自らの世論調査結果をきちんと分析しない
実態とかい離したデタラメ!
安倍内閣応援記事浮き彫り!
このテーマを視て、何を連想しますか?
内閣支持41%に上昇 TPP賛成58% 朝日世論調査
朝日新聞 2015年10月20日00時31分
http://www.asahi.com/articles/ASHBM53J3HBMUZPS004.html
〈調査方法〉は、17、18の、土日の両日、福島県の一部を除いてコンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査したとあります。世帯用と判明した番号は3781件、有効回答は1776人。回答率47%だったという。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、9月19、20日の調査結果だそうです。以下、問題点を検証してみます。
詳細は、以下をご覧ください。
世論調査―質問と回答〈10月17・18日実施〉を参照http://www.asahi.com/articles/ASHBM4RK7HBMUZPS003.html
内閣支持率は回復しているが、そもそもこの手の調査方法は検討を要する必要があるのではないでしょうか!
このようなデタラメ記事が、国民にどのような影響を与えるか、朝日は判っていて、このような世論誘導記事を書いているのではないでしょうか?
この世論調査結果の書き方が、国民目線で書かれていたのなら、安倍政権に対する「風」は、もっと違ったものになるとは一目瞭然です。そこで、以下検証してみます。
表面的に視れば、確かに安倍内閣の時事率は35から41に上がったのは事実です。
しかし、先の国家のデタラメによって落ち込んだ支持率低下を踏まえて、起死回生の切り札である内閣改造をして見せたのです。しかもテレビも新聞もジャックして見せた安倍首相の発言と政策というか、コピーの垂れ流しの効果を考えると、「これしか上がっていないのか」というのが実感です。事実、国民の反応は、この支持率との相関関係を視ると、「内閣支持率」に対する国民の「感じ」が浮き彫りになります。朝日には、この視点はありません!
この数字のマジック・トリックで、国民意識を諦めさせるのです。「仕方ない」「安倍一強は崩せない」などという「感じ」を植え付けていくのです。その象徴的事件は、自民党総裁選挙で対抗馬が出なかったことに浮き彫りです。あれだけの議員を擁しおきながら、選挙の前に、そもそもリングに上がることを放棄してしまった!それは「安倍晋三は強い!」という『世論』に負けてしまったからです。
このような政権政党の議員を思いこませるための装置として、テレビ・新聞が毎月繰り広げている『世論調査』なるものがあることを、誰も否定も検証もせず、鵜呑みにしているのです。
ここに、現代日本の政治の、文化の知的劣化が浮き彫りになるのです。チョッと考えれば、安倍晋三首相の政権が国民とかい離し、支持されていないことは明らかなのに!です。
ここに、世論調査結果を垂れ流す犯罪的役割が浮き彫りになります。政権政党の議員を沈黙堕落させるのです。このことを指摘しているメディアがあるでしょうか。
では、以下ご覧ください。
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。有効回答は1776人
支持する 41(35)実数728.16人
支持しない 40(45)実数710.40人
「不明」 19(20)実数337.44人
この数字のマジック・トリックは、以下の設問に浮き彫りになります。朝日は「なんとなく」と言う言葉を使っていますが、NHKは「他の内閣より良さそうだから」という聴き方をしています。安倍政権を支持する理由の項目を検討し、検証すべきです。積極的支持なのか、消極的支持なのか、その理由をはっきりさせることです。
安倍内閣の積極的支持者22.36%しかいない!マスコミの報道の仕方であっという間に瓦解するぞ! 2015-10-16 11:38:57 | 国民連合政権
この点を曖昧にしている世論調査こそ、「印象操作」という偽装・偽造の、やらせ調査をやっているというべきです。犯罪的役割が浮き彫りになります。実態を反映していないからです。旨そうな、御馳走に見せておいて、実際に食べさせてしまうのです。後は食べた方が悪いのだ、と諦めさせるのです。しかも、こんなにマズい「ご馳走しかない」と思わせれば、食べられないよりマシか」ということになります。
◇「支持する」41% 実数728.16人
首相が安倍さん 12〈 5〉
自民党中心の内閣 19〈 8〉
政策の面 45〈18〉 76、実数553.40人、1776人比31.16%
なんとなく 20〈 8〉
「不明」 4〈 2〉合計10%
消極的支持24、実数174.7564人、有効回答は1776人比で見ると、9.84%
安倍内閣積極的支持は「安倍内閣支持」41%-9.84%=31.16%となります!
