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愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

PKO法にある武器弾薬「規制」を形骸化し弾薬供与・貸与という既成事実だけが残った謀略?仕方ない?

2013-12-27 | 日記

安倍自公政権が、南スーダン派遣している自衛隊のPKO部隊が持参している武器(9mm拳銃84丁 、小銃(89式5.56mm小銃又は64式7.62mm小銃)297丁 、5.56mm機関銃MINIMI5丁 )のうち、弾薬1万発を、国連の要請があったという理由から韓国軍に供与(貸与)しました。

このことについて、どのような事実の下において、どのような申し入れがどこから、どのようになされたのか、情報は一様ではありません。しかし、そのようななかで、「緊急性・人道性が極めて高い」という「理由」によって、「例外」として弾薬供与・貸与という「事実」だけが先行していったのです。ここに最大の問題点があります。

しかし、アッという間に弾薬が返却されることになりました。一体全体、この弾薬供与・貸与問題は何だったのか、です。いわゆるPKO法と武器輸出禁止三原則の形骸化という既成事実だけが残ったということになります。今回の事例が前例となって何でもアリとなるでしょう。

何故ならば、そもそも自衛隊の海外派兵(派遣と言っていますが)を合法化させ、憲法九条を形骸化させるものとしてPKO法が成立したこと、そのPKO法によって、弾薬を供与・貸与するところまで憲法九条の形骸化を既成事実化してしまったのです。こうした手法は、戦前戦後、一貫しています。これについては、後で検証してみます。

まず、以下の最新ニュースをどうぞ、ご覧ください。日本のマスコミは、韓国側の手前勝手差を強調する報道内容となっていませんか。返却は、参拝前から言われていたことでした。そのことは黙殺していつのです。ここに印象世論操作ぶりが浮き彫りになります。

軍需支援後に弾薬返却=靖国参拝で協力困難-韓国国防省 (2013/12/27-13:26)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013122700282

 【ソウル時事】韓国国防省副報道官は27日の記者会見で、国連南スーダン派遣団(UNMISS)に参加している韓国軍への自衛隊の弾薬支援に関し、「後続の軍需支援が到着すれば、すぐに返すことになるだろう」との考えを示した。

【特集】世界の小銃・機関銃~韓国K2ライフル、89式小銃、カラシニコフAK47~

 韓国政府内には、支援受け入れが、集団的自衛権行使を含む安倍政権の「積極的平和主義」を正当化する口実を与えたとの批判が出ていた。副報道官はまた、安倍晋三首相が26日に靖国神社を参拝したことに関し、「信頼が築かれていない日本とどのような軍事交流が可能なのか聞きたいと述べ、日韓の軍事交流・協力は当面難しいとの認識を示した。(引用ここまで) 

韓国軍、陸自の弾薬「すぐ返却」靖国参拝で? (2013年12月27日13時03分  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131227-OYT1T00635.htm?from=navr

【ソウル=中川孝之】韓国国防省の副報道官は27日の定例記者会見で、南スーダンで活動する韓国軍が、陸上自衛隊から国連を通じて提供を受けた小銃弾1万発について、補充の弾薬が届けば「すぐに(陸自に)返却することになる」と述べた安倍首相の靖国神社参拝に反発し、日本の支援は受けられないとの意思を示したとみられる。副報道官は首相の参拝に触れて、「信頼を築けない日本と、どのような軍事交流が可能なのか聞いてみたい」と述べ、防衛交流の今後の推進も難しいとの認識を示した。 (引用ここまで

韓国軍、南スーダンで自衛隊から借りた銃弾1万発を近日中に返却へ

ソース:聯合ニュース/Naverニュース(韓国語)(2013-12-23 14:32)
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=001&aid=0006664793

韓国軍、南スーダンで自衛隊から借りた銃弾1万発を近日中に返却へ …韓国本国から補給輸送機を急派

▽ソース:聯合ニュース/Naverニュース(韓国語)(2013-12-23 14:32)
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=001&aid=0006664793

