あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Estate Romana ローマの夏 2012 @Villa Doria Pamphilj

2012-07-10 19:47:00 | ローマの休日
ローマに住んでいることがラッキーと思える季節がやってきました。Estate Romanaつまり「ローマの夏」と称して、夜な夜な様々なイベントが催される季節です。

前回の投稿で紹介しました日本のお祭りイベントもその中の一つです。お陰様で昨夜「テルマエロマエ」を観てきました。やきそばもお酒もいただいてきました。映画が終わったらもう夜中も12時を過ぎていましたが、「ローマの夏」はそういうもの。夏のローマではすべてが機能しなくなるのもまあ納得か。

さて、ローマにはVilla Doria Pamphiljという大きな公園がありますが、そこでは夏の間コンサートイベントが開かれます。



この公園はかなり大きくて、私の大好きなローマの松もたくさん見られます。「コンサートではなくて、公園の写真を撮りに来ているんでしょ」といつも言われてます。たいていコンサートなどの夜イベントは9時頃から始まりますが、到着した9時少し前はまだこんなに明るいんです。

この日のコンサートはドビュッシーのピアノ曲の演奏とこの作曲家の話の朗読というものでした。朗読をしていたのは、映画「愛に勝利を ムッソリーニを愛した女」でムッソリーニの役を演じたフィリッポ・ティーミでした。外国語での朗読を聞くのはかなりの集中力が必要で、いつも途中で他のことを考え出してしまうのですが、野外の会場に響きわたる美しドビュッシーのピアノ曲はとても心地よく癒されました。




ドビュッシーは大腸がんで55歳に亡くなっているのですが、その短い生涯の間に多くの女性との出会いがあったようです。何やら女性関係のお話になったあたりから朗読の言葉を耳がとらえるようになりました。
というのも、登場人物が年上の人妻やら、歌手やら、教え子の母親との不倫やら、そして自殺未遂事件などなど、なんともソープオペラのようで興味深い。そんなに素敵な人だったのか、それとも作曲した美しい曲の魔力かもしれません。確かに曲を聞いているだけで幸せな気分になる美しさですから。魔力ですね。これは騙されるかも。




椰子の木もローマの大きい公園ではよく見られるます。ライトアップされるとまるで花火のよう。
こんな美しいローマですが、ローマ留学をしたドビュッシーはこの街にあまり馴染めなかったようです。


Villa Doria Pamphiljの夏の夜は8月1日まで続きます。プログラムはこちらから


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