愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

田母神氏を支持した若者に「リベラル」勢力が届かないのは何故か!都知事選の票の行方をめぐって

2014-02-26 | 日記

以下の発言を読んで、イロイロ考えてみました。その前に、長くなりますので、先に資料として掲載しておきます。若者に対する「見方考え方」が問われているように思います。都知事選挙については、以下の記事を書きましたので、ご覧ください。

都知事選、舛添氏の圧勝は違うだろう!もっと深めた分析をしてみてはどうでしょうか?ひとつの私案です! (2014-02-10 18:21:56 )

朝日新聞 若者に届かぬリベラル 宇野常寛さん、都知事選読み解く 2014年2月12日

朝日2月12日 27面

若者に届かぬリベラル 現実の不安に無策 ネット保守に対抗できず

 宇野常寛さん 都知事選を読み解く

平和や公正を重視する「リベラル」の声は、若者に届いていない。東京都知事選の結果をそう読み解くのは評論家の宇野常寛さんだ。注目するのは、既存の保守層よりタカ派色の強い訴えをした田母神俊雄氏が得た61万票余り。届かないのには理由がある―

 「ネット保守」と呼ばれる層に人気が高いとされる田母神俊雄氏の票数は衝撃的でした。マスメディアの出口調査によれば、投票した20代の4分の1近くが彼に投票しました。かなりの割合が「ネット保守」と考えると、リベラル勢力は自分たちの言葉が届かない若い層がこれだけいるということを軽視してはいけないと思う。マスメディアだけの問題ではないと思います。僕を含めた30~40代のインターネットに足場を持つ若いジャーナリストや言論人の言葉が、ネット保守の動員力に対抗出来ていない。

ある種の大衆蔑視

僕の考えでは、こうした若いネット保守層は甘く見られてきた。承認欲求が満たされない「かわいそうな 若者」とレッテルを貼り、ただ軽蔑して済ませていた。しかし、ネット保守層はこうした「かわいそうな若者」にとどまらないのではないか。現実に東アジア

 情勢は緊迫し、北朝鮮の状況も混迷している。この状況下で、防衛、外交方針を具体的に打ち出す保守派に対して、リベラル勢力は数十年前から更新されない言葉で教条的かつ精神論的な憲法9条擁護論を繰り返すだけで、現実に存在する国民の不安に対応しようとしない。

 たとえば、自民党が国防軍の明記などを盛り込んだ憲法改正草案を発表したとき、多くのリベラルな憲法学者たちは「憲法とは何かを分かっていない」と自民党案をバカにした。もちろんこうした指摘自体は妥当だったと思うし、個人的にも支持します。しかし、リベラル勢力はこうして相手をバカにするだけで自分たちは具体的な、現実的な処方籤を出せていない。これでは、実際に国防に不安を抱いている人々を安心させるどころか、「この人たちは自分たちの話を聞いてくれない」と心を離れさせる」だけです。

 私見では、国家に軍事力が必要であることも、近隣諸国の反日ナショナリズムの問題も一通り認めた上で、保守派の掲げる「重武装化」や「強気外交」以外の現実的な選択肢を提示することが、リベラルの側にもっと必要だと思う。性急な改憲や重武装化以外の手段を講じた方が、国防に結びつくというアピールが足りていない。その背景にあるのは、リベラル勢力のある種の大衆蔑視だと僕は考えています。

ITが政治変える

 今回の選挙で僕が支持したのは、30代のIT起業家、家入一真氏です。ほとんど何の準備もなく出馬し、ほぼインターネットのみの選挙戦を戦うことになりました。獲得票数は9万票足らずと、もちろん合格点にはほど遠い。でも、新聞やテレビが拾い上げられない若いマイノリティーの声を、インターネットから少しでも拾い上げることが今の政治には必要だという家入氏の確信は間違っていない。

戦後的な中流家庭が崩壊した後、新しいホワイトカラー層とブルーカラー層が生まれ始めていまず。家族構成も労働環境も従来の政治を支えてきた人たちとは違う。こうした人々の声を拾う回路がネット保守勢力に集中してしまうことに、僕は強い危惧を覚えます。