■軍、輸送機を南スーダンへ急派 … 「ハンビット部隊に弾薬・火器補充」
軍当局が、内戦で流血事態が広がる南スーダンに駐留するハンビット部隊の防護力を強化するために火器と弾薬を補充することを決めたことが分かった。政府消息筋は23日、「ハンビット部隊の防護力補強のために火器と弾薬を積んだ空軍輸送機が今月25日ごろ南スーダンへ出発する」と明らかにした。金クァンジン国防部長官の主宰で22日に合同参謀本部指揮統制室で開かれた状況評価会議で、南スーダンに駐留するハンビット部隊に反乱軍勢力が接近していることから万一の事態に備えてこうした決定が下されたことが分かった。南スーダン内戦が終わって再建支援任務を遂行するために派遣されているハンビット部隊は工兵と医務隊が中心の編成で、個人火器が中心であり弾薬も十分に確保していないとされる。軍当局はこれに伴って、空軍輸送機を派遣して重火器などを供給することにした。軍の関係者は、「直ちに悪化する状況ではないが、最悪の状況を考慮してハンビット部隊に火器と弾薬を供給することにしたものだ」と説明した。

これと関連して、ハンビット部隊は当面の対応として南スーダンに派遣されている日本の陸上自衛隊に小銃弾1万発の支援を要請したことが分かった。軍関係者は、「我が軍が保有する個人火器(K-2)と互換性がある5.56㎜小銃弾を保有する外国軍は日本の陸上自衛隊しかない。ハンビット部隊に火器と弾薬が補充されれば、借りた弾薬を戻すことになるだろう」と説明した。

国連南スーダン任務団(UNMISS)の一員として南スーダン再建支援任務を遂行するハンビット部隊第二陣は工兵部隊を中心に280人余りで構成されている。長期の内戦の末2011年にスーダンから独立した南スーダンでは今月15日にサルバ・キール大統領の政府軍とマシャール前副大統領を支持する反対派が首都ジュバで交戦を繰り広げた。その後流血事態は南スーダン全域の部族対立へと拡大し、反乱軍は22日に主要な油田地域であるユニティ州の州都ベンティウを掌握するなど勢力を拡大している。(引用ここまで

どうでしょうか。これでは、国連からの要請ではなく、韓国軍が要請したということになってしまいます。ところが、日本の報道では、国連が介在していることになっているのです。以下ご覧ください。

毎日新聞 南スーダンPKO:日本、韓国軍に弾薬提供 - 2013年12月23日

外国への武器輸出を禁じた武器輸出三原則に抵触するため、菅義偉官房長官は譲渡が終わり次第、今回の譲渡を例外とする談話を発表する。政府は従来、PKOで国際機関から武器・弾薬の譲渡を要請されても応じない方針を示してきたが、「緊急性・人道性が極めて高い」として方針転換した。国会などで議論を呼びそうだ。

 国連南スーダン派遣団(UNMISS)と韓国軍が22日に日本政府に要請していた。譲渡の対象は、陸自が携行している5・56ミリ小銃用の弾薬。南スーダンの東部ジョングレイ州で活動中の韓国軍工兵隊(約280人)の弾薬が不足し、治安悪化に対応できないとして要請していた。

 安倍晋三首相は23日昼、公邸で菅氏や岸田文雄外相、小野寺五典防衛相ら国家安全保障会議(NSC)の4者会合を開催。UNMISSの部隊で韓国部隊が必要とする弾薬を保有するのは日本のみ▽韓国部隊の宿営地周辺に避難民が集まり、武力衝突の危険が高まっている▽南スーダン国外から弾薬を輸送するよりも迅速に対応できる−−として譲渡を決め、同日の持ち回り閣議で決定した。

 PKO協力法は、日本から国際機関に対する「物資協力」を認めている。ただ、政府はこれまで「人の殺傷、物の破壊を目的とする武器・弾薬の供与を要請されることは想定していない」として、要請があっても応じない考えを示してきた。政府は今回の譲渡を「法律には『武器・弾薬を除く』とは書かれていない。一刻を争う事態で人道性も高いため、必要な措置だ」と説明している。(引用ここまで

