教室の中の我儘駄々っ子を叱りつけることをしないと
我儘が増幅して取り返しのつかないことが起こる!
それが昨今の子どもをめぐる事件を引き起こしているのだ!
一人芝居=独裁だということではないのか!
どこかの国の三代目と同じではないのか!
首相改憲発言/「一人芝居」は成果を生まぬ
河北新報/2016/3/30 8:00
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20160330_01.html
安倍晋三首相が憲法改正に向けて、従来にない踏み込んだ発言を繰り返している。
「私の在任中に成し遂げたいと考えている」
「(参院選の)公約に掲げて訴えていく」
ともに先日の参院予算委員会での発言だ。内輪の会合で、党是の憲法改正に意欲を示したというレベルではない。
夏に控える参院選で勝利し、衆参両院で自民、公明両党に憲法改正に賛同する野党を加えて改憲の国会発議に必要な3分の2の勢力を確保。自民党総裁の任期(2018年9月まで)中に、発議と国民投票を意図したものだ。
衆参同日選もささやかれており、今夏の国政選挙は憲法改正の是非が焦点の一つに浮上しそうである。
もっとも、現状は安倍首相の「一人芝居」に見える。
進軍ラッパを吹けど、党内の盛り上がりはいまひとつ。お試し改憲的に訴える「緊急事態条項」については必要性に疑念が指摘され、多くの野党も誘いに乗る気配はない。
日本世論調査会が2月に実施した憲法調査によると、夏の参院選で憲法改正賛成の議員が3分の2の議席に「達しない方がよい」が47%、「3分の2以上を占めた方がよい」の44%より多かった。改正の賛否についても賛成派が減り、反対派が増えた。
昨年12月の参院選に関する調査では、改憲勢力が3分の2の議席確保を望む回答は57%、望まないは33%で、今回逆転した。
世論は冷めたままだ。というより、宿願の実現へ意を決した感のある安倍首相の強気の発言で現実味を帯び始めた改憲に、むしろ慎重になりつつあるようにも見える。
安倍首相は国論二分の特定秘密保護法に次いで昨年、採決を強行する形で安全保障関連法の成立を図った。閣議決定により歴代内閣が憲法解釈で禁じてきた集団的自衛権行使を容認する手法に「違憲」批判が続く中、同法はきのう施行された。調査結果は憲法軽視にも映る安倍首相が掲げる改憲論への不安の表れでもあろうか。安保法廃止が参院選の争点になるのは必至だ。
いずれ憲法のどこに問題があり、どのように改めるのか。その必要性、緊急性とともに、具体的な改正項目を明示し、国民に納得してもらうことが発議の前提となる。
そうした手順を棚に上げる格好で、思いだけを先行させても理解は深まるまい。
衆院は既に議席の上で発議の必要条件を満たしており、高めで推移する内閣支持率を背景に参院選での大勝を当て込めば「(改憲の)千載一遇のチャンス」には違いない。
ただ、国民の期待は改憲ではなく、低迷感を漂わせ始めた景気の立て直しに向く。
安倍首相は経済政策「アベノミクス」の成果を強調、国政選挙を勝ち続けてきただけに、その動向がもくろみをくじく事態も否定できまい。
立憲主義の尊重は政治の要諦。憲法をもてあそぶべきではない。改正を求めたいのであれば、まずは国民に必然性と内容を丁寧に説くことが当たり前の作法だろう。選挙後に先送りするようでは誠意を欠くと言わざるを得ない。(引用ここまで)