と自転車で去っていく者。
ボートで逃げる人。
悲劇的な最後を遂げる人もありますが。涙

この映画を思い出すと、あの大脱走のマーチが聞こえてくるようです。
やられてもへこたれないマックィーンの不敵な笑みが忘れられません♪

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TB送信:samuraiの気になる映画映画の心理プロファイル


砲艦サンパブロ(劇場にて)

2005-03-12 10:04:48 | アメリカ映画 (40)

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監督 ロバート・ワイズ
出演 スティーヴ・マックイーン(ホルマン)  マコ(ポーハン) 
リチャード・アッテンボロー(フレンチー)
   キャンディス・バーゲン(シャーレー)         
1966年

ある夜、TVを見ていたら、マコ・岩松信の元気な姿を見かけて嬉しかった。

「砲艦サンパブロ」この映画で彼を初めて見て、彼が日本人であることを知って驚いた覚えがあります。
私も当時はまだ世間知らずで、この映画に強烈な印象を受けた。
確か従兄弟と二回も見に行ったっけ。
もう細かいことは忘れてしまったけど、重厚な映画でした。
第二次世界大戦前の上海の沖合いに砲艦サンパブロは停泊していた。

冒頭、スティーブ・マックーインが水夫姿でサンパブロに乗り込む。
小柄で精悍な身体に白い制服が似合い軽やかな身のこなしに見とれた。
ホルマンはそこでクーリー(苦力)として船底で、油にまみれて働く若い中国人ポーハン(マコ)と出会う。
ポーハンは船がどういう仕組みで動くのかも知らない。

ホルマンは真面目で働き者のポーハンが気になり、少しづつ彼に船底の機械の説明をする。
「これがバルブだ、分かるか!?」
ポーハンも懸命に機械の仕組みを覚え「ばるぶ」と繰り返し発音するがうまく言えない。
「バルブ!」と正確に言えた時ホルマンとポーハンとの間に友情が成立する。

人種も身分も越えた人間同士としての友情。全身が熱くなる感動。
この時の二人の表情が忘れられません。

映画は人間ドラマで。
フレンチーと中国人女性の命がけの恋が語られ。
パブで働く黒い瞳が悲しい薄幸の中国人女性を演じた女優が大変印象的だった。

アメリカと中国の緊張が高まる中、ホルマンの警告を聞かずうっかりポーハンは下船してしまう。
裏切者として彼は人民に捕らえられ磔にされ、見せしめとして嬲り殺しにされる。
ホルマンの取った行動は衝撃的なものだった。

ホルマンは銃を取り、ポーハンを苦しみから救う・・・
この行動の是非はマックイーンの深く蒼い瞳の中に見えるようだった。

シャーレーや父親の牧師や非軍人を救い出すのがサンパブロの受けた使命だった。
彼らは山奥に追い詰められ、ホルマンは愛するシャーレーを逃すためおとりとなって、一人でそこに残る。
一人であることを敵に悟られないように自分の名を呼び、去った仲間の名を呼ぶ。

ホルマンの孤独が切ないです。

この最後の場面は『誰がために鐘は鳴る』のラストシーンにも似ていますね。
ポーハンを苦しみから救うために撃つ場面は後の『ラスト・オブ・モヒカン』でも見られました。


ネバーランド(劇場)

2005-01-25 09:34:52 | アメリカ映画 (40)
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監督 マーク・フォースター
出演 ジョニー・デップ(ジェームス・マシュー・バリ)
    フレディ・ハイモア(ピーター)
    ケイト・ウィンスレット(シルヴィア)
    ジュリー・クリスティー(シルヴィアの母)
    ダスティン・ホフマン(チャールズ)2004年

公式ページの心理ゲームが面白いのでやってみてはいかがでしょう?
貴方のピーターパン度は?(笑)
ネバーランド』の登場人物の中であなたは、誰にもっとも近いでしょうか?

私はシルヴィアでした。とんでもない結果が出なくてよかった。
「子供達が自由な精神を持つことを奨励し、バリが語る空想の世界にも夢中になる。
あと一歩の勇気で、あなたの心にもネバーランドが訪れる!」そうです。(爆)

さて、お話は1903年のロンドンが舞台です。
劇作家バリは父親を亡くしたばかりのシルヴィア一家に出会う。
4人兄弟の中でも、繊細なピーターは悲しみに心を閉ざそうとしている。
ピーターの中に自分の幼い頃を見たバリは彼らを元気づけようとし、それは思わぬ結果を生む。
そう、それはあのピーター・パンの物語の誕生であった。
この映画は事実に着想を得て製作されたという。

私が期待していたお伽話風の物語ではなく、思ったよりしんみりした映画でした。
残念ながらティンカーベルは出てきませんでした;

同じ兄弟でも悲しみの受け止め方が違うのですね。
大人は嘘つきだ、傷つかないように早く大人になろうと、子供の空想の世界を捨てようとしているピーターにバリは物語を書くことを勧める。

ある出来事を子供たちはもう一度乗り越えなければならなくて。
外国の子供たちって、はっきり自己主張ができるんだな。
頭の固いシルヴィアの母に敢然と抗議する長男にスカッとした。

