中國・北朝鮮「脅威」論の
スリカエ・ゴマカシ・デタラメ・大ウソのトリックを暴く!
紛争は話し合い=平和的手段で解決することのみ!
これが人類の知恵と進歩である!
永田町の裏を読む 日中漁業協定も読まずに「中国脅威論」をあおる愚
2016年8月18日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187925/1
8月初めから数百隻の中国漁船が中国海警局(日本の海保に相当)の公船と共に「尖閣周辺」に押し寄せたことについて、日本国内の報道はあまりに扇情的だ。「南シナ海だけでなく東シナ海でも、いよいよ習近平政権が強権的な行動に出てきた」といった論調があふれかえり、ネットでは「あれは漁民でなく軍事訓練を受けた海上民兵が乗り組んでる」という類いの流言飛語まで出て、新たな“中国脅威論”の高まりが現出している。
退職後も霞が関周辺で情報関係の仕事に携わる元外交官がこう嘆く。
「日中漁業協定も読んだことがないような記者が、こういう記事を書いているのでしょうね。ご承知のように、尖閣については領有権で日中は折り合わず、従って12カイリの領海、その外側12カイリの接続水域、さらに200カイリの排他的経済水域に至るまですべて折り合わない。しかしそれでは両国の漁民が困るので、97年の日中漁業協定で『暫定措置水域』を設定して、そこでは両国の漁船はお互いに、相手国の許可を得ることなく操業でき、両国の公船は自国の漁船についてのみ取り締まる権限を持つことにした。今回の事態は、中国側が設定している禁漁期が8月1日までなので、待ちかねた中国漁民がドッと押し寄せたというだけの話です」
そうは言っても、中国公船も大挙押し寄せたではないか。
「それは『金儲けしか考えない漁船が(日本側の主張する)尖閣領海に乱入するのを取り締まるためだ』と、中国側は日本側にちゃんと通告してきています。そういう了解があるから、11日に中国漁船がギリシャ船と衝突して沈没した時も、海保が淡々と救助し、それに中国側が謝意を表明するということが起きるのです」(元外交官)
実際には、海保の活動現場ではこのような危機回避のメカニズムが機能しているというのに、政府・外務省・マスコミは「今にも中国と軍事衝突か」と中国脅威論をあおることにばかり熱心で、それと連動して南シナ海でも、東南アジアはじめ各国に働きかけて中国包囲網を形成しようと躍起となっている。
しかし、国際仲裁裁判所で中国に全面勝利したフィリピンは外交上手で、ドゥテルテ大統領はラモス元大統領を特使として8日、香港に派遣し、中国の外交要路と非公式会談を開いて南シナ海を巡る話し合い解決に踏み出した。
日本の硬直した反中国姿勢では世界から取り残されていくばかりだ。(引用ここまで)
日中漁業協定 - Wikipedia
尖閣周辺に中国船230隻 大半が接続水域内に
沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に新たに入った中国海警局の船=6日午後(第11管区海上保安本部提供) |
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政府は六日午後、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に中国海警局の公船一隻が新たに入り、計七隻になったと発表。外務省が抗議した。公船周辺で現認された約二百三十隻の中国漁船の大半が接続水域内に入ったことも確認した。外務省は当初、漁船は接続水域の周辺にいたと説明していた。
中国外務省は六日、尖閣について「中国固有の領土だ」として、接続水域の航行を正当化するコメントを発表した。
日本外務省や海保によると、現場海域では二〇〇〇年発効の日中漁業協定で中国漁船の操業が認められ、中国が周辺海域での漁を解禁する八月になると、毎年多くの漁船が姿を現す。
今回、日本政府は数百隻規模の漁船とともに海警局の公船が尖閣の接続水域を航行した上、公船が七隻と通常の三隻より多かった点を問題視。うち四隻は機関砲のようなものを搭載していた。外務省は、事態を悪化させないよう、あらゆる場で中国側に迫る構えだ。(引用ここまで)
安倍政権とは大違い!