◇「支持しない」40%の理由 実数710.40人
首相が安倍さん 8〈 3〉
自民党中心の内閣 17〈 7〉
政策の面 66〈26〉
なんとなく 7〈 3〉
「不明」 2〈 3〉
この項目の結果についても、政権与党支持者と政権支持者の数と比べて視ると、この調査のデタラメさが浮き彫りになります。
「安倍内閣支持41」「自公政権与党支持38」「積極的支持者31.16」が、ものさしです。「支持を続ける42」の有効回答者数比は17.22%です。これは脅威的です。
「支持するとは限らない55」の実数40049人、有効回答者比22.55%、「支持する41」のうち、支持を変更すると回答した人が22.55%もいるのです。
安倍内閣の強固な積極的支持者は18.45%となります。先に明らかにした「積極的支持者31.16」でさえも、今後のことは安倍首相を認知していないのです。
残り3%の動向を考えても、安倍政権が盤石ではないことがいっそう浮き彫りになります。しかし、朝日は、このような視点には立っていません。
◇(「支持する」と答えた41%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。実数728.16人
これからも安倍内閣への支持を続ける42〈17〉実数305.83人、1776人比17.22%
安倍内閣への支持を続けるとは限らない55〈22〉
安倍内閣不支持者の中で、支持することもあり得ると回答した人は、実数206,02人 1776人比11.6%です。これらの人が積極的支持者と合体したとしても、過半数には届きません!或は、支持41%に加わったとしても、過半数をわずかに超えるだけです。
以上の「曖昧な僅差」の国民意識の動向を操作するために、どのような「情報」を垂れ流していくのか、ここに安倍政権の応援団と化した日本のメディアの果たしている役割があります。
◇(「支持しない」と答えた40%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。710.40人
これからも安倍内閣を支持しない65〈26〉
安倍内閣を支持するかもしれない29〈12〉実数206,02人 1776人比11.6%
次は各政党の支持率について、です。
ここのポイントは、「政党支持なし」と「政権与党支持」が同数というところに、政権基盤の脆弱性が浮き彫りになります。問題は政権とたたかう野党の存在です。「野党だらしない」論の果たしている役割を検証する必要があります。
「野党だらしない」論とは何か!曖昧な「野党」論にも、注目しておく必要があります。「野党」といっても様々です。愛国者の邪論は、この間、以下のように日本の政党を分類してきました。
民主党が共産党との選挙協力を拒否する最大の理由にあげていたのは、民主党を支持している「保守層」の「票が逃げていく」論でした。ここに、民主党が日本会議に所属している議員を内包した野合集団であること、政策的にも自民党と変わらない政策を掲げていること、だからこそ、公明党や産経や読売から、揺さぶりをかけられて動揺していることが、浮き彫りになりました。
旧二大政党派が、政権を担当した時に、自民党と同じ政策に、いわば「先祖帰り」してしまった最大の要因が、「野合集団」であることにあったことを確認しておく必要があります。
しかし、そのような民主党ですが、国民の中には、その民主党の「革新性」に期待をしている国民、「共産党は支持できないからこそ、民主党に期待する国民」がいることを確認しておく必要があると思います。
この間の安倍首相の反動的性格に反対する民主党の姿は、「野合集団」の中にあって、「革新性」が発揮されている部分があることを確認しておく必要があると思います。
しかし、「野合集団」は「一蓮托生集団」です。バラバラになることによる少数転落への恐怖感。草の根という点では、極めて静寂な民主党議員のホンネが、「寄らば大樹」、マスメディアの創りだす風頼み感情が働いていることを視ておく必要があります。これは力学です。
世論がどっちに傾くか、これがバロメーターです。だからこそ、マスメディアの創りだす「世論」、世論誘導に注目し、国民目線報道に徹するように、マスメディアに働きかけていくことが必要不可欠なのです。
政権与党派38と政権与党亜流派3と、真っ向対決する共産党4、その中間に位置する旧二大政党派8、そして無党派38のベクトルがどのように動くか!力学的に考えると、真っ向勝負派に風が吹かないようにしておくことが、安倍政権の安泰になることは、誰が視ても判ることです。中間に位置する旧二大政党派と無党派が、どのような風によって動くか!それは民主党政権誕生時に実証されましたし、民主党の公約違反に対する国民の失望による支持率低下は、この力学の何たるかを示しています。
だからこそ、情報伝達手段であるマスメディアの創りだす情報の質と量が決定的なのです。
以下ご覧ください。
◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
(1)政権党 38
▽自民 35(33)
▽公明 3( 3)
(2)政権亜流 3
▽維新 2( 2)
▽元気 0( 0)
▽次世代 0( 0)
▽改革 0( 0)
▽その他の政党 1( 1)
(3)旧二大政党 8
▽民主 8(10)
▽社民 0( 1)
▽生活 0( 0)
(4)真っ向対決派 4
▽共産 4(04)
(5)無党派 38
▽支持政党なし 38(37)
▽答えない・分からない 9(09)
安倍内閣支持と自公政権与党支持者との比較を視ると、支持基盤が揺らいでいることが浮き彫りになります。しかし、それ以上の掘り下げはありません!ここに一見すると安倍政権を批判していますが、バランスをとっていると言うのでしょうか。それにしても国民とのかい離がはなはだしいマスメディアとしての朝日の安倍応援団ぶりが浮き彫りになります。
つづく