 この10年でもっとも日本の都市の風景を変えたのは、まさに家入氏のようなIT起業家たちでした。政治文化は短期間では変わらないし、短期的には大した動きにはならないかもしれない。しかし家入氏のような勢力が今回の運動で得たネットワークを元手に、彼の本来の領域である民間サービスやNPO活動の領域で、政治的なコミットメントを増やしていぐことは重要だと考えます。メディア上のポピュリスムではなく、生活に根ざしたネットワークの形成への移行が必要なのではないか。それがインターネットからネット保守以外の政治文化を生み出すための、中長期的な運動のかたちなのだと思います。(聞き手・高久潤)

リベラル勢力が触れない“田母神60万票”の理由 (PRESIDENT Online)25日(火)14時15分

2月9日の都知事選を受けて朝日新聞が掲載した「田母神氏、60万票の意味『ネット保守』支持」と題した記事(11日付)によれば、投票結果では特に20代のうち24%が田母神俊雄氏に投票、宇都宮健児氏(19%)と細川護煕氏(11%)を大きく引き離したという。当初マスコミに泡沫候補扱いされた氏が、予想の30万票の倍以上を獲得。当の田母神陣営からも驚きの声が上がった。韓国・東亜日報も同日、田母神氏の得票率が20、30代で細川氏を上回った(朝日新聞/出口調査)と指摘、「若者層の右傾化現象が際立った」と論評した。
 しかし、右寄りの候補が20、30代の支持を集めた途端、ネトウヨ(ネット右翼)の仕業、ネットの保守化と決めつけるのは短絡的すぎる。確かにネトウヨは、2ちゃんねるやニコ生、ヤフコメなど匿名性の高いネット言論を舞台に、田母神氏を強烈に支持。各種ネット調査では、「田母神氏に投票する」が80%に上っていた。しかし実際に投票したのは20代の24%。ネットの投票予想とかけ離れている。実際に投票に行った若者の多くがネトウヨでないことは明らかだ。
 では田母神氏は、なぜ若い世代の支持を伸ばしたのか。それは彼の言葉が明確で、是非は別にして本音で語ったからだ。
 「国を作ってきたのは時の権力者と金持ちです。(中略)貧乏人は御すそ分けに預かって生きてきた」という一見炎上必至のツイートが、逆に嘘がないと好感される。また明確に原発再稼働、靖国参拝を認め、外国人参政権反対、歴史教科書を誇りの持てる内容に書き換えるなど、政治スタンスを明確にしたこともそうだ。主張が胸のすく明確で率直なものであればあるほど共感が広がり、情報の連鎖と共有が起きるのがネットの特質だ。それをさらに増幅するのがフェイスブックやツイッターなどのSNSである。
中国などから侵略を受けたとき憲法九条でどう守るのか」「中国・韓国との融和は日本にどんなメリットがあるのか」「脱原発による電気料金の値上げはどうカバーするのか」といった点で、細川氏も宇都宮氏も明確に答えていなかった。田母神氏の予想外の健闘は右傾化というよりも、リベラル勢力がこれまで結論ありきの物言いで世論を誘導し、具体論を語ってこなかったツケが今、回ってきたと見るべきだ。ソーシャルメディアリスク研究所代表田淵義朗(引用ここまで

ネトウヨの年齢層が判明!田母神氏に投票した年齢層、20代と40代が突出する!一方、舛添氏は高齢者が多い! 

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1773.html

毎日新聞 都知事選:舛添氏、無党派層にも支持広げる 出口調査 2014年02月09日20時47分(最終更新 02月10日 08時39分)

http://mainichi.jp/select/news/20140210k0000m010082000c.html

都知事選が告示され第一声を上げる舛添要一氏=東京都新宿区のJR新宿西口で2014年1月23日午前10時57分、竹内幹撮影

 毎日新聞社は9日、東京都知事選の出口調査を都内の投票所で実施した。舛添要一氏、宇都宮健児氏、細川護熙(もりひろ)氏、田母神俊雄氏の主要4候補を中心に集計結果を分析すると、舛添氏が自民、公明支持層に加えて無党派層にも支持を広げ、政策面でも有権者の関心をとらえたことが浮き彫りになった。一方、小泉純一郎元首相とのタッグが注目された細川氏は、脱原発支持層の票の一部が宇都宮氏にも流れ、田母神氏も浸透できなかった。【夫彰子、林奈緒美】