安倍政権の無能・無策・無責任浮き彫り
フィリピン、中国と対話模索 ラモス元大統領を香港派遣
日経 2016/8/8 20:55
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM08HAM_Y6A800C1FF8000/
【マニラ=佐竹実】南シナ海の領有権問題を巡り、フィリピン政府は8日、ラモス元大統領を特使として香港に派遣した。ラモス氏の人脈を使い、中国との関係改善に向けた2国間対話の糸口を探る。中国による漁民への妨害をやめさせるのが目的だ。ただ中国側は仲裁判決の棚上げを対話の条件としており、先行きはなお不透明だ。
「中国との友好的な関係を取り戻したい」。ラモス氏は8日、香港への出発前にマニラの国際空港での記者会見でこう述べた。同氏は香港で知人の実業家らに会うというが、中国政府関係者と接触するかは明らかにしなかった。「今回は準備的な会合だ。いずれ政府同士の正式な協議があるだろう」と説明した。
フィリピンのドゥテルテ大統領は中国との全面的な対立を避け、2国間協議による平和的な紛争解決を目指している。中国を刺激すれば、貿易や観光などの経済面にも影響が出かねないとの懸念がある。まずはアキノ前政権時代に冷え込んだ関係を修復する考えだ。
1995年に南シナ海のミスチーフ礁に中国が建造物を設けて緊張が高まった際、当時のラモス大統領は外交交渉による打開を目指した。ドゥテルテ大統領はその経験と人脈を評価し、協議の下地づくりのために特使に任命した。
関係を修復し、中国によるフィリピン漁民の妨害をやめさせるというのが比政府のシナリオだ。国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所は7月、南シナ海での広範囲な中国の主権主張に根拠がないと認定し、原告であるフィリピンが全面的に勝利した。漁民への妨害も違法と認定したが、スカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺では中国による漁民の妨害が続いている。
中国は2国間協議の前提として判決の棚上げを要求している。中国に融和的な姿勢を見せる現政権の懐柔を狙っている可能性もある。一方でフィリピンとの同盟国である米国や日本は、判決の尊重を中国に求めてきた。岸田文雄外相は10日からフィリピンを訪れてドゥテルテ大統領らに面会する予定で、日米の立場を改めて伝えるとみられる。(引用ここまで)
ラモス元フィリピン大統領、香港へ=南シナ海問題で中国と接触か
2016/08/08-12:45
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080800388&g=int
【マニラ時事】フィリピンのアベリア大統領報道官は8日、南シナ海問題での対中交渉の特使として派遣が決まったラモス元大統領が同日、香港に出発することを明らかにした。香港滞在中、中国側と接触する可能性がある。報道官は訪問の目的について「古い友人と会うため」と説明したが、「将来の外交的な話し合いをする上で道を開くことになるかもしれない」とも述べ、中国との対話開始のための「地ならし」の狙いがあることを認めた。ラモス氏は毎年中国で開催される「ボアオ・アジアフォーラム」の理事長を務めたことがあり、今も中国政府にパイプがある。ドゥテルテ大統領は7月の南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決後、対話開始のための特使としてラモス氏を中国に派遣する考えを表明。同氏も特使就任を受諾していた。(引用ここまで)
南シナ海問題 比元大統領が中国側と接触へ
2016年8月8日 20:43
http://www.news24.jp/articles/2016/08/08/10337489.html
南シナ海問題をめぐり、フィリピン政府は対立している中国との交渉役としてラモス元大統領を香港に派遣した。非公式ルートで中国側と接触し事態の打開を目指すとみられる。ドゥテルテ大統領の特使として香港に派遣されたラモス元大統領は、出発前に会見を行い、南シナ海問題をめぐる交渉では、中国と持続可能な発展と平和の実現を目指すと、訪問の目的を説明した。中国側の誰と会うかについては、「古くからの友人」とだけ明らかにしている。仲裁裁判所は、先月の判決で、南シナ海のほぼ全域に領有権があるとする中国側の主張を否定したが、中国は、フィリピン側との対話について、この判決の棚上げを前提条件としている。これに対しドゥテルテ大統領は今回、中国とパイプのあるラモス氏を特使として派遣し、全面的に勝利した判決を盾に、中国との交渉を有利に進めようという狙いがあるとみられる。(引用ここまで)
