愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

かの国の「ごっこ」を見下す「天声人語」に「嗤哭」

2011-12-29 | 日記

今朝の天声人語を読んで、天声人語子に対して思ったことをメモしておこう!

▼一つの虚構を守るために十のうそを創り、それを支えるのに百のうそが要る。金正日(キム・ジョンイル)総書記を亡くした北朝鮮で続く「神秘現象」だ。聖地白頭山では湖の氷が音をたてて割れ、平壌(ピョンヤン)のハトは弔問所に入ろうと窓をつつく。青い稲妻も伝えられた。

現人神の国、日の本も同じでは。細石信仰やヤタガラス信仰をみれば、ね。

▼どれも「金王朝」と跡継ぎに箔(はく)をつけるためらしい。髪形や体形を祖父に似せた金正恩(キム・ジョンウン)氏はもう最高指導者と呼ばれ、「21世紀の太陽」「愛の化身」と称(たた)えられる。若い偶像には、国営メディア総がかりで権威を重ね着させねばならない。それも大急ぎで。

日本のメディアが総がかりで、原発「安全神話」を振りまいてきたし、諸悪の根源である日米同盟絶対論で思考を停止させているし、ね。

▼雪中の葬列で、正恩氏は父の棺(ひつぎ)の右側を歩いた。防寒着が包む肥満体はひと回り大きく見えたが、なにぶん実績がない。この人を神聖化するしかない危うさ、半端でない。

これってあの睦仁さんのことと重なるな。彼が天皇になった時は15歳。実績のない睦仁さんを天下に知らしめるために行幸し、お土産を振舞った。今の北朝鮮で言えば、シロップだね。今日本の祝日は、彼の「御威光」の証としてたくさん残っているし。

▼世襲も3代となると、国の存在自体がフィクションじみてくる。はた迷惑にも小道具の核兵器は本物、舞台裏は餓死者の山だ。抗日闘争というリアリティーに依拠した国父金日成(キム・イルソン)は、明けて生誕100年。泣き女に泣き男、動員されるエキストラ衆の消耗を思う。

世襲の国は「象徴」を戴く国、日本も同じ。企業も政治かも・・・。そういう視点で語らない天声人語子とは・・・。
武器輸出三原則を「緩和」して9条を捨て、国家として「死の商人」となる国、アメリカの核兵器の傘に依存して「密約」というウソを国会で追及されながらも隠し続けてきた国、明治百年をどう祝ったかも忘れ、昭和天皇がお隠れになった時、自粛や大喪から即位まで儀式一色に塗りつぶしたことを隠す国のメディアの消耗と劣化を思う。

▼何を祝うのか、4月4日が祝日にされた。腹ぺこで「ごっこ」に付き合う民も辛(つら)いが、誰より拉致被害者が気がかりだ。権力の移行期を、なんとか「救出の小窓」にしたい。

「政局ごっこ」報道につき合わされ、政治不信を煽り、強いリーダーを求める土壌づくりの「大本営発表ごっこ」に辟易している昨今であるが、地震で命も家も財産も失った仮設住宅に住む被災者、汚染され故郷を失ったフクシマの民をどう救うか。瑞穂の国の春は「一揆」しかないだろうな。この国の民に残されている道は。

▼かの国の案内書によれば、平壌は「アジアにおける人類発祥地の一つ」で、一帯には「アジア最初の国家」ができた。5千年の後、その由緒正しき地は恐怖政治の舞台と化した。聞きたいのは、凍土に築いた虚構が解ける音である。

これは「八紘一宇」思想と同じだね。目指すは憲法9条の素晴らしさを輸出することなのに。紛争を話し合いで解決する手法の駆使と「敵に塩を送る」潔さをリンクしてこそ、東アジアの平和を築くことができるのに、ね。そうすれば拉致被害者も、という期待は幻想か?

http://www.asahi.com/paper/column.html

貪すれば九条捨つるどじょうなり軍の国に行き場なきものを



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