 一昨年12月の前回都知事選で猪瀬直樹氏に投票したと回答した人は今回、約6割が舛添氏に投票し、約2割が細川氏を選んだ。一方、前回猪瀬氏以外の候補者に投票したと回答した人の今回の投票先は、前も立候補した宇都宮氏が最も多い約5割を占め、細川氏が約2割と続いた。

 支持政党別では、舛添氏が支援を受ける自民の約7割、公明支持層の約9割を固めたうえ、民主支持層の約3割にも浸透宇都宮氏は共産支持層の約8割と、社民支持層の約7割から支持を集め、民主の2割強にも食い込んだ。支持政党を持たない無党派層は、舛添、宇都宮両氏がそれぞれ約3割ずつ分け合った。民主から推薦や支持を受けなかった細川氏は、民主支持層からの票が4割強にとどまったうえ、無党派層からは2割強しか得られなかった。田母神氏は自民と維新、みんなの約2割に食い込んだが、広がりを欠いた。

 舛添氏は男性と女性の5割近くの支持を得た。世代別でも全世代でトップに立つ支持を集めた。特に60代で5割近く、70代以上で6割近い支持を得た。宇都宮氏も全世代の2割ほどに浸透。細川氏は30代以上の世代の約2割から支持を集めたが20代が約1割にとどまった。20代の3割ほどが田母神氏に投票した。

 東京都知事選の出口調査の方法 

 都内60カ所の投票所を無作為に抽出し、投票を終えた有権者に回答してもらった。回答者は午後3時現在で1109人。毎日新聞、産経新聞、東京新聞、共同通信、TBS、フジテレビ、テレビ東京、東京メトロポリタンテレビの8社が共同で実施した。(引用ここまで)

若者は本当に田母神氏を支持したのか?  2014年2月11日2月11日 20時5分

「若者の右傾化」は左派の事実誤認、「若者の正常化」は保守派の願望(2.12追記)

…よって、左による「若者の右傾化」は事実誤認の過大評価であり、右からの「若者の(保守的な文脈での)正常化」は願望に基づく過大評価である、と結論するものである。(引用ここまで

都知事選で見えた”ネット保守”人口=250万人」2月10日 1時48分

安倍総理の「天ぷら」批判の背後にある前時代的観念2月18日 23時49分

第15回政治山調査「2014年東京都知事選挙に関する意識調査2」(1/2) 2014年2月14日

舛添氏と田母神氏は自民党支持が非常に厚い傾向があることは同様であるが、同じ自民党支持者であったとしても舛添支持者は高齢世代の自民党支持者、田母神支持者は若年世代の自民党支持者である。この支持者構造の違いは今後の自民党内の政局動向にも影響を与える要素になるだろう。一方、もう一つ大きなウエートを占めている無党派層であるが、こちらも年代によって投票した候補者が異なる傾向がある。細川氏は無党派層の中でも高齢世代の支持者によって支持されているが、田母神氏の場合は大半が若年世代であることが分かる。田母神氏の支持者が自民党・無党派層の若年世代によって占められていることが今回の東京都知事選挙の特徴となっている。

 これらは中長期的な自民党・無党派層の構造の変化を示しており、静かな地殻変動が起きつつあることを示している。続いて、今回の都知事選で投票先を決める際に重視したポイントをたずねた。舛添氏・宇都宮氏に投票した都民は、少子高齢化及び医療・福祉の充実を重視したとともに、舛添氏は五輪の準備、宇都宮氏は雇用改善を重視していた有権者が投票していることが分かった。一方、宇都宮氏と細川氏を比較した場合、同じ脱原発を掲げた候補者であっても、重視する政策のウエートで、細川氏へ投票した有権者は、よりエネルギー政策・原発への考え方を重視する割合が高かった。また、田母神氏へ投票した都民の重要政策は地震・防災対策の割合が比較的高く、同氏の経歴・主張が同氏に対する投票者に浸透していたことが読み取れる。今回の東京都知事選挙は主要メディアによる事前予想通り舛添氏の勝利ということになった。 舛添氏勝利の要因は、シングルイシューではなく政策的な総合力において同氏が他候補者を上回っていたことによるものと推測される。脱原発のシングルイシューで勝負した細川氏を同イシュー以外にも幅広い期待を集めた宇都宮氏が最終的な得票数で上回ったことからも都民が都知事に対して政策的な総合力を求めていることが読み取れた。

