愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

パンダ命名に見せた石原都知事の不見識・人格、都民の「良識」が世界に試される!

2012-07-07 | 日記
東京都の国際的位置については、http://ja.wikipedia.org/wikiを参照してみた。
東京都民は13,195,704人
2009年度の東京都の都内総生産は85兆2016億円であり、日本の国内総生産の6分の1以上を占めている。ドルの為替レートで換算すると1兆ドルを超えており、最新のニューヨーク市の市内総生産の6014億ドル(約50兆円)や上海市の市内総生産の1兆6872億元(約21兆円)をも圧倒している。東京都は都市GDP世界1位であり、国のGDPと比較しても世界第14位前後となり、メキシコ1国とほぼ同じ経済規模を持っている。
世界第3位の経済大国の中心として、世界経済でも大きな地位を占めている。多国籍企業の本社数や資本市場の規模などビジネス分野を総合評価したランキングでは、世界第1位の都市と評価されている。フォーチュン・グローバル500においても、世界レベルの大企業本社数がニューヨークやロンドンを遥かに上回り、世界第1位と評価された。また、ニューヨーク、ロンドン、香港などと共に世界トップレベルの金融センターの一つである。

以上のような東京都の国際的凄さ・位置を踏まえて、その「最高責任者」である都知事が、生まれてくるパンダの名前を「尖閣という名前を付けてやればいい」といったことについて、その意味を考えてみた。

1.パンダに対する日本国民の期待を都知事はどう考えるか。先ずは、恥ずかしい限りということだ。

2.「友好の使者」「日中関係全体の改善に積極的な役割を果たす」パンダの赤ちゃん誕生シーンをテレビで流し、号外まで出てしまう日本国民のパンダへの「期待」を裏切る、冒涜する行為ではないのか。

3.わざわざ紛争を助長するようなことを言ってしまう公人である石原氏の人間性だ。スポーツ選手や芸能人、教育界の人々などなど、日中の架け橋になっている両国民の心を傷つける行為だが、こういう無責任な人物を国際社会はどのように見るか。

4.パンダの赤ちゃんの誕生シーンは命の誕生という荘厳な場面であった。しかし、そういう事実には「全然興味ない」と言い、その理由が「返さなくちゃいけないんだもの」と言い放つなど、都知事には「日中友好」「日中関係改善」など、全く想起していない無責任さを示した。こうした都知事を子どもはどう思うのだろうか。

5.都知事にあるのは日本国固有の領土「尖閣」を侵す「シナ」国という思いだけである。

6.こういう発想の持ち主をたしなめる、批判するのがマスコミの役割でもあるが、そうした視点での報道はどうだろうか?むしろ石原都知事をキィーパーソンとして扱っている。

7.だが、今日の「朝日」「オピニオン」の対談趙啓正氏(全国政治協商会議外事委員会主任)と宮本雄二氏(前駐中国大使)、若宮啓文朝日新聞主筆の対談は興味深いものだった。「領土問題の『棚上げ』と共同開発」論、「小異を捨てて大同につく」論、「小異が大同を振りまわしてはならない」論、「偏狭なナショナリズム警鐘」論などなどであった。

8.日中両国内で、石原都知事のような「偏狭なナショナリズム」論者を凌駕していくためにどのような営みをすべきか、「政治家はもとより、メディアがこれほど問われる時もない」と若宮主筆は述べている。「朝日」を検証していきたい。

9.そのためにも「日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約」(1978年8月12日)の宣伝と具体化を提唱しておきたい。

10.以上のような視点を前提に、この領土問題を歴史の見直しの一環として共同討議・研究のテーブルに付すことにしてはどうか。日本の歴史や文化は中国・朝鮮文化を無視しては成り立たない。元号にしても国号日本にしてもそうだ。日本人の中に潜んでいる道徳論も中国からの輸入品が基になっている。都知事のような偏狭な歴史観を国民的に克服するためにも、プラスの歴史とマイナスの歴史を公平に捉えながら隣国として千年、二千年を見越した歴史の「総括」をすべきではないのか。


日中の民の耳目を集めたり上野の杜のパンダのしぐさ



パンダ・尖閣「どんな名前でも中国のもの」 中国が反発
 中国外務省の洪磊副報道局長は29日、石原慎太郎・東京都知事が、上野動物園のパンダの赤ちゃんに「センセン」「カクカク」と名付けたらいいと発言したことに対し、「どんな名前をつけようと、パンダが中国のものである事実は変えられない」と述べ、反発した。 定例会見で記者の質問に答えた。洪氏は「日本が釣魚島(尖閣諸島)にどんな名前をつけても中国のものである事実を変えられないのと同じだ」とも、ぶぜんとした表情で付け加えた。 上野動物園で妊娠の兆候を見せているパンダは中国から借り受けており、生まれる赤ちゃんは中国に所有権がある。(北京=林望)
http://www.asahi.com/international/update/0629/TKY201206290581.html

「センセン・カクカク」は無理?中国の同意必要
 東京都が購入を進めている尖閣諸島(沖縄県石垣市)にちなんで、石原慎太郎・都知事が生まれてくるパンダの赤ちゃんの名前に提案した「センセン」「カクカク」を付けるのは難しいことがわかった。
 都によると、パンダの所有権を持つ中国側との取り決めで、日本側が名前をつけることができるが、「決定前に中国側の同意が必要」とされているためという。
 尖閣諸島を巡っては中国側が、石原知事の発言などをけん制する姿勢をみせており、都幹部は「中国が認めるとは到底思えない」と否定的な見解を示した。
(2012年7月1日10時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120701-OYT1T00247.htm?from=popin

「センセン」非難の中国、パンダ出産は「朗報」
 【北京=大木聖馬】中国外務省の劉為民(リウウェイミン)報道局参事官は5日の定例記者会見で、東京・上野動物園のパンダが出産したことについて、「良いニュースだ。パンダは友好の使者であり、中日関係全体の改善に積極的な役割を果たすことを期待している」と述べ、尖閣諸島の問題などを巡り、最近ぎくしゃくしている日中関係の改善につながるよう期待感を示した。
 東京都の石原知事が先月、赤ちゃんパンダの名前を尖閣諸島にちなんで「センセン」や「カクカク」と提案した際には、中国外務省は「中日関係を破壊しようと策謀しており、日本と東京都のイメージを損なうだけだ」と非難していた。
(2012年7月5日19時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120705-OYT1T01062.htm

赤ちゃんの名「尖閣」に=パンダ出産で-石原都知事
 東京都の石原慎太郎知事は6日の記者会見で、上野動物園(台東区)のジャイアントパンダ「シンシン」が出産した赤ちゃんについて「『尖閣』という名前を付けてやればいい」と述べた。知事は6月28日の会見でパンダが出産した場合、都が購入を目指す尖閣諸島(沖縄県石垣市)にちなみ「尖尖、閣閣がいい」と提案していた。 日中間の協定で、パンダの赤ちゃんは生まれてから2年後に中国へ返還することが決まっており、知事は赤ちゃんの誕生にも「全然興味ない。返さなくちゃいけないんだもの」と無関心を強調した。パンダの命名権は都にあるが、中国側の同意が必要という。 (2012/07/06-17:31)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2012070600722