バリの奥さんはバリと一緒に冒険のできない人だったのね、可哀相でした。

久しぶりに見たケイト・ウィンスレットはすっかり成熟した女性になって美しいこと。
バリが用意した特別な美しいネバーランドに○○が入っていくところは思わずホロリ。

ついにはシルヴィィアの母の心も動いて、真っ先に拍手を送るところもいいな。
ジュリー・クリスティーだって!びっくり、あの『ドクトル・ジバゴ』の人?
ジョニー・デップは『シザー・ハンズ』で見かけてから、今は父親役も似合うようになったのですなあ。

映画の中で夫を亡くしたばかりの老婦人がにっこり微笑んで言う言葉、「時は人を追いかけてくるのよ」に成るほど~と思いました。

信じればネバーランドに行ける。
信じる? 信じるよ。

tin






クリスマスに見たい映画『スモーク』

2004-12-22 18:08:59 | アメリカ映画 (40)

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監督 ウェイン・ワン
出演 ハーベー・カイテル ウイリァム・ハート
    フォレスト・ウティカ      1955年

もう10年も前になるかな、震災後の神戸激励のために開催された「神戸映画フェスティバル」で、ウェイン・ワン監督のトークショーと共に見た映画です。

監督から大好きなこの映画の背景や映画への思い入れを幸運にも聞くことができたのです。

監督は香港で育ってアメリカに移住した人。

それで、マイノリティーの人々を描きたくてNYが舞台になったのだそうです。
質問タイムでは、若い人たちが勇敢にも英語で監督に熱い質問をしていました。
監督の穏やかな様子とともに、忘れられない感動の映画です。

煙草の煙の向こうに優しい人たちの顔が見える__

人情家オギー役のハーベー・カイテル、本当にNYの下町には彼がいそうな感じがする。ウィリァム・ハートも素敵。

みんな、何かしら人生の重荷を背負っているのだけど、お話はとっても暖かくて、人々の逸話が輝いています。

ニューヨークのダウンタウンに、聞き上手な煙草屋の店主、オギーがいる。
馴染みのお客が煙草を買いに来る。
最近、交通事故で妻を失い、立ち直れないでいる作家。
不良とのトラブルに巻き込まれた黒人の家出少年。

オギーは彼らを暖かく見守り、彼独特のやり方で手助けをする。   
やがて人々の人生は好転していく。
彼を理解してくれる優しい恋人ができた作家がオギーに尋ねる。
クリスマスに取って置きの良い話はないかい?

オギーが話し始める。
ある日、店で万引きしようとした不良少年が落し物をした。
クリスマスの夜に、それを届るために住所を訪ねると、年老いた黒人のお婆さんが一人で暮らしていた。

目の不自由なお婆さんはオギーを息子が久しぶりに戻ったと、大喜びで抱きしめた。
多分、お婆さんも途中で気付いただろうが。
「それで、オレはその夜は彼女の息子になることにしたのさ」

オギーのアルバムが印象的です。

毎日、同じ時間に同じ場所で・・そこから見えてくるものがあるんでしょうね。

ちょっと幸せな気分になれる映画です。

人情に厚いマスターが、煙草を燻らせながら、今日も街行く人々を眺めている・・・・・


『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ家の子供たち

2004-11-06 10:51:00 | アメリカ映画 (40)

昨日のお昼にNHKで、アラッと思う人たちを見かけた。
なんとあの映画『サウンド・オブ・ミュージック』の子供たち。

トラップ家の子供たちのひ孫に当たる4人でした♪
今、マリア役の女優さんと舞台に立っているそうです。
へえ~♪ 歌声もとっても綺麗で映画そのままでした。

マリア役の女優さんも良いけど、やっぱりジュリー・アンドリュースには適わない。
伸びやかな声と、暖かさと、あの豊かな表現力、やっぱりアンドリュースを超える人は出てこないのね。

旧いけれど、懐かしい心に残る映画です。
_________________________

『サウンド・オブ・ミュージック』

サウンド

監督 ロバート・ワイズ
原作 マリア・フォン・トラップ
音楽 リチャード・ロジャース
オスカー・ハマースタイン2世
出演 ジューリー・アンドリュース
クリストファー・プラマー
エレノア・パーカー
リチャード・ヘイドン
ペギー・ウッド
ヘザー・メンジース
ニコラス・ハモンド
アンジェラ・カートライト
アンナ・リー
マーニ・ニクソン        1965年製作   
                
この映画が実話である事は後で知りました。

映画は前半のマリアが子供たち相手に奮闘する部分と、後半のナチからの脱出部分と雰囲気がガラリと変わります。

わたしは前半が好きですね。
オーストリアの豊かな大自然の中での家庭教師のマリアと子供たち。
ジュリー・アンドリュースがマリアを生き生きと演じていて楽しいです。
オーストリアの風景がまた綺麗。
それに、やはりこの映画は音楽が素晴らしい。
あずまやで、トラップ家の長女が歌う「もうすぐ17歳」素敵なシーンでした。

子供たちを軍隊並みにしつける厳しいトラップ大佐への反発、それが次第に愛に変わって。
マリアは自分の気持に困惑し、修道院に帰ります。
シスターがマリアを諭し励ますために力強く歌う『すべての山に登れ』に感動しました。

アンドリュースは喉のトラブルのために往年の声を失ってしまいました。
とっても残念です。
でも、子供たちが歌う『サウンド・オブ・ミュージック』の清清しい調べとともに彼女の声は今も耳に残っています。

かたすみの映画小屋