フィリピン元大統領、南シナ海問題解消で中国と接近
先月12日、南シナ海仲裁判決で鋭く対立した中国とフィリピンが、外交的手段で問題解消の歩みを本格化している。ほぼ同じ時期に韓米が一方的に発表した高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題で溝が深まっている韓中関係とは対照的だ。
香港を訪問中のフィリピンのフィデル・ラモス元大統領(88)は9日、記者会見を行って中国との関係改善のための意志を表明した。先月ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が提案した「中国特使」職を受諾した後、最初の公式行動に出たラモス氏は、「私は常に楽観的で、最善の結果を見つけるために努力してきた。だが、それもまた中国官僚たちの態度にかかっている」と述べた。
ラモス氏の香港訪問は8日から5日間の予定だが、具体的な日程は明らかにされていない。これに先立ちフィリピン大統領宮のアーネスト・アベラ報道官は「ラモス元大統領は香港で“永年の友人”に会うだろうし、何回かゴルフをして来る可能性もある」として「これは今後の外交会談につながることもある」と述べた。ラモス氏が会う人の中には、中国南海(南シナ海)研究院の呉士存院長が含まれていることが確認された。ラモス氏は出発に先立ち記者団に、「彼(ドゥテルテ大統領)が私に言ったことは『中国の友人たちと共に我々(中国とフィリピン)の友情を新たに作ってもらいたい』とのことだった。私はただの“アイスブレーカー”だ」と話した。
中国はラモス氏の訪問を肯定的に見ている。中国官営の新華社通信は「南シナ海と関連して(中国、フィリピン)両国対話に進むための最初の具体的試み」と伝えた。また中国の英字紙チャイナデイリーは「マニラと北京は突破口を作ることができる」と題した社説で、「ラモス氏の訪問と関連して、北京とマニラが“ロープロファイル”(注目を引かない態度)を維持したことは、双方が思慮深い歩みを踏み出していることを示す信号」と指摘した。フィリピンがラモス氏の訪問を政治的に利用せず、中国もそれに応えたという意味だ。
中国は先月の南シナ海仲裁判決を全面否定する興奮した姿勢を示したが、そこにも次の段階のための布石が内在していたと分析されている。米外交政策委員会(AFPC)のジェフ・スミス局長は、先週北京駐在外信記者に会い「仲裁判決後、中国の反応は予想よりは低い強度に調節されていた」と述べた。
中国の態度は、ドゥテルテ大統領が当選以来一貫して中国に対し融和的姿勢を取ってきたことに対する呼応という分析が多い。ドゥテルテ大統領は当選後に最初に訪問したい国として中国を挙げ、「中国に金がある。米国は金がない」として、中国の支援に対する希望を隠さなかった。仲裁判決前は資源共有の可能性も提起した。
南シナ海問題を巡る中国とフィリピンの接近は、THAAD配備決定以後、悪化の一途をたどっている韓中関係とは全く異なる姿だ。特に、南シナ海仲裁判決を4日後に控えた7月8日に韓米がTHAAD配備決定を発表したのに対して、中国は韓国に「友人だと言いながら、どうしてそんなことができるのか」という反応を示した。発表翌日の環球時報は社説で「8日のTHAAD配備決定は、中国外交が南シナ海側に重心が移っていることと関連がある」とし「これもまた他人の危機を機会として利用して、他人を害する行為」として猛非難した。
中国との経済協力についても、フィリピンと韓国はそれぞれ異なる道を歩んでいるようだ。ASEAN関連会議を契機に先週開かれた中国とフィリピンの経済長官会談の後、中国の高虎城商務相は、南シナ海問題が両国の経済協力および交易・投資には影響を与えないだろうと話した。反面、同じ時期に行われた韓国産業通商資源部のチュ・ヒョンファン長官との会談は儀礼的な面会水準だったと評価されている。
北京/キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2016-08-09 17:40
http://www.hani.co.kr/arti/international/china/755849.html 訳J.S(1912字)