朝日新聞 弾薬譲渡、日韓説明食い違い 南スーダンPKO:2013年12月25日09時43分

【ソウル=中野晃】安倍内閣南スーダン国連平和維持活動(PKO)で弾薬1万発を韓国軍に無償譲渡したことをめぐり、日韓双方の言い分が微妙に食い違いを見せている。「緊急事態」を強調して初の弾薬供与に踏み切った日本政府に対し、韓国側は「予備のため」との見解だ。「万が一の事態を憂慮した予備分だ」。国連南スーダン派遣団(UNMISS)で活動する韓国軍が日本の自衛隊から譲渡を受けた弾薬の用途について、韓国政府は24日、こう説明した。さらに、「国連の派遣団を通じた支援だ」と強調する背景には、韓国世論への配慮もありそうだ。韓国国防省の報道官はこの日の会見で「我々も部隊の防護、基本的な任務遂行に必要な弾薬は持っていたが、(緊急の)事態が長期間続く可能性にも備えて、予備分を確保するために臨時に借りた」と説明。切迫した状況ではなく、韓国から補充分が届けば、日本側に返還する考えも示した。…(引用ここまで

東京新聞:政府、初の武器提供 南スーダンPKO 韓国軍に銃弾1万発 .2013年12月24日朝刊

 政府は二十三日の国家安全保障会議(NSC)と持ち回り閣議で、治安情勢が悪化している南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で展開する国連部隊に銃弾一万発を無償で譲渡する方針を決定した。日本時間同日夜に韓国軍に提供された。PKO協力法に基づき日本が他国軍に武器を提供するのは初めて。「緊急の必要性・人道性が極めて高い」とする官房長官談話を出し、国連の厳しい管理を前提に、武器輸出を基本的に禁じている「三原則」の例外とした。今回の措置には、安倍晋三首相が外交・安全保障の理念として掲げる「積極的平和主義」を国際社会に示す狙いがある。

 防衛省によると、南スーダン東部ジョングレイ州に派遣されている韓国軍が活動拠点としている国連施設に避難民が逃げ込み、対立する武装勢力が接近している状況だという。国連は国連施設を警備する韓国軍に銃弾が不足し、提供がなければ韓国軍や避難民の生命に危険が及ぶ可能性が高い事態だと判断日本時間二十二日午前に、日本政府に提供を要請した。銃弾は「89式五・五六ミリ小銃」と呼ばれる武器用で、在庫があったのは、南スーダンで展開しているPKO部隊の中では、韓国軍のほかは日本の自衛隊だけだった。PKO協力法では平和維持活動の協力のために必要なときは、閣議決定によって「物資」を提供することができると規定している。しかし従来の政府見解では物資として武器や弾薬を想定しておらず、例外措置が必要となった。これまでの三原則の例外措置としては、二〇〇四年の米国とのミサイル防衛共同開発・生産や、〇六年のインドネシアへの巡視船艇供与などがある。

<南スーダンPKO> 2005年まで20年以上続いた内戦を経てスーダンから分離独立した南スーダンの安定と開発への支援を目的とする国連平和維持活動(PKO)。正式名称は「国連南スーダン派遣団(UNMISS)」。日本政府は11年11月から首都ジュバのPKO司令部への派遣を開始。今年10月には派遣部隊を400人規模とした。(引用ここまで

【銃弾提供】陸自の井川隊長「南スーダンの韓国軍部隊長から電話要請があった。提供後、謝意の電話が届いた」

石破氏「国連介した要請、法的に問題ない」 弾薬譲渡(12/24) 

韓国国防省「平和維持活動でよくある協力」 弾薬譲渡(12/24) 

政府見解を大きく転換 南スーダンPKO、弾薬譲渡(12/24) 

陸自弾薬、韓国軍に提供 南スーダン、PKOで初(12/24)  

どうでしょうか。東京新聞の報道では国連からの要請が中心になっています。しかも韓国軍から感謝されているとの報道です。それにしても日本政府と韓国政府のニュアンスの違いは、それぞれの国の国内向けの視点の違いからでしょうか。そこで、以下のブログをご覧ください。PKOについて一覧しています。

南スーダン弾薬提供について調べてみた anond:20131225120526

その他、以下のような視点もあります。ご覧ください。

J-CASTテレビウォッチ  南スーダン「韓国軍へ弾薬提供」ホントはいらなかったなんて…素直じゃないなあ 2013年12月25日10時14分http://news.livedoor.com/article/detail/8379034/

自衛隊から韓国軍に銃弾1万発を提供、戻ってきた弾丸はどうなる .公開日時:2013年12月23日 23時08分 更新日時:2013年12月23日 23時10分



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