 一方、今回の選挙における特徴は、自民党・無党派層の若年世代や職業面としては学生などからの田母神氏への相対的な投票の厚さ、家入氏のようにTwitter・FacebookなどのSNS、つまりインターネット上のネットワークによって一定の得票を得る候補者が出現したことが挙げられる。両氏はともに都知事の座を争うには力不足ではあったものの、中長期的に見れば日本の選挙構造に明らかな地殻変動をもたらす要素を秘めていることが確認されたものと言える。

最後に、自由記述してもらった「舛添新都知事に期待すること」を抜粋してご紹介する(略)

都知事選で60万票を獲得した田母神俊雄は圧倒的に若い世代の支持が多かった

http://www.xanthous.jp/2014/02/12/tamogami-toshio/

また、TOKYO MX テレビの開票速報でも、田母神氏は 20 代で舛添氏に迫る割合を出口調査で示していた。20~40 代までだと、舛添氏に次いで2位に食い込んでいる。性別では、男性が 13% と女性 7% より多く、番組では、選挙ではあまり見ないような 20~30 代の若い男性が遊説先に多かったと紹介していた。田母神氏の人気は、若い世代が多いネット上で支えられていたようだ。

産経新聞の記事によると、ホットリンクがツイッター上での候補者出現割合を分析したところ、田母神氏がトップの 33% を占めた。次いで、宇都宮氏の 23% で、舛添氏は 20% に留まった。田母神氏は、「 ネット右翼 」が多いとされる 2 ちゃんねるやニコニコ動画で話題に上ることも多い。共産、社民両党が推した宇都宮氏も若い世代の関心を集めており、長引く不況と世代間格差の中で明るい見通しが持てない現状への不満が支持に反映している可能性もありそうだ。

「新保守層」「極右」と賛否分かれる

自民党元衆院議員の早川忠孝さんは、自らのブログで、田母神俊雄氏が 60 万票の得票を得たことから、保守系政党間で自分の陣営に引き入れようとする競争が始まると指摘した。それは、「日本全国で 100 万票ぐらい個人で獲得する可能性がある候補者だということになる 」からだそうだ。

また、評論家の古谷経衡さんは、ヤフー・ニュースサイト上で、ネット右翼をネット保守と言い換えたうえで、田母神氏が得た 60 万票ほどがネット保守の勢力を示すものだとした。そして、そこから逆算して、日本全体では約 250 万人のネット保守がいるのではないかと試算した。これは、国会議員にして、2、3 議席分の勢力だという。ただ、古谷さんは、日本の右傾化との指摘には懐疑的で、まだ共産支持者の半分に過ぎず、マイノリティーに留まっていると指摘している。

ネット上では、「ネトウヨ層の政治的影響力が強まった」「新保守層これから増えることは間違いない」と肯定的な向きは多い。その一方で、「この人たちが社会の主力になる 20 年後が怖い」「やっぱ極右の伸張が一番の問題だな」などと懸念する声も相次いでいる。

確かに、田母神氏の遊説を聞くと、侵略戦争や南京大虐殺、慰安婦の強制連行を全部ウソだと主張、新宿・歌舞伎町の一部や新大久保などで不法滞在の外国人などを徹底的に取り締まるといった過激な主張も見られる。しかし、同時に、都民税の減税や公共事業の拡大を通じた景気回復を訴えたり、子育て支援や高齢者対策を打ち出したりもしている。むしろ遊説では後者を先に持ち出し、「私は本当にいい人なんです 」と繰り返すなどしており、こうしたソフト路線が支持を伸ばしたとの指摘もあるようだ。(引用ここまで

田母神俊雄氏を20代若年層が支持 困りましたね、日本の将来 - 弁護士 2014年2月12日



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