あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

日本に行ってまたローマへ

2012-06-12 12:17:42 | ローマの平日
しばらく投稿をしないと、ブログのテンプレートが変わってしまうらしいので、取り戻すために取りあえず投稿しなければならないらしいです。しばらく投稿できずにいたのは、3週間ほど日本に行っていたというのもあるのですが、出発前も精神的に忙しくて(旅の前の恒例の状態)ブログどころではありませんでした。

今回の日本滞在はダニィと彼の友人カップルも一緒で、そんな日本での旅の珍道中(読んでくれる方の今後の旅の情報にもなるかな)を書きたいとは思ってはいるのですが、なんだか今回はとても疲れて、ローマに戻ってきた今もぐたっとしています。最近日本に行く度に日本がいいなあという思いが強くなり、ローマに戻るなり日本シックなのです。数年前に突然どうしてもイタリアが嫌になって、日本に帰ってしまった知り合いがいましたが、当時はなんとも感情的と思っていましたが、ちょっとその気持ちがわかってしまえる私にも危機が迫ってきているのでしょうか。

もちろん日本シックになるのは、それだけ日本がいいと思えるような点を目にしてしまったからというのもありますが、ローマに戻ってきてがっかりということがあったからでもありますよ。イタリアが大好きという人には、楽しい話でないので、ここまでで他のページにお移りください。私も以前はイタリアが大好きで、イタリアに住めればどんなことでも我慢するなんて思っていたこともあったのですけれど。

ローマへの帰りの飛行機はアリタリアでしたが、飛行機は新しくきれいで、スクリーンも問題なく使えたし(以前使えないことが何度かあった)、食事も量は減りましたが(これは今どこの航空会社でもそうなんじゃないかしら)まあ悪くはなかったし、乗務員もさほど感じが悪くなかったので合格点とします。日本シックの私は、映画「Always~三丁目の夕日~」を見て、東京タワーを目にしただけで涙してました。

さて、空港に到着して最初のイベントはというと、入国審査ですね。そうパスポートをチェックされるところです。成田空港の入国審査は窓口がたくさんあって、5分も待てば通過できました。外国人であるダニィたちなんてむしろ先に通過したほど。ところがこちらは、例のごとく長蛇の列。「早速か・・・」のブルーな気持ちと闘いながら、日本人の多そうな列に当然並びます。(多分その方が速いでしょ。)ところが列がなかなか動かない。というのも列がまっすぐでなく団子状態だからなのです。(こちらも例のごとく。)おまけに開いている窓口が少ない。そこで後ろの日本人の方々の会話。「なんで窓口がこんなに少ないんでしょうね。」「もうこの時間だから働いている人が帰っちゃったんだろう(笑)、日本でもこの時間(19時頃です)は働いてないもんなあ。(ホントか?)」旅行者はこれも海外バカンスの一つだから笑っていられるのでしょうが、全てがこんな調子での生活者には早速のがっかり。

忍耐、忍耐、そしてまた忍耐でいると、なんと窓口が一つ増えたのです。なんだ帰ってない人がいるんじゃない。どうも開いた窓口の方につられる人が多いらしく、急に私の前の人々が消え去り、お蔭でやれやれ外に出られる瞬間がやってきました。そこで疲れていても、日本人は礼儀があると見せねばと、ボナセーラと言ってパスポートの表側を上に係りの人に出すと、その人は隣の人とおしゃべりを続けたまま、私のパスポートを受け取ると、なんとくるりと一回転しただけで戻してきたのです。スタンプを押してくれないのはいつものことですが(お蔭で私のパスポートは日本出国・入国スタンプがたくさんあるのに、その後どこに行っていたのかが不明状態)、中身を見る振りもなく返してきたのは初めてでした。ここはこのままで行ってしまっていいのか。私はテロリストだぞと嫌味でも言いたいところなのに、情けなくもその勇気もエネルギーもなし。せめて「スタンプを押してください、前に問題になったことがありますので」と言うと、なんだか難しい言葉を並べられたけれど、要はスタンプを押しませんでしたっけととぼけた返事で、いやいやながら押してもらったわけです。全く腹が立つ。

入国審査で待たされたお蔭で荷物はもうベルトコンベアーの上で回っていましたが、同じ飛行機の乗客は皆待たされているようで、荷物だけがぐるぐる回っている様子も珍しかったです。なんとも不運なことに、その後迎えに来てくれていたダニィからの電話はこう。「ごめん、車が煙を出して故障。いつも車を停めている駐車場まで一人で来てくれる?」Made in Italyの夫が悪いのか、Made in Italyの車がいけないのか、その後、駐車場で待つこと2時間。

その日はそれで終りましたが(それ以上起こりようがないか、家についてすぐに寝てしまったので)、街は相変わらず汚いし、地下鉄ではまだ人が乗り込んでいるのにドアが閉まるし(確認なんかしないですから)、犬がしゃがんだかと思うと私の目の前で用を足しているのに、飼い主は知らん顔だし、うちのベランダには上の階の人の落し物が相変わらず発見されるし、通りを渡りたくても車は止まってくれないし、隣の家の人の喧嘩の怒鳴り声が恥ずかしげもなく聞こえてくるし・・・。

そして、昨日のこと。ダニィと近所のスーパーに行き、レジを通るといつもの如くダニィはレシートを確認しながら出口に向かっていましたが、出口のところでUターン。「間違えがある。」はぁ~?早速~?以前から2度に1度はあるんじゃないかと思っているんだれど、ローマに戻って最初の買い物でとはがっかりどころか悲しくもなる。私はこれはわざとやって気づかない客から騙し取っていると確信しています。じゃなければ、こんなに頻繁に、いろいろなスーパーで起こるわけがないのでは。それとも一種の慣習というもので許される間違えなのでしょうか。スーパーの人は申し訳なさそうな顔をするどころか、「本当なの?」とういうような訝しげな顔をして、急ぐどころか、もたもたと調べ、なかなか返金をしない。きっと、待つのが面倒な人にもういいと言わせる作戦に違いない。

そしてこれもいつものことですが、私にとってイタリア代表のダニィに文句をつけないと気が済まない。「絶対にわざとだよ。こういうやり方は先進国ではありえない。第三世界に住んでいると思うと鬱になる~。おまけに謝りすらしないし。腹立つなあ。」するとダニィは「今日からのお買い得品で変え忘れたんだよ」と言う。「はぁ~?こんな閉店時間間際まで誰も気が付かないで通常価格で買いものしていったわけ?今だって絶対に修正してないに決まってる。わざとしているんだから、指摘されても直すわけがない」と言い返すと、「じゃあ明日も行ってみる?」と開き直る。

日本に滞在中のこと。水道メーターの検針に来た人がインターフォンで「すみません。水道の検針に来たのですが、いつもより水道の使用量が多いようなんですが、何かありましたか」と。日本は後で苦情になることを恐れて、常に気を付けているのでしょうが、それでもなんだかとても丁寧・親切に感じてしまった私。「すみません、実家に帰省している私のせいです。わざわざお知らせありがとうございました」とインターフォンの前で深々とお礼を言っているのでありました。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。